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第38話 続・雲のお弁当
前回の続きです。
私がお願いしたら、すぐに動いてくれたそうです。
うれしいです。
楽しみですね。
後日、新しいお弁当が売りに出されたそうです。
食べた人も、以前より格段に良くなったと言います。
期待は高まります。
待ちに待った昼休み。
お弁当屋さんには行列ができていました。
大人気です。
うさぎさんの形をしたお財布から
お金を取り出して待ちます。
のぼりが立っています。
新発売
噛み応え更にアップ
味付け30%アップ
私はお金をそっとしまいます。
そして静かに列から離れます。
更にアップしてどうするんですか。
それと0には何を掛けても0ですよ。
そうじゃないんです。
私がお願いしたかったのは。
うさぎさんも泣いています。