登場人物の元ネタとか
・安楽キイ
名前の由来はそのまま『アンラッキー』。若くして死に、あんな天国に連れていかれた不運な少女・・・という設定だったんですが、思った以上のポジティブな子になっちゃって、あまり不幸そうじゃない。とにかく、人の役に立ちたがる子にしました。途中まで文章を漢字少な目に書いてたんですが、よく考えたら15歳だった。
・佐丹さん
キイが最初に会った天使さん。地獄の~を表現する為に出て頂きました。元ネタは言うまでもなく、憤怒の悪魔サタンですね。悪魔ではかなり偉い人です。まあ、ウミニャンコなイメージが大いにありますが、人格には反映されてません。登場人物の名前が全員漢字になったのは、大体この人のせい。開発課とジャイアン属性は、後付けです。
・鈴笛さん
24時間労働の職場におけるキイの上司。後に総務課課長にしてしまった。割としっかりした人で、部下の相談にもよく乗ってくれる人・・・だったはずが、ただの可愛いもの好きになってしまった。キイのお母さん的な感じの人です。ちなみに、名前を考えた中で、抜群のフィット感を得ました。うまく漢字にできたと思います。元ネタは怠惰の悪魔ベルフェゴール。
・間門さん
キイの職場の同僚。存在感が薄く、初期のオチ担当でした。話の幅が縮まりがちな一人称視点の中で、噂好きという属性で話の幅を広げてくれた偉大な人。結果、キイと良くからみ親友ポジションに。イメージとして、適当、ヤンチャで考えていたので、ボーイッシュな子になった。元ネタは強欲の悪魔マモン。
・鈴瀬さん
キイの職場の近くにいるはずだが、最後まで謎に終わってしまった。名前が鈴笛と被ってる。この辺苦しい。元ネタが暴食の悪魔ベルゼブブということで、彼女も必然的に食べるキャラに。ノンケ云々の話はどこかに仕舞われました。悪い子は仕舞っちゃおうかな~。
・流姉笛さん
キイの職場の先輩。仕事に対して真面目で、自分にも人にも厳しい。キイの周りは優しい人ばかりだったので、こういう性格に。とばっちりである。でも優しい人だよ。元ネタは傲慢の悪魔ルシフェル(ルシファー)。名前が漢字三文字になってしまうと、こじつけ感が半端無い。少女漫画をこの人が描く。う~ん、ミスマッチ。
・明日母さん
完全に脇役だったのに気づいたら、キイにとって恋課の上司になっていた。恋に生き、旦那を探し続ける。まさに永遠のハンター。明日、母にはなれない。恋人すらできない。元ネタは色欲のアスモデウス。どんなに仕事が忙しくても、恋を優先する、恋課の天使の鑑。
・川嫌さん
キイの職場の後輩。キイに面倒を見させたかったので急遽登板。本当はキイが独立した後、大家さん役で出る予定だった。元ネタが嫉妬のレヴィアタン(リヴァイアサン)だったので、ジメジメした役になるはずだった。でも明日母さんいますし、変えました。そういうのは彼女だけでお腹一杯です。控え目だが、キイとは一味違う感じにしました。小物店を開くことに。
・嫁論さん
伝説の運び屋。元ネタが三途の川渡しのカロンなのでこうなった。この人が出てくる話は例外なくオチがぶっ飛んだものになるので書いてて面白かった。結局、最後まで喋る機会がなかったが男のつもりでした。
・浅競さん
キイの職場の企画課にいる変人。盗聴とか盗撮とかする。たぶんこの作品でキイが嫌悪感を抱いた唯一の人。元ネタは旧約聖書に出てくる堕天使アサゼル(アザゼル)。堕落した感じを出すためにこんなキャラにしました。某漫画のイメージがこれまた強い。
・噛得さん
天使のお偉いさん。種族としての天使ということになりましたが、特に活かせず。元ネタは四大セラフの一人、ガブリエル。性格を名前通り人に噛みつく性格にしようかと思ったんですが、そもそも一回しか出番がなかった。残念。名前のフィット感は上々。
・荒得さん
噛得の弟。建設会社の社長で、自身も力持ち。出番少ない。う~ん、この辺もう少し活かせたら、続きのお話できたかも。元ネタは四大セラフのラファエル。
・実果得さん
噛得の妹。果樹園経営の設定は完全に名前から。元ネタは四大セラフのミカエル。一人称視点で書くにあたり、口調を変えてみたら完全に情緒不安定な人に。あれれ~おっかし~な~。
・売得さん
噛得のお兄さん。やり手の商売人で物腰も柔らか。天使らしからぬ感じだけど、商売の神様を信奉している。元ネタは四大セラフのウリエル。
・癒感さん
天国にある薬屋さん。何故か、この人だけカタカナでルビふっちゃった。元ネタはそのままユフィール。悪魔の健康を担当する博士だとか。この人も例に漏れず一回きりの登場。天国の薬屋さん、うーん、凄い違和感。
・大電さん
天国のおでん屋さん。いよいよネタに詰まり神まで出さざるを得ない状態に・・・。元ネタは北欧神話の最高神オーディン。串の名前をグングニルにしたくて仕様がなかった。話には出てきませんけど。
・愛風呂さん
恋課にいるナルシストの美女。元ネタは美の神、アフロディーテ。明日母と比較してモテる、という設定にしました。某バトル漫画のイメージが強いですが、あの人は顔に似合わず男らしい。むしろ中身はシルバーの人。
・有弖さん
恋のキューピット、ということで弓にまつわる人を出したかった。元ネタは強い女性と狩りの象徴、アルテミス。弓の達人ということにしました。弖はとてもマッチした漢字ですが、普通読めない。ちなみに当て字の一つで『てにをは』の、『て』。
・壁虜ちゃん
地獄から来た留学生。つるぺたですが、本当はスタイルが良い。悪魔を出す予定は無かったんですが、面白ついでに出しちゃった。元ネタは冥界の女王、ヘル。でも完全に当て字。普通に読んだら、へきるちゃんになってしまう。
・閻魔ちゃん
閻魔様。それ以上でも以下でも無い。とても非力。閻魔様というとゴツイイメージが強いですが、この話、9割が女性で構成されている為、こうなった。
・派手主さん
地獄にいる腕っぷしの強いお爺さん。イメージとしてはサンタみたいな感じ。ヴェルタースオリジナルのネタがやりたかっただけ。元ネタはギリシャ神話の冥界の王、ハーデス。
・ペガサス
天国にいそうな生き物、ナンバー1。神話にいる生物は、みんな神話生物でいいのだろうか?見ただけでSAN値がゴリゴリ削れそうだけど・・・。雲を食うらしいが、詳しい生態は謎。たぶん、馬に毛が生えたような存在。実際は羽だが。
・ケルベロス
三首のワンちゃん。わんわんおー。地獄の番犬として有名。犬の癖に炎を吐く、犬の風上にも置けない奴。仕事をサボる人には容赦なく、じゃれつく。お見合いは失敗した。
以上で終わりです。設定資料まで読んでいただきありがとうございました。何かお気づきの点ございましたら、お知らせ下さい。
では、またの機会にお会いできますように!