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天然で鈍感な男と私の話  作者: 九條リ音
ともだち
16/237

愛のクッキー作り

「亜美、朝だよ。そろそろ起きなよ」

「んん、京平……ありがとね。無理させてごめんね。むにゃむにゃ」

「はああ……」


 ん? 信次の溜息が聞こえると思ったら、布団がパンって私を弾いて、床に叩きつけられる。


「亜美、おはよ。夢で兄貴と話してんじゃないよ」

「あれ、夢だったの? おはよ」


 ありゃ、夢だったのか。夢の中で京平と話していたや。

 とりあえず、今からリアル京平にちゃんと有難うとごめんねを伝えなくちゃね。


「兄貴もう起きてるからね」

「了解、有難う信次」


 どうやら、もう京平は起きてるらしい。信次め、先に京平を起こしたな? こういう時は私から起こしてくれたら良いのに。


「おはよ、京平」

「お、亜美おはよ。なんか起きるの早いじゃん」


 お風呂上がりなのか、京平は少し顔を染め、職場へ行く服に着替えていた。

 そして少し驚いた顔をした後、楽しそうに笑った。

 私の寝癖が酷すぎたのかな? 後で直さなきゃ。


「京平、昨日は頭ポンポンしてくれて有難うね。私が眠れてないの知って、無理なシフトにしたんだよね? ごめんね」

「いいよ、亜美が少しでも眠れたなら良かった」

「京平は体調大丈夫?」

「昨日はすぐ寝たしな。気にすんなよ」


 確かに京平は元気そうだ。本当に良かった。

 次眠れない時は、また信次の考えてくれた布団交換作戦で、すぐ寝るようにしなきゃ。最近私は心配を掛け過ぎているしね。


「そう言えば、多分信次が間違えたんだと思うけど、亜美の布団と俺の布団、入れ替わってなかったか?」

「え、なんでそう思ったの? 気のせいじゃないかなあ……」

「だって亜美の匂いがしたもん」


 しまった。京平こういう変な勘は鋭いんだった。まさか初日というか、1回目でバレるだなんて。

 もう使えないじゃん、この手。ショックだ。


「布団干そうとしたけど時間なかったのかもな」

「多分そうじゃないかな?」


 信次の機転で、布団をこっそり入れ替えて貰った。とは言えないので、私は誤魔化す。

 こんな変態な真似、良い子はしちゃダメだぞ。


「さ、朝ご飯食べよっか」

「「いただきまーす」」

「あ、兄貴達もう食べてる! 僕もいただきます」


 こうして朝ご飯を食べ始めるも、あれ? 京平の食卓、昨日の朝ご飯も置いてある。

 昨日は、朝ご飯食べたって言ってたのになあ。


「京平、もしかしてご飯も食べずに病院に来たの?」

「あ、バレたか。休憩時間ズラす相談もしたくてな」

「僕、ライム11時くらいに送ったから、もしかしてライムみてすぐに?」

「亜美が寝れない時は、昔からあれしかないからな」


 京平だから安心出来たんだよ、って言いたいけどまだ言えないや。

 ちゃんと告白が出来たら、京平だから安心出来るって事も伝えたいな。

 多分これは一生変わらない、世界でただ1人の愛してる人だから。この先どんな形になっても。


「本当にありがとね。お陰で眠れたよ」

「変な事で悩んでないか? 大丈夫か?」

「うん、心配させてごめんね」


 こればっかりは、私が心を強く持つしかない。

 大きな事ではあるんだけど、気にしすぎちゃダメだ。

 京平布団は、もう使えないのだし。


「今日布団干すから、2人とも気持ち良く眠れたらいいな」

「お、信次ありがと。楽しみだな」

「私も早起きしたし手伝うね」


 布団干せば気持ち良くなるし、悩まずに眠れたらいいな。


「ご馳走様でした。さて、支度すっかな」

「え、2日分の朝ご飯もう食べたの?」

「10時間ぶっ通しで働いた後、何も食べなかったら腹もへるさ」

「そりゃそっか。本当にごめんね」

「だから気にするなって」


 すぐ寝た、とは聞いたけど、まさかご飯も食べずに寝ていただなんて。

 京平、身体を張って、助けに来てくれてありがとね。


 ◇


 京平は支度を済ませると、家を後にした。

 私もご飯の後、歯磨きとお風呂を済ませて、布団干しの手伝いをする。


「さて、布団を干したら、クッキー作りの準備だね」

「のばらさん、道に迷わないといいけど」

「一応家の外観と地図は送ったから、大丈夫だと思うよ」


 そんな事を話しながら、信次と布団を干して、布団叩きでパンパンした。

 信次の変な気遣いで、私は京平布団をパンパンしたけど、一晩私が寝ちゃったから、京平の匂いも少なくなって、ちょっとしょげた。


「亜美、しょげないの」

「だって、京平の匂いが少なくなってんだもん」


 ◇


 布団も干し終わったとこで、いよいよクッキー作りの準備だ。

 のばらは30分後に来る予定なので、それまでに材料は出しておかなきゃ。

 と、昨日買ってきた材料を並べていると、信次が絶句した顔で。


「亜美、どんだけ買ってきたの?!」

「え、思いついたものを買っただけだよ?」

「材料多すぎでしょ! ああ、僕が学校中抜けして買ってこれば良かった……」

「中抜けはお姉ちゃん許しませんよ!」


 予想はしていたが、やはり買い過ぎたようだ。

 

「いいじゃん、沢山つくろ!」

「まあ、兄貴が食べるだろうし、そうするか」


 そうそう、京平クッキーすきだし、沢山食べてもらお。昨日も今日も頑張ってるしね。


 因みに医師が土日に出勤は、通常ほぼない。

 が、京平は自分で自分に、過酷シフトを敷いてるからなあ。

 年齢を考えても、必要であれば若手に任せていいはずなのに。

 ああ見えて若くないし。京平は。


「そろそろのばら来るかな」


 って、噂をしていると。


ーーピンポーン。


「あ! のばら来たみたいー」


 私は駆け足でのばらを迎えにいった。


「いらっしゃい、今日は来てくれてありがとね」

「亜美ー、お招き有難うございますわ」


 告白する、ってこともあるのか、今日ののばらはいつも以上に可愛かった。ヘアメイクもしてるし、化粧もピンクを中心に甘酸っぱい感じだし、服も真っ赤なコートに、チェックのマフラー、ふわふわのセーターにミニスカートを着ていた。ブーツも可愛い。

 それと、何やら大きな袋を持っていた。


 けど、そんな可愛いのばらなんだけど……。


「とりあえず着替えよっか。クッキー作りって結構汚れちゃうからさ」

「そうなのです? のばら知らなかったのですわ」


 あれ? クッキー作った事ないのかな? それとも器用で汚した事ないのかなあ?

