君が欲しいんだ!(瑠衣Side)
うう、いきあたりばったりで書いてるこの作品、絶対にどこかでつまづきます。許してくださいm(_ _)m
私は彼(?)の試合を見て、ただただ感嘆のため息をこぼすことしかできなかった。
「ね?すごいでしょ?」
「いや、すごいなんていうレベルじゃないのだが!?」
「しかもあの子、高校2年生らしいからね?」
「本気で言ってる…?」
「本気本気」
「高校2年生かぁ……ならセーフか」
「ん?セーフって?」
「いや、あの子をうちの事務所でスカウトさせてもらおうかなって」
「なるほどね?でもさ、瑠衣にそんな権限あるの?」
「えっへん!こう見えても私はマネージャー兼スカウトマンなのです!」
「そうだったんだ?まあでもその気持ちはよくわかるよ、あの見た目にあの声、それでこんな身体能力まで持ってたら色んな意味で重宝するよね」
「そうなんだよ!最近男の娘ってまた人気出てきてるし、メイクしての男の娘ならいくらでもいるけど何もしなくてあの見た目ならもうヤバいよね!」
私は久しぶりに見つけた才能の塊に、絶対にうちに所属してもらうんだという決意のもと試合が終わる時を待った。
そして、試合終了後……
「すみません!」
私は遂に本人に声をかけ、そしてお家にお邪魔することになったのだが……
「有夏さん!?」
なんとこの子のお母さんがうちのトップライバー、白金恋さんだったのです。こんなことある!?そしてなんとか話がまとまって有希くんのデビューを認めてもらえたんだけど、今日1番の爆弾が天使親子から発せられた。
「僕のデザインは自分でしてもいいですか?」
「……え?」
「あ、うちの有希くんは絵師、スノウホワイトとして活動してるのよねぇ」
はい?
これが最大の爆弾だったのにはわけがある。というかわけも何もないんだけど、『スノウホワイト』というのはここ1、2年の絵師界隈に現れてSNSのフォロワー数は50万人を超える今1番有名な絵師だから。いや、多才にも程があるでしょ!?
「そ、それはむしろこちらからお願いしたいです!!」
「じ、じゃあ改めてよろしくお願いします!瑠衣さん」
「こちらこそ!」
こうして、白金恋さんの衝撃を軽く超える超大型新人Vtuberがデビューに向けて始動したのだった。
「瑠衣、今日は戻りが遅かったね?」
「あ、社長!聞いてくださいよ!」
「ん?それは戻りが遅かったことと関係あるのかな?」
「はい!新人をスカウトしてました!」
「へぇ?瑠衣の目にとまる程ならさぞかし有望なんだろうね?」
「ええ!この子は白金恋を超える逸材になります!」
「ほほう、でどんな子だい?」
「単刀直入に言います!恋さんの息子さんです!」
「…………え?」
社長もびっくりするのも当たり前だなと思いつつ、私と社長はデビューに向けての方針を話し合うのでした……
というわけで、次回からはデビューに向けて色々と動くことになります!よろしくお願いします!
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