登場人物紹介&用語集
主に用語集は投稿しようかどうか迷いましたが、本編では説明しつくしていない部分もあるので投稿しました。
用語集は、本編のネタバレを多少含んでいます。
ヒルダ(犬崎 真昼)
この物語の主人公であり、ウェアウルフの女。年齢は21歳。
銀色の犬を追いかけている最中にトラックにはねられ、それから異世界に飛んできた。
元の世界では弁当屋を母と営んでおり、料理の知識は幅広く、手際もよい。
王都により調味料などが使えないといった迫害の事実を知り、異世界の食糧難解決に乗り出す。
鉄の番犬『アイアンガルム』の力を宿しており、液状の金属を自在に生み出せるほか、犬の力も持ち、一度食べた食材のにおいをかぎ分けることもできる。
そのため本来はウェアウルフではなくワードッグなのだが、こちらの方が馴染み深くなっている。高いところが大の苦手。
=ヴァーゴ村の人々=
ジャン
ヴァーゴ村に住むリザード族の男。年齢は21歳。
ヴァーゴ村の中で狩りをして過ごしている。ビッケとはともに住む者同士。
ビッケと共に狩りをしに森に入った際、倒れているヒルダを発見、保護する。
ヒルダ曰く『10人に10人がイケメンと言いそう』な整った顔立ち。
弓の腕は抜群であり、狙った部分は外さない他、逃げ時を心得ておりしぶとく生き延びることが出来る。
どこかつかみどころのない性格をしているが、本質はなかなか明かさない。
ビッケ
ヴァーゴ村に住むタウロス族の女。年齢は14歳。
牛のタウロス族が表すように、14歳ながら体はグラマー。
『ボク』が一人称だったり『~のだ』を言葉の後ろに付ける喋る方が特徴。
ジャンの事を『お兄ちゃん』と呼んで慕っているが、血は繋がっていない。
牛の馬力を体に宿すことができ、パンチ一発で魔物を打ち倒すほどの力を持つ。
ハガー
ヴァーゴ村に住むオーク族の男。年齢は20歳。
体が大きいが性格は温和そのもの。滅多なことでは怒らない。
『オイラ』が一人称で、言葉は少しなまっている。
見た目に比べ手先が器用であり、裁縫が得意。
ライザ
ヴァーゴ村に住むキラービー族の女。年齢は不明。
『ワラワ』が一人称で『~じゃ』を語尾に付けるなど、古風な喋り方をする。
ヒルダ曰く『ほとんどハチのコスプレをした女の人』。
羽を使うことで短い距離なら飛ぶことができ、蜂蜜を集めることもできる。
レーヴェ
ヴァーゴ村に住むマンティコア族の男。年齢は28歳。
ヒルダがカタリーナに会った際、投獄先での見張りを行う。
が、ヒルダが無罪になった後は彼女に協力するように鉄で作ったものの鍛冶をするようになる。
早い話がツンデレ。
アーデルハイド(以下、アーデル)
ヴァーゴ村の長のマーメイド族の女。年齢は18歳。
ヒルダがカタリーナに会った際の事を、無罪放免としつつ、ヒルダにネロの侵攻を止める役割を託す。
普段は地下水脈の奥に閉じこもっており、誰かに会う時のみ現れる。
通常はおしとやかだが、声量はすさまじく、衝撃が飛ぶほどの大音量の声を放つことができる。
マーメイドと言う種族上、地上では長く行動できない。
=リオ村の人々=
ネロ
リオ村の長のヴァンパイア族の男。年齢は30歳。
王都に迫害を受けてからも、醤油や日本酒などの調味料を独断で作り続けている。
普段は傲慢かつ女好きではあるが、自分が認めた相手には礼を重んじ、敬語で話す。
また女性の事は基本的に『ちゃん』付けで呼ぶ。メリアのみ『メリア君』と呼ぶ。
メリアの事を常に案じており、行動原理は彼女のためを思ったことであることが多い。
ヴァンパイア族ではあるが、昼間も気にせず外を出歩くことができる。
メリア
リオ村に住むワーキャット族の女。年齢は12歳。
