期末テスト!
あの日の後も定期的に真人と勉強会をして迎えた期末テスト当日。
「真人、勉強したことを出しきれば結果は付いてくるから!」
「おう、今回は有希と一緒にやったからなんとしてもベスト5に入るぜ!」
「まあ、気負わないようにね?緊張しすぎると実力発揮できなくなっちゃうから」
「大丈夫だ!なんかすごいリラックスできてるから」
「なら心配ないかな!お互い頑張ろー」
「おう!」
真人と話をして自分の机に戻ると最後の仕上げにノートを開いて最終復習をした。そしてテスト本番……
「(真人と予測したところドンピシャだ!)」
なんと、ほとんどの教科で真人との勉強会で予測して重点的に勉強した箇所が出てきたので、思った以上に解けた僕は、とても満足してテスト本番を終えた。そして…………
「これで、全部の採点結果の返却が終わったな?というわけで、放課後に職員室前に上位30位までの掲示を行うから見たいやつは確認しとけー。個々人の順位は明日のホームルームでそれぞれに伝えるから。あ、そうだ。ちなみに今回のテストだが、1位と2位がうちのクラスから出たぞ」
「おおーーー!!!!!」
先生が最後に言った言葉にクラス中が沸いた。それは僕と真人も例外じゃなかった。
「真人!」
「俺達だったらいいな!」
「そうだね!いや、僕の予想だと多分……」
「ん?」
「いや、とりあえず職員室行こうか」
「?おう!」
そう言って、2人で職員室前に見に行くと……
1. 天使有希 1096点
2. 神堂真人 1092点
3. 〜〜〜〜
「やっぱりね!僕と真人でワンツーフィニッシュだと思ってたんだ!」
「いや、マジか。俺こんな点数取るの初めてだわ」
「いや、それは僕も一緒だよ?今回は真人と勉強したところがドンピシャで出たからこの点数が出たんだよ」
「確かにそうだわ。でもマジでびっくり」
「そうだね!まあ僕らの努力の成果だから素直に喜ぼうか!」
「おう!じゃあ一緒にうちで親父に報告しようぜ?」
「え?僕も?」
「いや、そりゃこの順位取れたのだって有希のおかげなんだしさ」
「う、うん?まあだったら一緒に行くのがいいのかな……?」
「まあ、細かいことはいいから帰ろうぜ?」
「うん!」
そして、真人に連れられて先週ぶりに神堂邸にやってきた。
「おかえり、真人。そしていらっしゃい有希くん」
「おう、帰ったぜ親父」
「お邪魔します、文人さん」
「さて、今回のテストの結果を聞かせてもらおうか?まあ有希くんを連れてきてることだし真人の雰囲気から察せはするけどね?」
「おう、俺が2位で有希が1位だったぜ」
「5位以内を目指してもらったけど2位とは、よく頑張ったね真人」
「お、おう」
「そして、有希くん。有希くんのおかげで真人は5位の壁を破って2位という成績を取れた。ありがとう」
「いやいや、真人が頑張った結果ですよ」
「はははっ、そうだな。有希くんの言う通りだ。それじゃあ真人」
「ん?」
「真人の活動をこれからも応援させてもらうよ」
「……ありがと」
「それともう1つ」
「??」
「真人がやろうとする事、1つだけ協力するよ」
「……!?それって」
「私が気づいてないとでも思っていたのかい?」
「やっぱり親父には勝てねぇや」
「というわけだ。まあ有希くんからしたらなんのことかわからないと思うが、そこはまあ気にせずに今日はうちでゆっくりしていきなさい」
「は、はい!」
こうして文人さんに言われるがまま、今日は真人の家でお泊りしたのだった。
次話は初コラボ……の前に今章の人物紹介をしたいと思います!よろしくお願いしますm(_ _)m
そして、この作品がいいなって思ってくれたら評価や感想のほどよろしくお願いしますm(_ _)m
僕がめっちゃ喜びます!!!!