漫画家の一日は壮絶なんだよ?
「ハイスペック?いいえ、欲望に忠実なだけなんです!!」は漫画家である主人公といろいろなヒロインたちとの学園ギャグラブコメです。笑えるよなところを書いていくつもりですが、笑えなかった場合は「ふっ」と鼻で嘲笑してみてください。
「......え?」
「おい!動けって、おい!?」
そう言い少し叩いてみたり、キーを押してみるがパソコンはピクリとも動かない。
「ほほう?この俺に対して焦らしプレイとは。一号機、お前もなかなかやるようになってきたじゃないか。でもな、俺は締め切りが近いんだ。だから間に合うように共に頑張ろうぜ。な?」
再度キーなどをカタカタと打つ。
——返事がない、ただのゴミくずみたいだ。
「っておい!?待て待て。こんな時に逝かれたら困るんだ。現実じゃあ教会行っても死者は生き返らんのだぞ」
このままじゃ、また笹塚さんに怒られる。先週だって......。
◇
「鳴瀬さん?ネームはできましたか?」
「いえ、その......まだネームは」
「鳴瀬、裕人さん?もしかしてまた締め切りを守らないんですか? 今まで締め切りを守らなかった回数、覚えてますか?」
「ろ、六回くらいじゃないですかね?」
「十六回です」
「あ、あれ?そんなに守ってなかったですかねー。俺はデートの一時間前には待ち合わせ場所に行く男ですよ?」
「確かそんなこともありましたね」
笹塚さんの目が俺を見据える。
「いもしない彼女との待ち合わせをしていて、締め切り遅らせていいですかとか」
「あ、あれは......いや、締め切りを遅らせてもらう時になんかちょっと見え張りたくなっただけなんです」
「彼女がいると?」
「はい、すみませんでした」
「鳴瀬さん、あなたの仕事は何ですか?」
「はい、学生と漫画家です」
ん、学生って仕事か?まぁ、学生の本分は勉強とも言うしな。間違ってないはず。
「その二つを両立させるのは難しいかもしれませんが、自分でやるといった以上、責任感くらいは持っておいてください」
「は、はい」
◇
あのあとは即土下座。だって、あの時の笹塚さんの目が担当の漫画家を見る目じゃなかったんだもの。あの人多分、俺を生ゴミだと思って見てたんじゃないかな。
そのあとも笹塚さんにこってりしぼられた俺は、改心したはずだ。やりかけだったギャルゲーも封印したんだ。
......嫁候補の那月ちゃん、元気かなぁ。しばらく会えないからなぁ。
だがそれでも、また笹塚さんに怒られないように俺はギャルゲーをやりたい衝動を抑え込み、原稿を早く上げるようにしている。笹塚さん怒ると怖いからなぁ。
だが、そうは甘くなかった。どうやら神様は俺にまだ怒られてほしいようだ。
「くそう。マジでどうしよう......。俺がこんなことしてたら、『ゆずちゃん』さんにも迷惑が掛かってしまうぞ」
——ゆずちゃんさんには、今までもネーム遅らせて迷惑かけちゃってるからなぁ。
迷惑をかけないようにするには、この状況をなんとかせねば......。
「幸い、画面がフリーズしているだけかもしれない。もっかいマウスとキーをいじってれば......」
——ブツン、と俺の一号機からそんな音が。
「い、一号ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぅぅ!!嘘だろ!?お前がこんなところで逝くなんてありえない!」
そんな俺の言葉をよそに、画面は無情なブラックに。俺の心はブルーに染まった。
「お、終わった。俺は、殺される。......ん、いや待てよ?」
笹塚さんに殺される未来。そんなものが垣間見えたが、同時に俺には希望があるということを思い出した。
「いや、まだだ。そうだよ!まだあいつがいた!!」
部屋を出て、あいつがいる部屋へと向かう。そして、部屋のドアを勢い良く開ける。
「助けてよ、Miri!!」
「お兄ちゃんうるさい。わたし美亜だから。スマホの人工知能じゃないから」
彼女は鳴瀬美亜。俺の実の妹にして、天才プログラマーだ。だから、美亜ならあの逝った一号機をなんとかできるかもしれない。
「悪い悪い。とりあえずミアえもん、こっち来てくれ」
「わたし、ネコ型ロボットでもないし。それに今は手が離せないんだよね」
手が離せない。ということは、美亜はプログラマーなので仕事をしているということになる。
「手が離せないって......うぅ、仕事なのはわかってるけど、お兄ちゃんほんとに困ってるんだよ」
そんな俺の気持ちが通じたのか、美亜は俺のほうへと振り向いてくれる。
「......仕方ないね、ほんとにちょっとだけだからね。もう。今ボス戦なんだけど」
「仕事じゃないのかよ!?」
まぁいい。この天才プログラマーの妹がいれば、一号機も生き返るはず!心強い妹を持ったぜ!
