闇の中で僕はボクと…
いつまで泣いていたんだろうもはやそれすらもわからないくらいに泣き続けたボクはいつの間にか意識を失っていた。それはつまり、ボクと僕がまた出会うということ……
「ユキくん!?なんでそんなボロボロなの!?」
僕は、思っていたよりも遥かに早くに戻ってきたユキくんと、その見た目の弱々しさに驚きを隠せなかった。
「……有希…………ごめん!ごめんなさい!!」
「ユキくん!?」
ユキくんの異常な姿に僕は何かがあったんだなと思って話を聞くことにしました。
「ユキくん、どうしたの?なにがあったの?」
「抑えられなかったんだ……ボクは陰の存在、助けになることはあっても有希に害を与えるわけにはいかなかったのに!!ボクは、ボクは心の中でずっと抱えてた夢叶への本当の思いをぶちまけたあげくに逃げ出してきたんだ」
「そっか。むしろ今まで僕の心の闇を一緒に溜め込み続けてくれて、感謝することはあっても責めることなんてないよ!」
「有希…………」
「大丈夫、僕だったとしてもいつかはこうなったかもしれないんだから、ね?」
「うん…………でも、夢叶に嫌われちゃったよ絶対」
「僕が起きたら謝りに行くからさ、気に病まなくていいんだよ」
「ごめん…………」
僕は、ユキくんが表の時のユキくんの状況を知ることはできないけどユキくんが本当は僕の闇を抱え込んでて、耐えてくれてたのを知ってたからフォローしました。そして、僕は知っているのです。裏とは言っていても、いやむしろ裏の顔だからこそ僕以上に気を使っていることを。だからこうしたのも夢叶さんのためを思ってのことだとわかっているのです。そして僕たちはしばらく無言で向き合っていました。そして次に口を開いたのは、ユキくんでした。
「ねぇ、有希」
「どうしたの、ユキくん」
「こうしてさ、ボクはやってはいけない方法で夢叶を傷つけてしまったけどさ」
「うん」
「反省はしてるけどさ、後悔はしてないんだ」
「……だろうね」
「え?」
「だってさ?ユキくんはこうすることで最後は夢叶さんが幸せになれるって思ったんでしょ?」
「……うん」
「さっき会ってからさ、僕も改めて考えてみたんだけどね?」
「うん」
「僕にはもう夢叶さんしか見えてなくって、夢叶さんがいない人生なんて考えられないんだよね」
「……有希の愛は重いもんな」
「…それはユキくんも同じでしょ?でもさ、こんなすぐに嫉妬したりイライラしちゃったりする僕が夢叶さんと付き合ったとして幸せにできる保証は無いんだよね」
「そうだね……最近の有希は表では普通を装ってるけど裏ではSNSを見ては嫉妬して、そんな自分に苛ついて、どんどん弱ってきてたもんね」
「うん……最近は立ってるのも辛かったりするくらい頭が痛かったり声を聞きたいのに他の人に向かって楽しげに話してる姿を見てストレスのあまり吐き気が止まらなかったりね?」
「ボクもさ、さっきは諦められるのか?とか言ったけどさ。最近の心身ともに弱りきってる有希を見続けるのは悲しかった」
「うん。でもこれで気持ちに整理がつけられるかな」
「整理、つけるのか?」
「うん、こんな僕が夢叶さんのことを好きでいちゃだめなんだよ。だからこの思いはもう心の奥底に封じるよ」
「それでいいのか?本当に」
「うん、まあ完全には諦めきれる気はしないから好きな気持ちは持ち続けるけど、僕は夢叶さんが幸せになることだけを願ってるからそこに僕が存在してなくてもいいんだ。だから、僕達はただVtuberとして推し、推されるだけの関係でいることにするよ」
僕は夢叶さんと、見たことはないけれど夢叶さんが好きな相手が幸せになってくれることを願いながらユキくんとともに意識を手放した。その時に頬を雫が落ちていくけれどその事にも気が付かないまま…………
えー、こういう終わり方になりますがゆめルートが消えるわけではありません。
こんな作品ですがいいなって思ってくれたら評価や感想のほどよろしくお願いしますm(_ _)m