王都に母を拉致されてから、そのショックで声を出せなくなってしまった。
そのため彼女のみ筆談で会話する([]で表記)。
おいしい料理を作ったヒルダになついており、ヒルダの存在は彼女の心の支えになっている。
喋れない分感情が尻尾に出やすく、喜んだり悲しんだりした時よく動く。
アンナ
リオ村に住むキラーモンキー族の女。年齢は14歳。
忍者を思わせるほどの身軽さを持ち、動きが非常に素早い。
一人称が『拙者』語尾に『~でござる』と付ける独特の話し方をする。
交戦的なのが玉にキズであり、やって来たヒルダにいきなりヒップアタックを食らわせてしまう。
また猿の魔族の血を引いているため、尻が赤く発光するのがコンプレックスとなっている。
マキシム
リオ村に住むケンタウロス族の男。年齢は18歳。
普段は寡黙で、あまりものを話さない。
ライザとは親子関係にあるようで、マキシム曰く『尻たたきは勘弁してほしい』
最初はヒルダの事を快く思っていなかったが、ヒルダがライザの知り合いと知り、協力するようになる。
弓の扱いがうまく、正確に狙い撃つことが可能。
メルセデス
リオ村に住むハーピー族の女。年齢は16歳。
世にいうチャラい話し方をするほか、一人称を『メル』としている。
人間の血も色濃く残っており、翼は人間の手に変えることが可能。
当然ハーピー族なため、翼のままでは空を飛ぶことも可能。
……実は世にいう『百合』であり、ヒルダに一目惚れしている。
カイ
リオ村に住むサーペント族の男。年齢は26歳。
サーペントの血が色濃く、下半身が蛇になっている。
王都臣従派のリーダー格であり、自分の目的のためならいかなる手もいとわない。
ヴァーゴ村から来たヒルダを快く思っておらず、何とかして排除しようとしている。
コーン
リオ村に住むフォックス族の男。年齢は21歳。
カイの部下であり、狡猾な性格。
自分が生き延びるための術に長けており、とにかく長いものに巻かれたい性格。
また長が付くほどのビビりであり、こずるい事をして怒られては、心臓が止まりそうな思いをしている。
ザラ
リオ村に住んでいたワータイガー族の女。年齢は34歳。
メリアの母であり、彼女の理解者でもある。
現在は王都サジタリウスに身柄を拘束されており、体が弱りつつある。
他者の過去などを見抜く力を持っており、それが原因で人造魔族実験に真っ先に回されてしまった。
=王都サジタリウスの人々=
ダグラス
王都サジタリウスの、サジタリウス三将の一角。年齢は46歳。
サジタリウス三将の中で最年長。筋骨隆々で、斧を振るう。
炎を扱い、血すら残さぬほど焼き払う非情なやり口から、『炎獄のダグラス』の異名を持つ。
ダラスティアに心からの忠誠を誓い、彼のために行動しているが、狂信的な行動は部下ですら手を焼くこともしばしば。
三将の中で唯一本名が不明で、王都の人間も誰も知らない。
クロード・ヴァレスタイン
王都サジタリウスの、サジタリウス三将の一角。年齢は21歳。
わずか21歳で目覚ましい活躍を見せ、三将の一人にまで数えられた。
無慈悲な人の心が通っていない冷酷なやり口から、『氷槍のクロード』の異名を持つ。
整った顔立ちから、王都内でも人気の高い男将。
今一つ行動にはつかみどころがなく、カタリーナをやきもきさせることも。
カタリーナ・フォン・アドニス
王都サジタリウスの、サジタリウス三将の一角。年齢は24歳。
女でありながら、日本刀を巧みに操り、抜刀した刀身を見せないほどの居合の達人。
その刀身から逃れるすべはなく、嵐のような太刀筋は『金嵐のカタリーナ』の異名を持つ。
王都のやり方には疑問を感じており、王都の命令を意図的に無視することも多い。
その行動の真意に、自らの妹が関係しているようだが……?
