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第193話 迷えるキイ
天国に帰ってきたので久しぶりに鈴笛さんに会いに行きました。
会ったその場で抱き付かれました。
相変わらずお元気そうで何よりです。
「会いたかったわ、キイちゃん!もう、可愛さ成分が不足しすぎて・・・。」
言ってることは、よく分かりませんが喜んでくれて良かったです。
私は鈴笛さんに自分の迷いを打ち明けました。
「キイちゃんは優しい子だから、自分よりも他の人を優先する。それはとても良いことね。でもね、キイちゃんの人生は、他でもないキイちゃんのものよ。それだけは忘れないで。」
鈴笛さん・・・ありがとうございます。
自分で考えることが大切ということですね。
「キイちゃんが迷えるモコモコの子羊なら、私は神父様ね。」
・・・なんですか?モコモコの子羊って。
女の神父様なんて私は知りません。