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11.正直死にかけてでも見たかった

 酒場から装備屋までは歩いて20分とかからない。すぐにでもレインに素晴らしい盾を買ってやるつもりだった。しかしあれから5時間、未だに俺達は装備屋にたどり着けないでいる。


「あ!あの服レイン君に似合うんじゃないかしら!?ちょっと試着させてもらいましょ!」

「たしかに!あのふわふわしたレース、似合うに違いない!」


 俺達はレインに似合うかわいらしい服を探していた。


「あの・・・どうでしょうか」


 服を試着し俺たちの前に現れるレイン。天使だ。


「良い!すっごくいいよレイン君!」

「ただもう少しアクセントがほしいところだ。俺が探してやろう」


 これに似合う装飾品は・・・これだ!


 俺が手にしたのは猫耳カチューシャ。これが似合わない男の子はいない!


「猫耳かー。うーん、この服には合わないんじゃないかなー」


 何を言う。この女まったく男心をわかっていない。


「いいや似合うね!すいませーん!この服とこのカチューシャくださーい!」

「まいどあり!全部で5ゴールドになります!」


 こんな調子で俺とアンリはレインに似合いそうな服やアクセサリーを買い漁ってしまった。


 そして俺とアンリの所持金は尽きた。


「おかしいわ・・・・あんなにお金を持っていたのに・・・」

「たしかにおかしい。服だけでこんなにお金が消えるなんて」


 ああ、服だけじゃなかった。買った衣服が多くて邪魔だったので道具を無限に持てる無限カバンってマジックアイテムも買ったんだった。


「あの・・・盾は・・・」


 レインは不安そうに俺達を見つめる。


「レイン、聞いてくれ。俺は思ったんだ。お前の盾を果たして俺達が買っていいのかと。俺達が買い与えた盾はレインの実力に合った装備なのだろうかと」

「・・・!ヨースケお兄ちゃん。僕間違ってました!買ってもらった装備に意味はない。自分の実力でそろえてこそ一流の冒険者なんですね!」

「ふっ。その通りだ」


 ちなみに俺の装備はすべて大臣に買ってもらった高級品だ。


「今日は町の外で野宿をして、明日クエスト斡旋所に行こう」

「はい!僕、良い盾が買えるようがんばります!」




 次の日、俺達は予定通りクエスト斡旋所でクエストを見ていた。


「新しい戦力も加わったし、報酬が高い高難易度のクエストを受けたいところだな」

「そうね。んーーーこれなんてどうかしら」


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クエスト内容:魔女の討伐

報酬:200ゴールド

クエスト詳細:町の東にある城に魔女が占拠してしまった。魔女は何体かのガーディアンを召還し、城を守っている。今まで3度冒険者を撃退しており、魔女はかなりの実力者と思われる。

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 ふむ。200ゴールドか。悪くないね。この魔女ってのもどうせ光太郎がいれば楽勝だし。


「それじゃあクエストを受けてくるわね」

「僕、高難易度クエストなんて受けるのはじめてです。一生懸命がんばります!」


 頑張るレインもかわいい。

 クエストを受注した俺達は東の古城に向かった。




「随分大きなお城ねー」


 見上げた先の建物は、確かにアンリの言うとおり結構な大きさのお城だ。もしかしたら何か宝とかあるかもしれんな。見つけたらこっそりいただいてしまおう。どうせバレはしまい。へへへ。


 んじゃさっそくお城にお邪魔します。

 俺達が城に踏み込んだ瞬間だった。

 突如突風が吹き荒れる。


「攻撃!?」


 アンリが驚き声を上げる。俺も攻撃かと思いアンリやレインより一歩後ろにさがった。が、気づいてしまった。アンリさんのスカートがたなびいて、パンツが見えそうなことに。

 あ、あとちょっと、ぎりぎり見えない!フトモモも良いがやはりパンツが見たい!!もう少し俺が右に移動すれば・・・


「お兄ちゃん!離れちゃダメ!!」


 レインの声と同時に刃物のような、薄く光る風が俺達を襲う。


「【聖なる盾】!」


 レインがそう叫び、俺達の前に立つ。するとレインの盾がオーラのようなものを纏い、カキン、と風をはじく。

 頼もしい!頼もしいよレイン君!!!君がいなかったらまた僕のデスカウンターがひとつ増えていただろう。


「あの攻撃を防ぐとは、なかなかやるじゃないか人間」


 城内に声が響くと同時に、俺達の目の前に中に浮いた小さな妖精が現れる。お、かわいい。なんかメルヘンなかんじだ。


「我は風の使い、この城の守護を命じられしものなり」


 なんか大層なこと言ってるが、見た目がかわいい分大してこわくない。


「これ以上先に進むのであれば、我を倒してから──]

「光太郎!いけ!」


 俺の掛け声と共に光太郎が残像を残しつつ風の使いちゃんの後ろに回りこんで、ペチッと軽くデコピンをする。


「──え?キャヒン!」


 デコピンを食らった風の使いちゃんはまるで殺虫剤をかけられた蚊のようにゆらゆらと地面に落ちていった。


 突風が収まり、あたりは静まり返る。

 よし。流石光太郎。ここも余裕そうだ。

 そう思い足を進めようとしたが、再度突風が巻き起こる。


「「我々は風の使い、この守護を命じられし者なり」」


 周りから次々と風の使いが現れる。

 そういえばガーディアンは複数いるって話だったな。この数はちょーっとまずいそうだ。

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