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悪役令嬢vsヒロイン

作者: リーア

「わたしのターン、罠デッキからドローッ!

 『平民特待生アリサ』を召喚、『水浸しの制服』のカードを装備し、罠カードを一枚設置しててターン終了するわ」


「ワタクシのターンですわね、アイテムデッキからドローしますわ。

 『公爵令嬢カトリーヌ』を召喚、『婚姻許可』を装備し、アイテムカードと罠カードを一枚ずつ設置してターンを終えますわ。

 あなたにこの布陣を破れまして?」


「うっ、アリサはカトリーヌの対応ヒロインじゃないから不利だわ」


「オホホ、ヒロインなのに先手を取るからそうなりますのよ。ヒロインは対応令嬢にならば有利だけど、それ以外の令嬢には不利になるから後攻を選ぶのが常識ですわ」


「それに婚姻許可なんて最強種の強化カードなんて……でも負けないわ!

 わたしのターン、イベントデッキからドロー!

 よしっ。設置している罠カードをコストにして『中間テスト』を発動、アリサより知力の低いカトリーヌを排除」


「くっ、優等生属性専用カードですわね。しかし、そのカードは使用したら強制的にターン終了、ワタクシのターンですわ。

 墓地に行った『婚姻許可』の効果により全てのデッキから一枚ずつドローしますわ。

 新たに『隣国王女コーネリア』を召喚、『王女の権力』を装備してアリサを攻撃!」


「ごめんね、アリサ。わたしが弱い所為で……」


「罠カードを一枚設置してターン終了ですわ」


「わたしのターン、ヒロインデッキからドロー。やったぁっ!

 『伯爵庶子ソフィア』を召喚!」


「そんな、ここでコーネリアの対応ヒロインですのっ!?」


「相手令嬢の対応ヒロインの召喚に成功した時、好きなデッキから二枚カードをドローできる。わたしはアイテムデッキとイベントデッキから一枚ずつドロー!

 ソフィアに『思い出の髪飾り』を装備、さらに『幼き日の約束』を発動するわ」


「罠カード発動、『偽りは思い出』。ソフィアと王子の思い出に干渉、王子の記憶にあるソフィアをコーネリアに上書きするわ。それにより髪飾りの効果が変化」


「そんな、思い出カード専用のカウンターカード!?」


「まだ続きますわよ。更に罠カード発動、『盗難』。『偽りの思い出』で盗品属性が付与された『思い出の髪飾り』を装備したソフィアを断罪!」


「ソフィアぁぁぁぁっ!」


「叫んでいないでカードを設置するか、ターンを終了してくださいませんこと?」


「くっ、ソフィアを召喚したターンだから、もう召喚は無理……。罠カードを設置してターンを終了。次のターンまでしのげば……」


「次のターンなんてありませんわよ。

 ワタクシのターン、イベントデッキからドローしますわ。

 コーネリアに装備してある『王女の権力』の効果を発動、墓地に送ることで相手が設置してあるカードを一枚排除」


「えっ」


「そしてイベントカード『婚約披露』、相手ヒロイン不在によりダイスロールは省略、コーネリアの強化に成功」


「ちょっ……」


「そして王子に直接攻撃(プロポーズ)!」


「ま、待って……」


「コーネリアの魅力が王子の理性を上回っていた為、陥落。ワタクシの勝利ですの」


悪役令嬢とヒロインの(カードでの)戦い。


ルールはそれぞれ悪役令嬢とヒロインの役割(ロール)を選び、ヒロインやシチュエーションなど複数種のカードを駆使して対戦。カードの種類だけデッキがあり、最初に手札が五枚になるようドロー(どのデッキからドローするかは自由)。ターンの初めにデッキを宣言して一枚ドローする。

(中略)

最終的にヒロインは悪役令嬢を婚約破棄に追い込み、悪役令嬢は王子を陥落させたら勝ち。



ふう、何でこうなったんだろ?

最初は真面目にギャグ系悪役令嬢ものを書くつもりだったのにいつの間にかカードバトルに……。

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― 新着の感想 ―
[一言] とりあえず生存報告がされていてよかったです プレッシャーになるかもしれないからあまり書きたくないけどフォイのつづきが更新されること楽しみに待ってます
[一言] 仲良さそうでなによりww
[一言] いや、あの、面白いですよ? 面白いんですけれども、えっと、あの、〇フォイ更新しないのですか? ずっと待っていて、生存報告を聞けたのは嬉しいのですけれどね
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