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第2話 白い羽根募金
「もうお仕事には慣れたかな、キイちゃん?」
声をかけてくれたのは職場の上司の鈴笛さんです。女性の天使さんです。大きいです。羨ましいです。お仕事の方は24時間不眠不休ですから、すぐ慣れます。慣らされます。大丈夫です。
「何かキイちゃん小動物みたいで放って置けなくてね。キイちゃんも頑張って早く天使になってね。」
天使さんは職業だったのですか?初めて知りました。その羽は何ですか?飾りですか?
「この羽根は天使になった時に配られるの。」
アクセサリーですか。かわいいと思います。どうしたら天使さんになれるのでしょうか?
「天国でさらに徳を積んで試験に合格できれば天使になれるよ。」
なるほどボランティアですね。でも今は24時間働いているのでボランティアの時間がありません。
「まずはここの仕事が終わってからだね。」
そうですね。頑張ります。必死になって働きます。死ねませんけど。
ここの仕事が終わったら協力していただけないでしょうか。
募金活動がしたいです。