有希(S)と夢叶(M)※R-15 2
急展開かつものすごい方向転換しかけてます。
「夢叶、ボクさ」
「なーに?」
「聞きたいことがあるんだ」
「ゆめに?」
「うん。夢叶はどうして、ボクとこうして接してくれるの?」
「……急にどうしたの?」
ボクは、抑えられない心の不安を吐き出してしまった。もちろん弱いのは普段の僕のほうだ。だからといってボクが強いわけじゃない。むしろずっとちょっとずつ表に出しているあいつと違ってずーっと溜め込み続けてるボクだったけど、あいつと話してしまったことで、爆発してしまった。
「ボクの配信にも来てくれたりとか、こうして家に上げてくれたりとかね?ボクは嬉しいんだけどさ……こう見えてボクも不安なんだ。こうして夢叶とお話して、会ってないときでも連絡取ったりしてるこれはすべて現実じゃなくて、僕の都合のいい妄想に過ぎないんじゃないかなって。本当は僕の事なんてなんとも思ってなくてただノリでこうして接してるだけで僕の存在なんていらないものなんじゃないかなって」
「有希くん…………」
「強がってももう騙せないよね。結局のところさ、ボクも僕も脆いんだ。たくさんの物を抱え込んで、色んな事を我慢したり気を使ってる中で夢叶っていう光を見つけられてさ。僕は幸せだったんだ。だけどね、色んな事を我慢してる反動かな?夢叶が楽しそうにしてる姿を見ると嬉しいはずなのに、そこに僕がいないってだけですごいもやもやして、イライラしちゃうんだ。こんな気持ちは僕も初めてでさ。自分でもびっくりしてる」
「うん」
「そしてね?夢叶……キミにはもう、いるんでしょ?」
「……何が?」
「好きな相手が、だよ?」
「それって……」
1度溢れ出した闇は、もうどうすることもできず、すべてを塗り替えていく。
「そして、それが僕じゃないこともわかってる」
「ねえ、有希くん」
「だからね、夢叶。僕の事は気にしなくていいからさ、彼とお幸せにね?」
「ちょっと有希くん!?」
ボクは前回入れ替わった時にマスターキー(合鍵のようなもの)の場所を確認していたので夢叶を傷つけないように布団から抜け出すと、素早く鍵を取りそのまま部屋を飛び出した。そしてそのままボクと真人しか知らないもう1つのスタジオに向かった。
「何やってるんだろ、ボク」
ボクは冷静になり、やった事の重大さに気付きスタジオで静かに泣くことしかできなかった。
闇深めですが、次のお話以降も時間軸はスローペースで進みます。
こんな作品ですが、いいなって思ってくれたら評価や感想のほどよろしくお願いしますm(_ _)m




