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血の契約  作者: 吉村巡
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66:避暑地と謎の村

 レイ、サラ、マリア、セイジ、カナタ、マリの6人は海の見える小高い丘の上にある大きな館の中で毎日を過ごしていた。

 一昨日着いて、昨日は海へ入り、今日はレイとマリを除く4人が町に繰り出している。

 レイは外の景色を見つめるだけで膝の上に置いている本に見向きもしていない。マリは話す話題も無く本を眺めながら時折レイをチラリと見る以外は2人の間に繋がりは無かった。

 不意にレイが立ち上がった。その様子を本から目を離して眺めていると台所へ入って行った。

(ああ、喉が渇いたのかな?)

 とぼんやりと思っていたが、暫く見ていても一向に戻って来ない。

「レイ?」

 不審に思って声をかけてみると「何?」と答えが返って来た。だが、姿は見せない。

「いや、何してるのかな?って」

「お土産作り。ボードはセイジで試して駄目だったし」

「あ、そう」

 暫くすると生地をこねるような音が聞こえて来た。それでもマリに配慮してかそこまで大きく無い音だった。

 小麦粉の匂いやバニラエッセンスの甘い香りが部屋中に漂う。

 オーブンを開け何かを入れる音がする。

 その間にも何かを刻む音や砕く音が聞こえた。

 オーブンが開けられたらしくお菓子の焼けた甘い匂いが辺り一面に漂う。

 マリの目の前に何枚かのクッキーが置かれる。紅茶の用意もされている。気配がなかったが傍らにレイがいるので、レイが用意してくれたのだろう。

「ああ、ごめん。僕、甘い物はそこまで好きじゃなくて・・・」

「甘さ控えめ。ジンジャーとか純ココア混ぜたから」

 本当に甘い物はそこまで好きではないらしく、恐る恐るというように口に運ぶ。

「美味しいっ!」

「一応それは大人用で、子供用はもう少し甘いけど」

 マリの賛辞に、レイは微笑んで答えを返した。

 大量に作ったお菓子を、レイが持って来ていた袋に詰めて行く。

「村とも言えない村。人数は変動してるかもしれないけど、多分100人いるかいないかの村。誰にも知られないように、ひっそりと暮らす事を望んだ人たち」

「・・・レイの言葉を聞いて、軽く周辺の村を調べてみたんだけど、100人弱の村は周辺に無いよ?」

「場所は言えない。村の名前も、言えない。それは、彼らが望まないから」

 手早く袋に詰めて行きながらレイはマリに、やんわりと情報は与えられない、と言った。

「明日、サラと行って来るけど2〜3日戻らないから」

 詰め終わった袋を容れ物に入れていると4人が戻って来た。

「なにか、作ってたの?甘い匂い・・・」

「うん。お土産にお菓子作って行こうかな、って」

 マリアの言葉にレイが答えを返す。

「サラ、明日行くから。用意しててね」

 頷くとサラは自分の荷物を置いている部屋へと向かった。カナタが少し不満そうな顔をしている。その顔を見ながら、レイは無表情に村の事を考えた。


 次の日の朝、4人に見送られながらレイとサラは荷物を持っていた。レイは用意していたボードを地面に置き、両足をその上に乗せた。

 躊躇うサラを横抱きにして「しっかり掴まっててね」とサラの耳元で囁く。

 サラはこれから起こりうる事を予想してレイの体にしっかりとしがみつく。レイは最高速度でエアーボードを飛ばして行く。直ぐに、別荘は見えなくなった。

(怖い)

 目を瞑っていても体に感じる風でかなりの速さで進んでいる事が分かる。それを思うと目を開ける事が出来なかった。

 時折、サラの腕の力が抜けゾッとする事が何度かあったが、レイは締め付けていなくても、しっかりとサラを抱えているらしく直ぐに安心出来た。

 暫くすると目を開ける勇気が出てきてサラは目を開いた。レイの顔を覗き込むような形になったが、一瞬だけレイがサラに視線をやった。

「もう暫くこのまま。着く頃になれば言うからね」

 平然と言うレイに、サラは自分を抱いているこの少女が自分よりも年下だと信じられなくなった。

 目の前に木の壁があれば何故かボードが浮いてその障害を越えて行く。

「そろそろだから」

 何も考える事が出来ず、周りの光景を固まりながら見る事しか出来ていなかったサラはその言葉で我に返った。

 レイの言葉は真実で、レイの言葉から数分後に、レイがサラを横抱きにしながら地面に降り立ち、上に飛ばしたボードをサラを立たせて足取りがしっかりするまで支えながら落下して来たボードをキャッチした。

