196/200
第194話 私は忘れない
間門さんに会いに行きました。
理由は無いんですが、なんとなくです。
「よう、キイ!久しぶりだな!」
間門さんも元気そうです。
何か申し訳ないですね、便利屋さん押し付けちゃって。
「気にすんなよ。どうせ、私だって暇だったんだから。」
ふふ、間門さんは優しい人ですね。
「キイ。お前、悩み事があるだろう?お前がそういう顔して笑う時は、いつもそうだ。」
ふふ、・・・付き合い・・・長いですもんね・・・私達。
バレバレですよね・・・。話します。
「・・・キイ、お前は真面目すぎる。もっと適当に生きていいんだよ。こうでなきゃならない、なんて人生は無いんだよ。」
間門さん・・・らしいですね。
間門さんは適当な人ですが
気取らない人です。
いつも自然体すぎて
風景に溶け込んでいましたね。
私達はいつまでも友達ですよ。