104/200
第102話 余計なお世話です
今日は弓の訓練です。
あまりにも命中精度が悪いので特訓です。
矢をつがえて弦にかけ、そのまま引き絞ります。
力一杯引いたら、狙いを定めて離します。
矢は的に真っ直ぐ飛んでいき
見事真ん中を捉えます。
はい、イメージは完璧です。
早速実践してみましょう。
まず力が足りず、弦が引けません。
当然威力が足りず、矢は放物線を描いて落ちます。
下手とか言う以前の問題です。
弦を離す時、緊張を解かれた弦が胸に強く当たります。
結構痛いです。
「弓はね~胸が小さい方が有利なんだよ。」
と言われました。
そんな慰めは要りません。
傷つくだけです。