「レイ姉さん!早かったのね。そっちの女の子は?」

「久しぶりですね。カーラ村長」

 レイの事を姉と呼んだ女性は、明らかにレイよりも年上に見えた。レイは動じる事無くその女性の事を村長と呼んでいた。だが、レイが村長と呼んだ女性は、村長と呼ばれるにはまだとても若い女性だった。

 くっきりとした顔立ちに豊満な体にはえも言われぬ程の色気があった。髪の毛は美しい赤毛を1つに纏めていた。

「あっ、初めまして。レイの友人でサラサ・ミカサエルと申します」

「こちらこそ。レイ姉さんは私達の恩人で、姉さんの友人なら歓迎いたします。村長のカーラ・オリビアといいます」

「カーラ村長、皆に土産を持って来た。あと、宿泊の場所に案内して貰った後『問題』について聞かせてもらう」

「宿は私の家の隣よ。サラサさんも同じ宿になるけど、構わないかしら?」

「勿論です」

「それで、レイ姉さん。サラサさんは事情を知ってるの?」

「いや、全く伝えてない。巻き込むつもりも無い。来ても問題なさそうだったから連れて来てみただけ」

「相変わらずなのね、姉さんは」

 サラには2人の会話が理解出来なかった。特に『問題』の意味が分からなかった。



 案内された家は、宿というよりもこじんまりとした小屋のような建物だった。

 だが、造りはしっかりとしていて内装も温かみがあり、ホッと出来る。

(若い人が、多い)

 サラは村の中を歩いている途中、見かけた村人を見てそう思った。人も少なく本当に小さな村だった。

(顔立ちの綺麗な人が多い)

 畑仕事をしている青年達は身に纏う服は普通の人と変わらなくても、顔立ちや雰囲気にはどこか色気があった。

 そして、全員がレイを見ると声をかけて来たり、深々とお辞儀をしたりした。

 そんな事が何度もあり、サラの中でこの村への疑問が深まった。

「サラ、どうしたの?荷物置けば」

「あ、うん」

 レイに促されてぎこちない返事をしながらベッドの傍らにあった台に荷物を載せる。その様子を見た後、

「ついて来て。この村の事が知りたいならだけどね。・・・この村の事情を知りたければ、自分の事も知られる覚悟をある程度、しておいてね」

 レイはそう言って玄関に向かう。サラは少しだけ迷った後、レイの後を追った。レイが向かったのは隣の家だった。

「姉さん。サラサさんも。ごめんなさいね、出向いてもらって」

「気にしないわ。寧ろ、身重の体で私の出迎えに来た事の方が私にとっては嫌だったけど」

「姉さんらしいわね。一応、私はこの村の村長よ」

 サラは驚いてカーラのお腹を見た。

「まだ目立たないけどね。レイの御陰よ、こんなに幸せになれるなんて、あの頃は考えた事も無かった」

「旦那さんは?」

「外で畑仕事してるわ」

 カーラはお茶を運びながら幸せそうに微笑んで言った。

「さて、サラ。この村について疑問に思った事を述べよ」

 急に話をふられたサラは少し反応が遅くなった。少し黙った後「疑問?」と呟いた。レイはコクンと頷く。カーラも興味深そうにサラを見ている。

「疑問・・・若い人が多いと思いました。少し歩いただけでも顔立ちの整っている人が多いと思います」

「やっぱり、そんな問題は残るわねぇ」

「仕方が無いでしょう?私は聖人君子じゃないんだから。何度も言うけど、カーラ達を助けたのはあくまでもついで。成り行きで面倒見てるけどね」

「うん。分かっては、いるんだけどね。なんて言えば良いんだろう・・・捨て猫を拾って面倒は他人に任せる人、時々様子を見に来るけど、世話をしない人。だけど最初のインパクトが強すぎて、忘れられない」

 レイは照れる事も無く「ふ〜ん」と言うだけだった。

「私も、サラサさんに聞きたい事があるの。サラサさん、ご両親は健在?」

「いえ、どちらもいません。父の顔は見た事ありませんし、母は、数年前に病気で亡くなりました」

「そう・・・。間違っているかもしれないけど、気を悪くしないで聞いて欲しいの。・・・失礼だけど、サラサさんのお母様、娼館で働いていなかった?」

 サラは目を見開いて、カーラを凝視した。震えを押さえきれていない声で「どう、して?」と呟いた。その反応はカーラの言葉が真実だということを裏付けしていた。

「サラ。言ったよね?知りたいのなら、自分の事を知られる覚悟も無ければならない」

 落ち着いたレイの言葉にサラが僅かに落ち着いた表情になる。

「気を悪くしてしまったのなら、謝ります。でも、姉さんがサラサさんを連れて来た理由が分かったわ。サラサさん、私は貴女のお母様を非難している訳ではないし、蔑んだりするつもりもない。だって、事情があるもの」

