最終話 地獄のような天国で
私、安楽キイは、とても目立たない子でした。
自分でも、そう思ってました。
私の趣味はボランティアです。
人の役に立てるのは、とても嬉しいです。
ある日、私は交通事故にあって、命を落としました。
死後にたどり着いたのは天国でした。
でも、その天国は私の知っている天国と違いました。
そこでは24時間労働が当たり前で
特にこれといった休みもなく
雀の涙ほどのお給料は
場合によっては貰えないことあります。
変な人もたくさんいて
仕事をしない人もたくさんいて
痛い目にもたくさん遭います。
そんな地獄のような天国で
私は多くのことを学びました。
たくさんの人に出会えて
たくさんのことを経験し
かけがえの無いものをたくさん手に入れました。
転生したら記憶がどうなるか分かりませんが
私は絶対に忘れません。
忘れたくても、忘れられません。
だって、インパクトが強すぎますから
こんな
地獄のような天国は
以上で『地獄のような天国で』の本編は終了です。ここまで読んでいただいた方、誠にありがとうございます。本当のことを言えば、1話ずつがもう少し長い、10話完結くらいの話にするつもりだったんですが、気づいたら1話1話がどんどん短い話になってしまいました。どうしてこうなった?
所々、強引な展開はあったかもしれませんが、正直完結できたので自分的には満足してます。もし、感想やご意見有りましたら、書いていただけると幸いです。
こんな後書きまで読んでいただき重ねてお礼申し上げます。ちなみに、最終話の後に登場人物についての資料を入れます。興味のある方は、ご覧いただくと良いかもしれません。