はじめてのおつかい
更新の遅い遅漏ですみません。
けど早漏もカッコ悪いので遅漏と早漏の真ん中に位置していたいです(切実)。
どーれみふぁーそーらしどー♪
「はあ……憂鬱だわ。どうして私がこんな目に合わなくちゃいけないのよ」
もう何度目かも分からないため息を吐き、物憂げな視線を空の彼方へと向ける金髪の少女。隣を歩く彼女の見ているもの――同じ景色を共有してみようと、俺も試しに空を見上げてみる。
うん、何もないね。ちょっと雲の端が赤みがかってるくらいかな。
「何であなたまで空を見るのよ……真似しないでくれる? 同じものを共有してると思うと、ちょっぴり寒気がするわ」
どーしーらそーふぁーみれーど~♪
まるでゴキb――『G』を見つめるかのように嫌悪感丸出しの瞳を向けられる。いや、景色以前に空気とか共有してるでしょ? 年がら年中寒気のオンパレードじゃん。ちょっと寒気安売りし過ぎじゃね?
(ちなみに鳴瀬家でGさんのことを『ゴ○ブリ』と言ってしまうと、妹さんが大層お怒りになられます。ですので呼び方はG、もしくはGさんで統一されているので悪しからず)
「はいはい。そりゃ悪うござんしたね……しっかし、櫻川とはあの時に和平協定が結べたと思ってたんだけどなあ……」
「はあ? 何言ってるのよ、私が自らの意思であなたと和平協定を結ぶわけないじゃない。あれは比奈乃先輩に言われたから、ああいう態度を取ったまでよ。私の中ではまだ冷戦状態だから」
ツン、とそっぽを向く金髪の少女――櫻川。俺と同じく青葉学園生徒会の一員であり、俺の冷戦相手(僕はそぅ思ってないょ?)だ。
俺としては別に一緒にいること自体に抵抗はないし、むしろもう少し仲良くしたいと思っているところなのだが……櫻川にその気は全くないらしい(´・ω・`)ショボン↓↓
「冷戦状態かー。それは穏やかじゃないなー」
どうにかなるでしょう~♪
「そんなの当たり前じゃない。今だって比奈乃先輩にお願いされてなきゃ、110番してからすぐにでも帰りたい気分よ」
吐き捨てるように告げる櫻川。何故110番通報する気でいるのかはあえて聞かないでおくとして。
犬猿の仲(?)である俺たちがどうして放課後に二人肩を並べて行動しているのか。その理由は会長から課せられた『おつかい』にある。
俺と櫻川は、簡単に言ってしまえば不足品補充要員。生徒会の仕事をする上で足りなくなったものや、もうじき足りなくなりそうなものなどを買ってこいと会長から命令された――言わば忠実な犬である。
ちなみに俺と櫻川とでおつかいに出る機会はこれが初めて(今後こういった機会は永遠にこないであろう)ということなので、完全に『はじめてのおつかい』状態だ。もちろん例のBGMも流れている。俺のスマホからな! ドレミファ! ドレミファ!! ドッドドレミファ!!!
「まあそう言うなって。会長に頼まれたミッションをこなせなかったら、お前への信頼度も下がるかもしれないんだからさ。ここは一つ我慢して付き合ってくれよ」
「……言われなくてもそのつもりよ」
ムスッとした表情で櫻川は応じる。
「だったら何でさっきからため息ばっか吐いてるんだよ?」
「そんなの『ドレミファドレミファ』ってうるさいからに決まってるでしょ! 消してちょうだい! 今すぐに! さもないとあなたの家を爆破するわ!」
「Σ(゜д゜lll)ガーン」
何人もの子どもたちに寄り添ってきた歌のせいで我が家が吹き飛ばされることになるかもしれんとは。歌は時に残酷なものになってしまう……。
「俺としては少しでもこの場を和ませたかったんだけどなあ」
「残念だったわね。私にとってはなお悪い空気にさせられただけだったわ」
そう言って櫻川が俺のことを睨みつけ、舌を出してべーっとしてきた。おそらく「あなたのことなんて嫌い」みたいな意味でやったんだろうが、櫻川の整い過ぎた容姿のせいでちっとも嫌味っぽく見えない。美人は何しても絵になるからいいよなあ。男のあっかんべーなんてアヘ顔だぜ、アヘ顔。
「全く……あなたといると疲れるわ。予測不可能というか、無軌道というか……」
ほう、と息を吐く櫻川。これは褒められてるのだろうか?
「まあいいわ。さっさと済ませちゃいましょう。一刻も早くこの状況から解放されたいわ」
「そう言われると地味に傷つくけど……早く済ませるに越したことはないしな。それじゃあ、まずは――」
俺は苦笑を溢しながらも櫻川に同意し、会長から渡されたメモ用紙を見て最初の行き先を確認する――。
自由に書けるのがネット小説……ッ! ということで今回ゎ、色々やってみたお! 苦手な人ゎぁ、今ちゅぐブラ『ウザ』バック……ッ!
まあきっともう読んだあとでしょうけどね。