 カーラの言葉に嘘は無かった。

「あのね、この村はある娼館から逃げ出して来た娼婦や男娼で作られてるの。私も、元娼婦。旦那も元男娼よ。人身売買で奴隷扱いだった人もいる。借金の形に売られたり、娼婦から生まれた子供がまた娼婦になったりね」

「私は人攫いに攫われてカーラ達のいた娼館に売られたんだ。ファラルが私を見つけ出して出て行くついでに、娼館を潰して自分のした事のおとしまえとしてカーラ達の為に人の寄り付かない所に村を組織させて、『問題』があったときなんかに様子を見に来てる」

 レイの言葉に、サラは少なからず驚いた。レイが人攫いに攫われた、という言葉を聞いてサラは先程の自分の受けた衝撃を一旦忘れた。

「何度かあったんだけどね。この村を作った後も何度か同じような事はあったんだけど、一旦こっちに連れて来て、その後は個人の自由にさせた。出て行く人もあれば残る人もある。今は100人位らしいけど、多いときは200~300人いるから」

 レイは補足した。そして簡潔に、

「ここは、娼館に関わっている人しか来る事は出来ない。だから、サラ以外は来る事が出来なかった」

「・・・レイは、知ってたの?始めから」

 俯きながら囁くように言われた言葉に

「何となく、ね」

 平然と答えたレイにサラは顔を赤くする。そして、「分かり易い?」と聞いて来た。

「さあ、少なくともカナタ以外は知らないんでしょう?他の人は知らないと思うよ。私も言うつもりは無いし」

 その言葉に、サラはホッとした。そして次の話題へとレイの言葉で変わった。


「まあ、お喋りはここまでにして本題に入ろうか」

 鶴の一声とでも言えば良いのだろうか、カーラが真剣な顔になり口元に運んでいたカップをお茶受け皿に戻して姿勢を正した。

「姉さんの危惧していた通り、空間が歪んだみたいで・・・まだ村には被害は無いんだけど、こっちに現れる可能性もあるって言っていたから」

「そうだね。森の中を歩いてて別の場所に飛ばされる可能性もあるからね。2~3日で解決するから」

「ありがとう、レイ姉さん」

「いや、自分のした事には自分でケリをつけたいから」

 レイはそれだけ言うとさっさと椅子から立ち上がって家から出て行った。サラはその後を追いかけようと立ち上がろうとしたが、カーラに腕を掴まれレイの後を追う事は出来なかった。

「ごめんなさいね。レイ姉さんはサラサさんの事を巻き込みたく無いと言っていたから」

 苦笑しているカーラにサラは体の力を抜いた。

「座って。久しぶりに、外の話を聞いてみたいしね」

 サラは腰を浮かせた椅子に座り直すと勧められるままにお茶を飲み、聞かれるままを答えた。


「1つ、聞きたい事があるんですけど」

「なあに?」

「あの、レイの事を何故『姉さん』と呼ぶのか、と思って。レイよりも、年上ですよね?」

「聞きたい?私達の昔話」

「・・・差し支えなければ、聞きたいです」

 カーラは微笑んで、先ずこういった。

「私だけじゃなくて、村の人たち全員がレイ姉さん、って呼ぶわ。それは、言うなれば一番人生経験が豊富だからかしら。姉さんというよりも、あねさんね」

 冗談っぽく言った後、カーラの目は真剣に、そして少し遠い目をしながら昔話を語った。

「出会ったのは2年くらい前だった。観光地という所には街の一角に色町がある事が多いの。私達のいた所は客を選ぶ高級娼館だったらしくて選りすぐりの娼婦達が集められていたわ。子供を宿しても、客の不都合になるなら直ぐにでも殺される、そんな場所だった」

 語っている時の目は暗く、悲しみが癒えていない事がありありと分かる。

「私は、妹と一緒に父親の借金の形に売られたわ。妹は、ある貴族の子を宿して殺された。あんな環境の中でもめげずに、明るく振る舞う子だったから、殺された時には皆が悲しんでくれた。その、一年くらい後だったかな・・・レイ姉さんが娼館にやって来たのは。一応、一番多く客を取ってた私の下で働く事になったわ。一番最初の印象は、掴めない子だった」