——テッテレー。裕人は美亜を仲間にした。
「......で、どうだ?」
美亜がいろいろパソコンをいじっているが、生き返る気配はない。
「これ無理っぽいね」
「無理?マジで?」
「うん、多分モニターのバックライト切れだから画面ついてもまたすぐ再発するよ。修理屋へゴーだね」
美亜が言ってることを要約すると、つまりはすぐには生き返らない。修理に出しても明後日の締め切りには間に合わない。
「オワッター。こりゃお先真っ暗や」
——くそっ!こうなったらネームは大体覚えてるから、美亜のパソコンを一台借りて初めからやるしかない。時間はすげぇかかるけど。
だが、時計の針は朝の八時を指していた。しかも今日は学校がある。つまり、登校時間が迫っているということだ。
明後日が締め切りだ。もうこれは手書きでやるしかない......ということか。一号機は逝ってしまったから、この地獄を乗り切ったら新しいパソコンを買いに行こう。じゃないと俺死んじゃう。
「はぁ、とりあえず学校行くか」
「うん、いってらっしゃい」
美亜が俺に向かってひらひらと手を振る。
「行かないのか?」
「うん、わたしこのあと仕事が入ってるんだよね」
さすが天才プログラマー。わが妹の方がお兄ちゃんより稼いでるよな。絶対。
まぁ、いいか。仕事入ってるなら仕方ないか。いや、仕方ないのか?どうだろう。
そんなことを考えながら、朝食を作り、食べ、俺は学校へ行く仕度を済ませ家を出る。
「じゃあ、お兄ちゃん行ってくるからなー」
「うん」
——ふぅ。
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」
俺にとってこの日はスタートからして最悪な一日となったのだ。
◇
「うぅん......。間に合わなかったら、ほんとゆずちゃんさんに申し訳ない」
通学路を歩きながら、そんなことを考える。
ゆずちゃんさんは、俺の漫画の作画担当である。俺が物語の内容とネームを作り、ゆずちゃんさんに絵を描いてもらうという感じでやってきて、かれこれもうすぐ一年が経ちそうだ。
——漫画家は大変なんです、マジで。俺なんかが書いた物語で一年続いたことが、俺にとっては奇跡なんだからな。
「おはよう、鳴瀬」
「おっはよーう!裕人!」
いろいろ考えていると、後ろから声をかけられる。
「ああ、雅也とサイか」
控えめに俺に挨拶をしてきたのが、イケメンで女子からの人気が高い、向井雅也、そしてうざいくらいに大きな声で挨拶してきたのは、馬鹿で女子からの人気がゴキブリ以下と呼び声高い、斎間響谷。
「どうした鳴瀬?何だか元気がないように見えるが?」
「どうしたんだよー?あ、ギャルゲーだな!?キャラ攻略に失敗したんだろ?わかるわー、その痛み。辛いよなーうんうん!」
——こいつが女子からゴキブリ以下の人気の原因はこういうところだよな。
「ギャルゲーは、封印した」
サイの問いに俺が端的に答えると、サイはこの世の終わりみたいな顔をした。
「封印......だと?あの裕人が」
「残念だったな。俺はもうお前のようなキモオタではない!!」
「キモオタ......。ぐふっ!バタリ」
——え、何こいつ。口でバタリなんて言うやつ初めて見たんだが。ヤダ、こわい。
「おい、鳴瀬、早くいかないと遅刻するぞ」
「だな。行くか二人で」
「お~~い、待ってけれぇ~い!!」
