自分をデザインしよう! 1
一応、契約が決まった僕はお母さんことトップVtuberの白金恋と一緒にデザイン案を考えることにしたんだけど……
「そういえば私のデザインをしてくれたのも有希だったよね?」
「そうだね……あの時、というか今まであのデザインを使ってるのが母さんだとは思いもしてなかったけどね……?」
「私は有希くんがスノウホワイトだって知ってたけどね?」
「それは僕がデザイン提供したからでしょ?」
「ううん、あなたが絵師スノウホワイトとして活動し始めた当初からフォローしてたわよ?」
「……ふぇ?」
僕が絵師としてSNSにイラストをあげ始めたのは今から3年くらい前になる。それからお母さん……白金恋がVtuberとしてデビューするにあたり僕のもとにオファーが来たのが2年前の今頃だから……
「え?知ってたのに教えてくれなかったの?」
「あなたにお願いしたいって言ったの私だったし言ってしまうと萎縮しちゃうかな?って思って黙ってたの」
「な、なるほど……ん?僕にオファーかけるように言ったのって母さんだったの!?」
「え?そうだけど?」
「よくそれが通ったね……」
「どうして?」
「だってその頃の僕って全然無名のどこにでもいるイラストレーターだったのに」
「そんなことないわ?有希くんのイラストはいつも賞賛のコメントであふれてたじゃない?」
「言っても数百件とかだよ?」
「1つのイラストに数百件もコメントがくるのはだいぶすごいことだと思うんだけど……私がおかしいの?」
「ま、まぁともかく話脱線しちゃってるから本題に戻って、僕のデザインなんだけどどういう感じにしよう……母さんはいいアイデアある?」
「うーん、私と似た系統の男の子って感じのイラストにしたらいいんじゃないかな?」
「男の子って感じ……?」
「そう、私のデザインってクールな感じの女性じゃない?白っぽい銀髪の」
「そうだね」
「まあ、公表はしないと思うけどせっかく親子で同じ事務所に所属することになるわけだし私と似た見た目だけど可愛い感じに仕上げたらいいと思うよ?」
「なるほど……ちょっと描いてくる!」
「え?今から描くの?」
「だめかな?」
「いや、描くのはいいんだけど……」
「軽いラフ画なら1時間くらいあれば描けるしちょちょっと描いてくる!」
そう母さんに告げて僕は自室に戻って頭に浮かんでいるイメージをラフイラストに描き起こし始めた。
「やっぱりうちの有希くんは常識外よねぇ……誰の遺伝なのかしら……?」
くっ、今日はここまでかなぁ……
正直二番煎じ感がものすごいですけど許してくださいm(_ _)m
そして、この作品の続きがみたいなって思ってくれたら評価や感想のほどよろしくお願いしますm(_ _)m