 その言葉にはサラも同意出来た。レイは確かに掴み難い。よく微笑みを浮かべているのだが、逆にその所為で何を思っているのかが掴み難い。

「言われる前に全てをこなして、際立った美貌を持っていた。それに何を思っているのかが全く分からないの。他人と必要以上に関わらないし・・・可愛げは無かったわね。雇い主達もレイ姉さんを苦手としていたわ。それが、あの日急に皆の前である宣言をしたわ」

 そう言ってサラに微笑みかけながら「なんて言ったか、分かる?」と聞いて来た。サラには答えられなかった。

 カーラは今思い出しても嬉しい出来事だったらしく、楽しく、明るい表情をしていた。

「『今夜、この店を潰す。でも、それは皆の生活を奪う事でもあるから代わりに君たちのしたい事が出来るように、取計らう。もしまだ娼館で働きたい者がいるなら次の就職先を手配出来る。安穏と暮らしたいのなら村を作ろう』」

 そう言った後、カーラはクスクスと笑った。

「始めは全く信じられなかった。私達にとって絶対的な存在が私達を買った人間で、逃げられるなんて考えるだけで殺されていたわ。でも、レイ姉さんは本当にしてしまった。ファラルさんと一緒に雇い主達を倒して、警備隊の人間が来る前に娼館で働いていた人間全員を移動させて、本当に村を作ってくれた。それから、住めるように家を作って、魔獣が出る土地だったから結界を張ってもらって・・・。願いを叶えてくれた。攫われて来た人は故郷に帰ったり」

 サラは少なからず驚いていた。かいつまんで語られた話だろうが、それでも衝撃は大きかった。

「今はね、とっても幸せなの。あの、地獄みたいな場所に比べたら。サラサさん、貴女もそうなんでしょう?」

 不意に話をふられてサラは口ごもった。

「学園生活って言えば良いのかしら。楽しいんでしょう?」

 その言葉にサラは頷いて他人にだからこそ語れる話をした。

「私は、故郷で嫌われていました。父親が分からない上、母が病気になるまで娼婦として私を育ててくれていました。近所の人からは近付かれる事もありませんでした。遊び相手も、いませんでした。学校に通い始めて、初めて友人が出来ました。母が亡くなった後、ある事情があって、私への風当たりはもっと強くなって、見兼ねた友人が学園に誘ってくれたんです。友人の家族は私の事を軽蔑する事無く、接してくれました。私にとってそれはとても嬉しかった」

「サラサさんにとってその友人は、私達にとってのレイ姉さんね」

 カーラはそう言って話を締めくくった。



 レイは村の道を横切って、森へと入っていた。

 歪みの場所を探りながら歩いて行く。

(確かに、空気がおかしい)

 ボードで来たときから気がついていた事だ。

「魔獣の気配も、無い。他へ飛ばされたのね」

 歪みは、ファラルの張った結界が魔界と繋がっている空間に作用して色々な土地に魔獣が飛んでしまう結果になってしまった。

「計算して行くと、村に歪みが現れるのは明日か明後日。誰にもバレないように、となると・・・残量がギリギリ」

 そこまで考えて、「ま、なんとかなるか」と独り言を言った。

 ぶつぶつと歩きながら小さく言葉を紡いでいるがその言葉は聞き取る事が出来ない程小さく、周りに人間は居なかった。森の奥へと入って行く目指しているのは魔界との繋がっている筈の空間があった場所だ。

 黙々と歩き続けていると、目的の場所へ到着した。その空間は今のレイでは抑える事が出来ず、また抑えても魔力を切り離して持続させる事が難しくファラルに結界を張ってもらったのだ。

「仇になるとはね。予想出来ていた分、まだ良いけれど」

 空間から溢れ出る雰囲気は明らかに周りの空気と違った。暗く、狂気に満ちた雰囲気だ。だが、これはまだ良い方なのだもっと酷い物は繊細すぎる者なら直ぐに狂ってしまう。

 ジッと、ただ空間を見つめるレイは暫くしてそっと目を伏せて来た道を戻り始めた。


 カーラ村長は穏やかですが、姉御肌で村長として皆をまとめています。娼館で一番多く客を取っていたので一番色気のある人です。旦那さんは男娼として働いていた人で、小さい頃一目惚れしていて、ようやく想いを告げ幸せに暮らしている。という裏設定があったりします。

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