俺たちは、サイの声を聞こえていないふりをし、学校の方へと歩き始めた。
◇
学校に着き、SHRが終わった後には全校集会がある。全校集会があるからか、クラス——というよりは、クラスの男子たちが浮足立っているように思われる。
「まぁ、クラスの男子がこうなるのもなんか慣れてきたな」
「生徒会長のことでしょ?」
「ん?あぁ、委員長か」
俺に話しかけてきたこの子は、我がクラスの学級委員長の香坂友音だ。
「本当に会長の人気ってすごいよね~」
「確かにな。あんだけ美人ならそりゃ男子どもから注目浴びるよな」
俺と委員長が話しているところに、雅也とサイがやってくる。
「なんだなんだ?あ、さては......裕人は会長のことが気になってるのか!?」
「サイ、言葉は選べ。男子たちが俺の周りを包囲したじゃないか。あ、ちょ、待ってみんな。俺は別に会長のことは——」
俺は「会長のことは気になっていない」と言いたかったが、男子全員にもみくちゃにされ、否定の言葉は口からは出なかった。
「あっあ、あぁう、あっああっあっあっあっあぁぁぁはぁぁぁぁっぁんんんんん!!!」
——口から出たのは俺の盛大な喘ぎ声だけ。
男子たちは満足したのか、全員すぐに去っていった。去っていく時、俺の尻見て「いい尻してんじゃねぇか鳴瀬」って言ったやつ誰だ。出てこいや。いや、出てこられたら逆に危険にさらされるな。主に俺の尻が。
「最悪だ......もうお婿に行けない。グスッ」
本当に涙が出かけていた俺の肩にサイがポン、と手を置いてきた。
「すまん、裕人......」
「会長のことを話すのは勝手だけど、会長の恋愛事情にまったく関係ない俺を巻き込むのはやめてくれ」
「おう!ほどほどにするわ!」
「まず言うのをやめてやれサイ。裕人がかわいそうだ」
雅也がそう言ってくれて、「いいやつや......」なんて思ったり。ちなみに委員長は俺が喘いだあたりから目も合わせてくれない。うわぁ、傷つくぅ~。
——はぁ。
心の中でため息一回。
俺が通う高校、青葉学園には三大美少女と呼ばれる女子たちがいる。そのうちの一人が先ほど委員長が言っていた青葉学園生徒会の生徒会長である。名前は楪比奈乃。容姿端麗、学業優秀、テストは常に学年トップの完璧超人。この人がとにかく男子に人気も人気、超人気。小耳にはさんだ話によると、楪会長のファンクラブが出来てるとかなんとか。
残りの三大美少女って言われてる女子は......あれ?思い出せないぞ?那月ちゃんしか浮かんでこないや。ギャルゲーへの未練たらたらだな、俺。
「裕人、本当に急がないと集会が始まるぞ?」
雅也が俺にそう言ってくれたおかげで遅れなくて済むな。あのままだと一通りキャラ紹介ならぬ三大美少女紹介をしていたかもしれない。
俺たちは集会に遅れないよう、急いで教室から出て、集会が行われる場所へ向かった。
◇
場所は変わり体育館。これから生徒会長の言葉があるからって、男子たちは鼻息を荒くしている。正直ここまでくると怖いよ、君たち。
「次に、生徒会会長のあいさつです。生徒会会長、楪比奈乃さんお願いします」
先生がそう言うと、ステージに会長が現れ、檀上に立つ。
「皆さん、おはようございます」
そしてあいさつ。たったそれだけで男どもからうるさい鼻息が聞こえなくなった。多分息をするのを忘れているんだろう。隣に座るサイは白目になっており、口からよだれが垂れている。
