リセット 2
夢叶さんの家から出ていった後、僕はそのまま家に帰った。
「有希くんおかえりなさい……色々あったみたいね?話聞こうか」
「母さん……僕は………」
「とりあえず、中に入ってから話そうか?」
「うん……」
僕は母さんに言われるままリビングに入った。
「それで、何があったの?昨日今日とゆめちゃんの所にいたんでしょ?」
「うん。いや、まあいたのは昨日の晩だけっていうのが正しいかな?」
「?じゃあその後はどこにいたの?」
「場所は教えられないけど、僕と真人の2人で買ったスタジオにいたよ」
「ゆめちゃん、あんなに楽しそうに私に話してたし、有希くんだってゆめちゃんの事好きなのに喧嘩でもしたの?」
「喧嘩っていうか……リセット」
「リセット……?」
「うん。僕が思いを伝えた上で離れることにしたんだ」
「それってどういうこと?あんなに好きだったのに?」
「好きだからこそ、だよ?僕は夢叶さんのこと、大好きだよ?」
「でしょ?なら……」
「でもね?こんな他の人と楽しげに話してるの見るとイライラしちゃってどんどんストレスが溜まっていくようなめんどくさい人間と付き合ったりしたら彼女は幸せにならないと思ったんだ。だったらいっそのこと夢叶さんがどう思ってるかは別として僕から突き放したら少なくとも僕の事をなんとも思わなくなってくれるかなって思ってさ」
「有希くん」
「それに母さんは知ってるかわからないけどさ?夢叶さんってさ?他に好きな人がいるんだよ?」
「え…………?そんな話聞いたことないけど……?」
「母さんが知らないだけだよ、多分それはね?」
「そうなのかな…………?」
「まあ要するにさっき言った他の人と楽しげに話してるって言ったのがその人なんだけどさ?その人自体は僕もSNS上では繋がってるし好きだからさ?なのに僕の好きな人同士が楽しそうに恋人みたいに……いやまあもう恋人なんだろうけど話してる様子を喜べないどころかイライラしてしまう自分は1回夢叶さんと距離を置かないといけないなって。そもそもそれを見てイライラしてしまう自分に1番ストレスが溜まってたんだけどね?」
「有希くん……」
「だからと言って僕は夢叶さんの事を嫌いになったわけじゃないし大好きだし、完全に諦めるなんて無理だろうけど、それでもこれからはただ同じVtuberとして推し、推されるだけの関係でいようって僕は決めたんだ」
「そっか……私は有希くんの意思を尊重するけど辛くなったら私に何でも言うんだよ?もちろん瑠衣ちゃんでもいいよ?」
「……ありがとう、母さん」
「とりあえず今日はゆっくり部屋で休んで明日でも明後日からでも自分のペースで頑張ってこ?」
「そうするね、じゃあ僕とりあえず部屋で寝てくるよ」
こうして、関係が進んで終わった一晩の出来事は誰も幸せにならない展開で幕を閉じた。
夢叶側の心情も出したいところではありますが、ちょっと考えるのがしんどいのでどこかでは出しますがしばらくかかると思います。
次話はリフレッシュも兼ねた真人との旅行回がしばらく続きます!(元々コラボ配信前に予定していたもの)
この作品がいいなって思ってくれたら評価や感想のほどよろしくお願いしますm(_ _)m
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