 何にせよ、告白服が万一にも汚れちゃマズいしね。

 私は部屋から、汚しても良い服を持ってきた。

 私の胸は大きくないけど、のばらは羨ましい胸をしてるから、大丈夫なように緩い服にした。


「有難う御座いますわ。亜美」

「私の部屋こっちだから、着替えておいで」


 私はのばらを私の部屋に案内して、のばらを着替えさせた。

 部屋から出てきたのばらは、緩い服を着てるのだけど、やっぱり私が着てる時より断然可愛い。

 本当に嫉妬マシーンだなあ、のばらは。


「お、着替えてきたね。じゃ、2人とも手を洗っといで」

「洗面台はこっちだよー!」


 私達は洗面台で手洗いうがいをする。念の為消毒もしっかりね。


「のばらさんエプロンある?」

「エプロン?」

「ああ、じゃあ亜美、エプロンも貸してあげて」

「了解!!」


 エプロンの事は伝えておくべきだったなあ。

 うっかりしちゃうよね。気持ちはめちゃ解る。


「うん、2人とも準備バッチリだね。それじゃ、はじめよっか」

「バターは30分前に出しといたから、もう室温に戻してあるからね」

「室温?」


 あれ、なんかのばらの様子がさっきからおかしいなあ。いつもなら「有難うございますわ」って、言いそうな場面なのに。

 さっきもエプロン忘れてたんなら、「のばらとした事が、すっかり忘れてましたわ」って言うとこだし。


「のばら大丈夫? なんかいつもと様子違くない?」

「そ、そんな事、ないのですわ。のばらは普通ですわ」


 でも、のばらは今日告白もあるもんね。様子が違ってても、そりゃ当たり前だよね。

 と、思い直して、作業に改めて入るのであった。


「まずはバターが1個200gあるから、薄力粉を480g計ろ」

「信次が基本クッキー作るの珍しいね」

「う、うん。たまには、ね」

「じゃ、私はボックスクッキーにしよ。可愛いしね」


 ボウルの数が足りるかは若干不安だけど、信次が作るのが基本クッキーなら足りるはずだしね。

 でも信次、基本クッキーでもいつも私より美味しく作るからなあ。普段から家事やってると、やっぱり違うなあ。

 のばらはどんなの作るんだろ?


