有希、親友とテストについて考える
今話から2章、期末テストと初コラボ編始まります!よろしくお願いしますm(_ _)m
「さぁ、今日からテスト期間に入る。この時期のテストは進路に結構響くからしっかり頑張れよ!」
「「はーい」」
初配信が終わった2日後の月曜日、今日から僕の通う高校ではテスト期間が始まった。このテストを乗り切れば待っているのは夏休みなので、みんな普段のテストよりは明るかったけれど、一人だけ暗い面持ちの人がいた。それは真人。僕の数少ない親友の一人の神堂 真人だけは、張り詰めた表情で勉強していた。
真人は別に勉強ができないわけじゃない。むしろ僕の学校の上位10人の常連レベルで頭がいい。けれど最高は6位。なぜならこの学年の上位5人は毎回変わらないから。まあ、その中で僕はとりあえず2位につけてるから何も言えないわけだけど、僕としても今回は1位を目指したかったので真人に声をかけてみることにした。
「真人〜」
「ん?有希か。どした?」
「今回のテストなんだけどさ、一緒に勉強しない?」
「え?まあ、俺としては願ったり叶ったりだけどさ、いいのか?有希も忙しいんじゃないのか?」
「まあ、暇じゃないのは事実なんだけどね?でも今回は僕も1位を取りたくってさ……どうかな?」
「そうか、じゃあお言葉に甘えて一緒に勉強させてもらおうかな、俺の家でもいいか?多分そろそろ迎えが来るはずだし」
「え?僕も真人の家行って大丈夫?文人さんは何も言わない?」
「ん?親父か?有希なら問題ないだろ。よく知ってるわけだしさ」
「たしかにそれもそうだね!じゃあお邪魔させてもらうね!」
なんで僕が真人のお父さんの心配をしたかというと真人の家、神堂家は日本有数の資産家だから。まあ、真人のお父さんの文人さんはそんな怖い人じゃない、むしろすごい優しい人だから心配してるほうがおかしい気もするけど。ただ、真人に対してはそれなりに厳しいみたいで、この前に次のテストで5番以内に入らない場合は趣味の音楽の時間を削られるって愚痴ってた。それは僕にとってもとても重要なことなので避けたかったのもあって一緒に勉強しようと誘ったんだった。
そして、僕と真人は執事さんの運転で神堂邸に送ってもらった。
「よし、じゃあやろっか真人」
「おう……って言いたいところなんだけど、1ついいか?」
「え?なになに?」
「有希さ……Vtuberデビューしただろ」
「え……?なんで真人がそれを知って……!?」
「いや、そりゃあんだけVellのこと言ってたらわかるだろw」
「あ…そっか。言われてみればそうだ。新曲発表しちゃったのとかまずかったかな?」
「いや、むしろプロモーションとしてはありだろ」
「よかったー!」
「でも出すなら事前に言えよな?びっくりしたよ俺何も聞かされてなかったし」
「それはごめんじゃん」
そんなこんなで、僕らの勉強会が始まった!
てててい!ててい!てててててい!
頭が回りません!許してくださいm(_ _)m
また、この作品がいいなって思ってくれたら評価や感想のほどよろしくお願いいたしますm(_ _)m
僕がめっちゃ喜びます!