プロローグ 全ての始まり
「私は死んだ、ということですか?」
「そうとも、それもこちらの手違いで。」
「それで、能力とかあげるから異世界に転生しろと。」
「そうです、まぁ、特例なんですけどね。」
と、私と目の前にいる女性はそう会話をする。
だが、私はここでひとつ言いたいことがある。
「最高じゃないですか、本物の天照大御神様にお会いできて異世界転生できるんだなんて。」
「そうですか。アハハハハ。」
私の豹変っぷりに彼女、天照大御神は乾いた笑みを浮かばせている。おそらく自身が呼び出した人がこんな感じの人だとは思ってもいなかったのだろう。
何故こうなったか、少し時が遡る。
私、紅雅玲こうみやれいは一人称は私だが男子高校生である、おっと、これじゃなかった、私は雨の日の学校からの帰り道、傘を電車に忘れたから駅から猛ダッシュで走って家に帰ろうとしていた、そして、駅から家までの近道を使って帰っていたところ家からそこそこ近い神社の鳥居の前を通ったときに雷に打たれてそして死んだ。
そして、気が付いたら西洋風の椅子と机があるこの場所にいて椅子に座らされてこれからどうなるのかどういう世界なのかなどのいろいろなことを説明してもらった。
「で、能力と言いますかスキルとかはどうされるんですか。」
「八百万の神々の加護が一気に付くような加護ってないんですか?」
と、目をギラギラさせながらそう言った。
「既存ではないですね、ですがそれくらいなら簡単ですよ、何せ最高神ですから、えっと名称はそのまま≪八百万の加護≫で良いですかね?」
「いいと思いますよ、それとスキルは≪魔法創造≫、≪魔術創造≫とか≪神降ろし≫みたいなのがあれば文句ないですよ。」
「全部既存だね、今から行ってもらう世界だと≪魔法創造≫は新しく魔法を作れるスキル、≪魔術創造≫は新しく魔術簡単に言うと古代魔法、魔法よりは強いけど作り方はプログラムしないといけないから面倒なスキルそして、これら二つで作った魔法や魔術は一度作ったら保存される。最後に≪神降ろし≫神降ろし、加護を受けている神様を自分の身を依り代に一時的に召喚するスキル、未召喚時にはそれらの神の一端を扱うことができる。え、待ってということは玲は日本神話の全ての神の神の力を使えるってことになるね。」
あちゃ~、と天照大御神様は額に手を当てる。
「あー、もういいわ。貴方に色々とスキルやら色々あげてチートにしてあげるわ。」
その言葉が私がその場所で聞いた最後の言葉だった。
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