リーゼリット・フォン・ブリギッド(リズ)
王都サジタリウスの囚人専門の調理場をまとめる女性。年齢は27歳。
『オレ』と言う一人称を使い、どこか粗雑な印象を受けるが根は真面目。
カタリーナの事は尊敬しているようで、彼女にのみ敬語を使う。
上のやり方が気に入らないようだが、基本は口には出さない。
アザレア・バーンスタイン
王都サジタリウスの囚人専門の調理場で働く女性。年齢は22歳。
『わっち』『~っす』と、独特な話し方をする。
意外と雑だが、『牢獄を周るならスピードが大事』と言う考えに裏打ちされた動きである。
そのためヒルダとはいまいち馬が合わない。
ヴァネッサ・フォン・ミーミル
王都サジタリウスの囚人専門の調理場で働く女性。年齢は25歳。
関西弁を話す竹を割ったような性格。
囚人に対しては特に何も思っておらず、仕事を淡々とこなすのみ。
そのため囚人たちからは冷たい女と思われているらしい。
ダラスティア・ヴァン・ルートヴィッヒ
王都サジタリウスの皇帝にして、サジタリウスを治めるもの。年齢は66歳。
人工魔族を生み出したり、付近の村から調味料などを差し押さえた張本人。
冷酷極まりない正確は王都の恐怖統治を加速させている。
自らの世界に魔族は不要と、作り出した人工魔族を滅ぼすために食材を差し押さえている。
物事がうまく行かないと子供のように激昂するため、部下たちも頭を痛めている。
=用語集=
異世界
ヒルダが落ちてきた世界。王都サジタリウスによる食材の迫害を受けており、調味料や食べ物などが流通を止められてしまっている。
魔物が住んでいるものの、基本的な食材などは現世と変わらない。
ヴァーゴ村
ヒルダが落ちてきた場所の近辺にある、のどかな村。
人口はそれほどおらず、付近を森や海に囲まれ、自然豊かな地域。
アーデルが統治しており、今のところ王都から襲撃を受けていない。
王都サジタリウス
異世界の中で最大級の都。ダラスティアが統治している。
他の村と比べ発展がすさまじく、食材、科学、武器など、すべてにおいて最先端を行く。
兵士においてもサジタリウス三将を含め、非常に士気が高い。
また、通信器などの開発も進んでおり、情報戦も得意とする。
サジタリウス三将
王都サジタリウスにおいて、より優れた力を持った将軍たち。
怒りに触れたものは灰すらも残らないと言われる『炎獄のダグラス』
優れた会話力等で無慈悲に相手を追い詰める『氷槍のクロード』
日本刀を操る稀代の女武人『金嵐のカタリーナ』
……の、三人からなる。
彼らがいる限り、サジタリウスが滅びることはない。と言われる。
アイアンガルム
異世界で昔飼われていたとされる番犬の名前。
ヒルダはその番犬と合体し、この世界に落ちてきたとされる。
ダラスティアが作った人造兵器であり、体から鉄が吹きだしたり、探知したにおいをどこまでも追いかける力を持つ。
人造魔族
ダラスティアが、サジタリウス発展に利用するために、人工的に人間と魔族とを合体させて作り上げたもの。
ヒルダ以外の魔族のほとんどがこれにあたる。
人間と違って心臓の強度が違い、相当な時間連続して働いても負担がかからない。
普段は人間の姿をしており、角や尻尾など、一部に魔族の部分が現れるのみだが、魔物強化というきっかけがあればそれが強く現れるようになり、魔物特有の力を発揮することも可能。
また一部の魔族は魔物強化がなくても魔物の影響を強く受ける。アーデルの水中潜行、メルセデスの飛行など。
リオ村
ヴァーゴ村から歩いて15分ほどの位置にある村。
ネロが長として治めている。
海の上に浮かぶ巨大な島と、その他さまざまな島からなり、面積はヴァーゴ村に比べかなり広い。
島に入るには吊り橋を渡る必要がある。その吊り橋の真下には洞穴があり、その洞穴からリオ村の孤島などにも移動可能。
掘ったのはネロの父、ガルシアと言われている。
魔衝
人造魔族が、何らかのきっかけで起こす覚醒。
魔族の力を最大限に発揮できる状態であり、例えるならヒルダは食材を粗末に扱うことによる怒りにより、獣人のような見た目になる。
見た目も変わることがあるが、詳しい事は謎に包まれている。
アズマノ国
王都サジタリウスなどがある大陸から海を越えた東にある国。
独自の進化を遂げ、和風の調味料や和食の作り方を大陸に伝えた。
詳しい事はよくわかってはいないが、海を越えなければならないため到達するのは容易ではない。
雪月花
アズマノ国に古くから伝わる歌。ヒルダはなぜか歌詞を知っている。
またメリアは幼いころ、ザラが歌っていたこの歌をよく聞いていたようだ。
登場人物、用語集はこれからも増える可能性があります。
多くなれば分割も考えています。