10.それって一緒にお風呂に入れるって事では!?
100点!100点!!100点!!!
なんだこのかわいいロリっ娘!どうしてこんなかわいい子が酒場なんかにいるんだ。
っていうか面接って言ってるけど、もしかしてこんなロリっ娘がタンク職なのか!?
「君、大会の参加者?君みたいな子がいるなんて気づかなかったよ」
俺はやさしく声をかける。第一印象が大事だからな。しかし彼女はすこし顔をしかめ、
「さ、最初からいました!勇者様の攻撃もちゃんと耐えたんですよ!!」
とピンク色のほっぺを膨らませて見せた。怒った顔もかわいい、100点!
しかし本当に気づかなかった。この身長だ、野郎共に囲まれてたせいで見えなかったのであろう。
「悪い悪い。じゃあ君採用で」
「えぇ!?」とアンリが驚く。何を驚いているのか。こんなにかわいいのだ、採用に決まっているだろうに。いや、まてよ?
「冗談だ冗談。面接をしよう」
「はい!おねがいします!!」
美少女はぴょこんとお辞儀をする。くぅ~!かわいいんじゃぁ~!!
「お名前と職業をお願いします」
「レインと申します!職業はシールダーです!」
「はい。ありがとうございます。では次の質問です。歳はいくつで、いつからシールダーとして活動し始めたんでしょうか?」
「歳は12歳です。シールダーとして活動し始めたのはつい最近です。というかなったばかりでほとんど活動したことありません。」
ほぉその歳、その経験で光太郎の攻撃を防いだのか。これはかなり見込みがあるな。
「なるほど、まだお若いですね。好きな子とかはいるんですか?」
「! そ、それは面接に関係あるんでしょうか・・・?」
「もちろんありますよ。いるんですか?」
「い、いません・・・けど・・・」
YES!レインは俯きながら顔を赤くしている。
「お風呂で体を洗うときはどこから洗うの?」
「えっと・・・えっと・・・」
照れている顔もかわいい。
「好きな色はなに?もしかして下着の色も・・・グファッ!!?」
ドスン!とわき腹にアンリの拳がめり込む。
守りの護符が光り、俺は一命を取り留める。
「ア、アンリさん・・・何をするんですか・・・死ぬとこでしたけど・・・」
「いや、暴走していたから止めなきゃと思って・・・まさか死ぬようなダメージになるとは」
こいつ、俺の防御力のなさを知っているくせに!
「もうヨースケには任せていられないわ。私がレインちゃんを才能眼鏡でみるわ」
そう言うと、アンリは俺から眼鏡を取り上げて、さっさとレンズ越しにレインを見た。
「えっと・・・レベルは15で、限界レベルは・・・80!?スキルは・・・【聖なる盾】に【守る心】、【治癒魔法:自己回復】。【聖なる盾】って上位防御スキルじゃない!固有スキルみたいなのもあるし。すごいわレインちゃん!ぜひ一緒に冒険をしましょう!」
アンリがレインの手を取って、上がったテンションのままピョンピョンと跳ねた。
「ほ、本当ですか?ありがとうございます。がんばります!」
手を繋がれたレインも一緒にピョンピョンと跳ねる。
うん、女の子二人がすごいかわいい。
二人が一緒に跳ねるせいで、古臭い酒場の床がミシミシいう。
うん、店主の視線がすごいこわい。
とにかく、新たな仲間が加わった瞬間である。やったね、タンクがなかまになったぞ!
「それじゃあレイン、これからは俺の事をお兄ちゃんと呼ぶように」
「はい!ヨースお兄ちゃん!」
良い・・・すごく良い・・・。
「やっぱり妹っていいなぁ!」
「え?僕、男だからどっちかっていうと弟じゃないですか?」
世界が止まった様な気がした。いや確実に世界は止まった。現にアンリも固まっている。
「・・・・・・・・・。あれ、俺ボーっとしてたみたい。今なんて言ったの?」
「えっとえっと、僕は男だから妹じゃなくて弟じゃないですか?って言いました!」
「「えええええええ!」」
俺とアンリは二人そろって声を上げる。
「こ、こんなにかわいいのに!?こんなに肌もすべすべなのに!?」
「え?え?か、かわいいなんてそんな・・・」
アンリは混乱しているのか声を荒げながら、照れて赤くなったレインのほっぺをムニムニしている。
俺はその光景を見ながら立ち尽くす。こんなかわいいこが男の子だなんて・・・。まじまじとレインをみる。照れているレインは美少女そのものである。
レインは俺に気づき上目遣いで不安そうに俺を見ている。
「あ、あの・・・僕が男じゃ・・・ダメ・・・ですか?」
俺の中で何かが弾けた。別にかわいければ男でもいいんじゃないか?いやむしろ男だからこそ良いのだ!!そうだ!!こんなに可愛い子が女の子のわけがない!!
「いや、何の問題もない。今後も俺のことをお兄ちゃんと呼び、俺を守ってくれ」
俺の返事を聞いて、レインはぱぁっと表情が明るくした。
「はい!僕、ヨースケお兄ちゃんのためにがんばります!アンリお姉ちゃんもよろしくお願いします!!」
不意にお姉ちゃんと呼ばれたアンリはなにやら悶えている。
「きゃーーーもう!かーわーいーいー!!お姉ちゃんなんでも買ってあげちゃう。何がほしい?お菓子?かわいい洋服なんてどう?」
「ほっへをふにふにしないでくらはい」
ごめんごめんとアンリが謝り頬から手を離す。
「お菓子や服よりも、僕、ちゃんとした盾がほしいです!シールダーとしてしっかりヨースケお兄ちゃんを守りたいんですが、僕、あんまり・・・お金がなくて・・・」
確かによく見ると、レインの体に対してかなり大きな盾は、ずいぶんと年季がはいっており、盾自体もそれほど良い物には見えない。店で買えば500シルバーもしないであろう。
「よし!じゃあ俺達がレインの盾を買ってやろう!」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
レインは嬉しそうに微笑む。かわいい。男の子でもかわいい。
「とりあえずこの散らかった酒場を片付けましょう。さっきから店のマスターがものすごい顔でこっちを見ているわ」
忘れていた。ああもうめっちゃ怖い顔でこっちみてる。
そうして俺たちは散らかった酒場を片付け、装備屋に向かうのであった。