「生きてるか?サイ」
小さい声でサイの生存確認をする。
「......ア、アヘェ」
——返事がない、ただの変態のようだ。
だが、たった一言のあいさつだけで男子たちが息をするのも忘れ、サイに至ってはイってしまった。
——だけど、会長の声は綺麗だよな。透き通ってはいても、芯がちゃんとあるみたいな。
そして何度見てもすごく可愛い。ゆずちゃんさんが描く漫画のキャラみたいだ。
「どうした鳴瀬?やっぱり会長のことが気になってるのか?」
そんな俺の心の中を見透かしたような笑みで雅也が俺にそう言ってくる。
「べ、別にそんなんじゃない!俺は会長のことなんか全然気になってないんだからね!」
思わずツンデレってしまう。
「鳴瀬のツンデレとは、貴重なものを見れたな」
やめて。そんなフォローはいらない。「お前のツンデレは気持ち悪い」って言われたほうがまだマシだ。自分でも気持ち悪かったもん。
そんなことを考えていると、会長が檀上でお辞儀。おそらくあいさつが終わったのだろう。周りを見渡すと男女関係なく残念がっている。まだ会長を見ていたかったのだろう。
——俺もまだ声、聴いてたかったなぁ。
変に言い訳なんてするんじゃなかったかな。
あんな可愛い人と付き合えたら、学園生活がさぞ輝くだろうに。そんなあり得るわけのないことを残りの集会の時間中、ずっと考えていた。
◇
午前の授業も終わり、今は安らぎの昼休み。俺は今、図書室にいる。雅也とサイに昼飯に誘われたが、用があるからと言って断ったのだ。して、その用とは――。
「この時間も使わないと明後日までにネームができないかもしれないからなぁ」
ちゃんと書けば笹塚さんも褒めてくれるからな。
俺が今も連載を続けているちょっとエッチな恋愛漫画「トラブルトライアングル」というものの一話のネームを見せた時に、「なかなかいい出来です。この仕事の早さ、意外に鳴瀬さんはハイスペックですね」なんて言われたっけか。あの時は笹塚さんも優しかったんだよな。でもごめんなさい。ハイスペックじゃなくて欲望に忠実なだけなんです。あの時は早くちょっとエッチな物語を書いてみたかっただけなんです。
なんて思い出に浸ってみたり。まぁそれよりも作業しなければ。
「えっと、ここは確かヒロインの子がパンツ見られて......」
誰もいない図書室で、片手に漫画のネタ帳を持ちながら作業をしていると。
「......え?」
後ろから声が聞こえた。
——あれ?誰もいないはずじゃ......?
恐る恐る後ろを確認すると——。
「ゆ、楪......会長?」
——な、なななななななぜここに!?あ、そういえばサイが「会長は読書家らしいぜ!いいよなぁ~グッとくるぜ!」なんて言ってたことがあったっけか。いやいや、それよりも俺、さっき会長がいたかもしれないのに思いっきりパンツって言ってたよ。やば。
「えっと君は......」
会長が驚いた様子で俺に問いかけてくる。
まずい!!と心の中で思ったその時!神は現れた!
——キーンコーンカーンコーン
「こ、これはっ!」
——昼休み終了のチャイム!ナイスタイミングだ!チャイムが鳴り終わってからも本鈴までに教室に行けばいいが、このタイミングを逃せば俺に待っているのは、社会的死だ。それは避けなくてはならない。なら、計算しろ!頭をフル回転させるんだ!!