「えと、薄力粉を480g計るのですわね。その後は……」

「あ、のばらも基本クッキー作るんだね。美味しいもんね」

「そ、そうなのですわ。基本に忠実が1番ですわ」


 良かったあ、ボウルの数は何とかなりそう。


「で、粉をどうやって測るのですの?」

「ああ、ボウルを測りに置いたらカウントを0にして、ボウルの中に入れて測るんだよ」


 んん? やっぱ変だぞのばら? 粉の測り方が解らんと来たぞ? 測り使わない派で混乱したのかなあ。

 計量カップでやる方法もあるもんね。


「で、薄力粉をふるいにかけて、と。みんな順番に使おうね。ここ重要だから」

「かしこまりましたわ、先生!!」


 先生? 流石の私も全てを理解してしまった。


「もしかしてのばら、クッキー作るの初めて?」

「初めてですし、料理全般苦手ですわ……」

「やっぱりバレたか。大丈夫、一緒に作ろ」


 そうかあ、初めてだったのかあ。

 てっきり、のばらは何でも出来ると思ってたから聞きもしなかったなあ。

 教えてもらうのが目的で、信次に声を掛けたんだね。


「それなら、レシピ見ながらのが良いかもね」

「そもそもレシピ丸暗記してるのなんて、僕らぐらいだったね。迂闊だったよ」

「どんだけクッキー作ってるんですの?!」


 私はスマホで「クッキーの作り方」を検索して、私達の知ってるレシピに近いものを探してのばらに渡す。何も知らない状態よりは良いもんね。


「うう、亜美、有難う御座いますわ」

「初めてだもん。仕方ないよ」

「僕もサポートするしね」


 こうして信次、のばら、私の順番で、薄力粉をふるいにかける。

 これ、慣れてないとダマになりやすいんだよね。難しいよね。案の定、のばらはかなり苦戦していた。


「うう、またダマが出来ましたわ……」

「コツがいるから最初のうちは仕方ないよ。何度もやれば大丈夫だよ」


 でも、料理出来ないのばらも可愛いなあ。助けてあげたくなっちゃう。

 今日は私より料理バリバリの信次がいるから私の助けはいらないのだけど、見ていてほっこりしてしまう。

 と、時間は掛かったけど、なんとかのばらも薄力粉をふるいにかけられた。良かった良かった。


 私はボックスクッキーだから、薄力粉2回分とココアパウダーもふるいに掛けなきゃ。ボックスクッキーはここも大変だね。


「あ、あとクッキーにはこれも入れたいのですの」

「ん? これって?」


 のばらが少し力を入れたかと思うと、のばらの両手から大量の薔薇が咲き乱れた。赤、白、ピンクと色んな薔薇が本当に綺麗。


「食用の薔薇ですわ。私のクッキーだから入れたくて」

「わあ、綺麗。良いね良いね」

「のばらさんの異能は薔薇を咲かせる事なんだね。って、のばらさん大丈夫? 息が荒くなってきたけど」

「実は異能を使いすぎると、低血糖になりますの。ちょっと使い過ぎましたわ……」


 それは大変だ。のばらが危険だ。私は慌てて冷蔵庫の中に入っている私の低血糖用のファムタグレープを取り出す。

 ぶどう糖でも良いんだけど、即効性はこれが1番だ。


「さ、のばら飲んで」

「有難うございますわ……」

「少し休憩しよっか。落ち着いたら教えてね」

「じゃ、バターだけ冷蔵庫に入れといて。また室温に戻せばいいだけだしね」

「うん、了解」


