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第2話 幼少期の双子
幼少期から、2人の仲は最悪だった。
桜が庭の花に水をやれば、煉はわざと石を投げて花壇をめちゃくちゃにした。
煉がゲームに熱中すれば、桜は「そんなものより勉強しなさい」と冷たく言い放つ。
食事の席では、おかずの取り合いで毎回喧嘩になった。
「あんたなんか、消えればいいのに」
煉が食卓で呟く。
「そっちのセリフよ。どうして私があなたのような弟と生まれなきゃいけないの」桜がため息をつく。
両親は手を焼いた。いくら双子でも、ここまで不仲なのは異常だと思った。
しかし、本当の理由は誰も知らない。
彼らが天界と魔界で数千年にわたって戦い続けた宿敵同士だとは。