俺はあらゆる情報を一瞬で頭の中で整理する。
——ここから図書室の出口までは五.七メートル。俺と会長の距離は三.二メートル。この学校のチャイムの長さは三十秒、チャイムが鳴ってから今までかかっている時間は五.四八秒!最短ルートは会長を無視して真っ直ぐだ!本気で行けばドアノブを回して図書室から出るのにかかるのは、ジャスト四秒!今から動けば一秒の誤差が生まれる!それを換算すればかかる総時間は十.四八秒!よし!いけるぅぅぅぅぅ!
すべての計算を終え、漫画のネタ帳であるメモ帳を、時間がないからポケットにさし、全速力で出口へ向かう。今なら光にも負けない速さで動ける気がする!
「会長!すみません、時間がないんで!」
「あ、あのっ!」
会長が俺を呼び止めようとしていたが聞こえないふり。
無事にジャスト十.四八秒で図書室からの離脱に成功。これで会長に会わないようにすれば俺は学校でも今まで通り生きていくことができる。
「あぶなかったぁ~」
◆
「あの男の子、なんだったんだろう。ヒロインのパンツがどうとか......。うぅぅ、思い出しただけでも顔が赤くなっちゃうぅ」
——なんでわたしが赤くなっちゃうんだろう。
わたし、楪比奈乃は図書室に本を返しに来ていた。本を返し終わって、教室に帰ろうとしたら図書室の机で作業?をしている男の子を見つけたので、興味本位で声をかけてみようとしたのだ。あの男の子から出ている鬼気迫るような感じが気になったからだ。そして近づいてみようとすると——。
『えっと、ここは確かヒロインの子がパンツ見られて......』という声が聞こえてきたのだ。
変な男の子だなぁと思いつつ、本鈴が鳴る前に教室へ向かおうとしたら図書室の床にピンク色の表紙のメモ帳が落ちていることに気づいた。
「これ、さっきの男の子のだよね」
——放送で落とし物ですってかけた方がいいよね?でも、名前知らないし......。
「だめかもしれないけど、確認だもんね。メモ帳の中、見てもいいよね」
誰もいないのに誰かに聞いているようになっちゃう。
わたしは恐る恐る名前が中に書いていないか確認する。
「え......!これって」
◆
午後の授業を終えて、下校のお時間だい。朝といい、昼といいマジで最悪な一日だった。
——だけど昼に少しでも書けたからいいか。
そう前向きにとらえることにし、ポケットにしまってあるメモ帳を——。
メモ帳を——。
「ってねぇ!?」
メモ帳がないないないないないないないないないないなぁぁぁぁぁいぃぃぃぃ!
——なんで?いつ落としたんだ?よく考えろ......んー、あ。
あの時だ!!図書室で臨死体験をしたあの時だ!
その答えに至ったと同時に、さらに追い打ちがかかる。
——ピーンポーンパーンポーン
これは放送のチャイムの音だ。そして放送から聞こえてきた内容はヤバかった。
『落とし物です。図書室にピンク色の表紙のメモ帳が落ちていました。落とし主の生徒は生徒会室に取りに来てください』
「............」
——これ......死亡じゃね?
あのネタ帳にはエッチなことも少し書いてるんだぞ?見られてたとしたら......。
「見られてないことを祈り、取りに行くしかない......!」
俺の、漫画家ぷちトマトのすべてが詰まっているメモ帳は見られてはいけないんだ!
書いてみた感想としては、もうワロタですね。嘲笑はしてもらえたでしょうか?してもらえたのならありがとうございます。それも笑ったことになりますからね!
とまぁ、子供みたいなことを言うのはやめて。
「ハイスペック?いいえ、欲望に忠実なだけなんです!!」は主人公が漫画家というだけで最近のラノベによくある特殊能力などは一切持っておりません。強いて言えば、裕人が図書室で、一瞬であらゆる情報を計算したくらいでしょうか。どうでもいいですが、裕人は漫画家でも物語担当ですから数学よりも現国の方が得意です。
次回はヒロインの一人である楪比奈乃さんとのやりとりについて書いていきます。
果たして、無事に裕人は生きて家に帰ることができるのでしょうか。
最後に読んでくださったみなさんありがとうございました。