 異能保持すると、使うと、こういった不便もあるんだなあ。

 そういえば京平はいつも白衣にぶどう糖を沢山忍ばせていたけど、糖尿病患者様だけじゃなくて、異能患者様の為でもあるのかあ。

 そう言えば信次が異能状態になった時も、呼吸が荒くて目が虚ろだったけど、あれは低血糖状態だったんだね。


「のばらが咲かせてくれた薔薇摘むね。何個くらい摘めば良いかな?」

「クッキーに入れるんであれば、どれくらいあれば良いんですの?」

「刻むけど、クッキー自体が多いからね。6個くらいにしよっか」


 私は色とりどりの薔薇を摘んでボウルにいれた。私も後で分けてもらおっと。

 って、流石に京平の為のクッキーだからダメかな。


 のばらは私が摘み終わったのを見計らって、薔薇をしまう。のばらの呼吸も、徐々にではあるけど落ち着いてきた。


「ふう、大分落ち着いて来ましたわ」

「クラクラしない?」

「はい、大丈夫ですわ」


 良かった。のばら元気になったみたい。


「念の為血糖値測っとく?」

「お願い出来るかしら?」


 因みにのばらも、私が1型糖尿病である事は知っている。

 私が看護師として勤務を始める初日に、看護師長が私の代わりに皆に話してくださったのだ。看護師全員に話すのは無理だったしね。

 京平が、職場の人には周知した方が良いと勧めてくれたのもある。


「103。うん、もう正常だね」

「亜美、本当に有難うございますわ」

「じゃあ、クッキー作り再開しよっか」

「おー!!」


 こうして私達は再びクッキー作りを再開した。 

 のばらが薔薇を刻んだけれど、普通の大きさよりかなり大きくなってしまった。けど、それも個性だから大丈夫。

 

「良かったら亜美も薔薇使いませんこと?」

「え、いいの? 有難うのばら。じゃあノーマル生地に混ぜよっと」


 バターも程よく常温に戻ってきた。

 のばらが冷蔵庫から出したてのバターを「固いのですわ!」といって、レンジでチンしようとしたのを、2人で慌てて止めたりもした。

 まだ砂糖測れてないから、バター混ぜる必要ないのに!

 のばらがあまりにやらかすので、私はスマホのレシピを没収して、信次の言う通りに作るよう諭した。何故レシピ通りにやらないんだ。のばら。


 と、様々なのばら事件はあったけど、何とか順調にクッキー作りは進んでいき、私達は生地を冷やす段階まで来た。


「何とかここまで来たね。生地を寝かせてる間、休憩しよ」

「あ、のばら、お菓子あるよ! 食べる?」

「いただきますわ」

「じゃあ僕は紅茶でも淹れるね」


 思えば10時から作業を始めたのだけど、まだお昼ご飯を食べていなかった。時刻は14時。そりゃお腹も空くよね。

 けどお昼ご飯をガッツリ食べちゃうと、この後山のように出来るクッキーが食べきれないからね。


 そして私達はこの後クッキーを食べるのに、何故今ケーキを食べているのだろう。

 それは、昨日私が買ってきちゃったのだよ。乙女は誘惑に弱いのである。ああ、紅茶美味しい。


「さあて、そろそろ寝かし終わったかな?」

「結局のばら、ケーキを2個も食べてしまいましたわ」

「仕方ないよ。美味しいもんね、ケーキ」


 何度も言うけど、乙女は誘惑に弱いのである。

 信次達のクッキーは、遂に型抜き作業。どんな形にするのかな?

 私もボックスクッキーの形作りをしなきゃ。


「一応うちにある型はこんなもんかな」


 信次はチューリップ、丸、四角、薔薇の型を取り出した。

 いつの間に薔薇を仕入れたのだろう? でも、のばらっぽくて素敵。


「生地伸ばすのは力いるし、僕がやるね」

「のばら、握力ないもんね」

「うう、中々握力がつかないのですわ」


 こうして信次は生地をめん棒でぐいっと伸ばす。良い感じに平らになったし、生地の厚さも均等だ。


「さ、後は型抜き作業だね。じゃんじゃん抜いてこ」

「頑張りますわ!」


 のばらは真っ先に薔薇の型を手に取ると、楽しそうにクッキーの型抜きをし始めた。

 信次は空気を読んで、それ以外の型を使って型抜きをしていた。形で誰が作ったか解る感じだね。

 私もボックスクッキーの形作りが終わって、また更に30分寝かせる。この間に信次達のクッキーが焼けたら完璧だ。


「オーブンを170℃に予熱して、っと」

「後は焼くだけですわね」

「ちょ、のばらさん! めん台をオーブンに入れないで! しかもまだ予熱中だから!」


 と、信次に突っ込まれながら、天板にクッキングシートを敷いて、クッキーを並べ始めた。

 1回目が終わった頃、ちょうどオーブンの予熱が完了した。


「よし、いよいよ焼くよ」

「楽しみですわ」


 まずは、のばらのクッキーを焼き始めた。焼き時間は17分。信次も、焼き具合を伺いながら様子を見ている。

 そして、1回目ののばらのクッキーが焼き上がった。


「お、良い感じだね。後はお皿に置いて、冷蔵庫で冷まして完成!」

「お、美味しそうですわ」


 良かったあ、のばらのクッキー無事に焼けたみたい。

 それから信次達はひたすら型抜きをし、クッキーを焼いていった。

 お皿も結構あるんだけど、段々と数が減っていく。私の分、あるかなあ?

 あ、冷蔵庫のスペースも足りるかなあ……。


「あ、冷やすのは何分くらい置けばいいのですの?」

「1時間くらいかなあ」

「じゃあ、それくらいにのばらのクッキー取り出して、ラッピングしますわ」

「兄貴にあげる分だね。きっと喜ぶよ」

「そんな顔を見るのが楽しみですわ」


 乙女だなあ、のばらは。本当に可愛いよ。

 って、いけないいけない。私も冷ましてるクッキー生地出して切らなきゃ。


 そんなこんなで、皆のクッキーが無事焼き上がり、冷ますのも無事に終わった。


「綺麗なのは深川先生にあげるのですわ」

「予想通り、とんでもない数になったね」

「もう夜ご飯作らなくていんじゃない?」


 時計を見ると、17時。京平が帰ってくるまで、まだ時間がある。


「とりあえずのんびり、兄貴が帰ってくるのを待とうか。あ、僕布団取り込んでくるからリビングで待ってて」


 やっぱりクッキーはみんなで食べたいもんね。


「あ、のばら! 今のうちに着替えといで。いま信次が布団取り込んでるから、洗面所で着替えてね」

「そうでしたわ。深川先生には可愛いのばらを見せたいのですわ!」

「着てた服は、洗濯機にぶち込んでくれたらいいからね」


 のばらが可愛くなったとこで、私達は喋りながら、京平の帰りを待つのであった。

作者「因みにバターをレンチンは、私はよくやる←」

信次「バターどろどろになるじゃん、バカ」

作者「そこは少なめにチンしてだなあ」

亜美「良い子は真似しないでね」


作者「実は昨日、リアル亜美をやらかしてな。軽く寝ようとアラームまで掛けたのに起きれんかったよ」

信次「亜美みたく完徹してないのにね」

作者「体力使う仕事だからちとしんどくてな。やらかした」

亜美「因みに作者は無意識にアラームを消してたらしいよ」

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