90s nostalgia Ⅹ
ダークブラウンの湖面に白い渦が広がっていくのを眺めながら、空也はため息をついた。
「なんだか大変そうだね」
「そうなんだよ」
空也とナズナは恒例のお茶会を開いていた。服装は前回と同じく学校の制服だ。続きとやり直しをナズナが強硬に主張したからだ。ナズナには何か譲れないこだわりがあるらしい。空也は不思議に思ったが、反対する理由も無かった。
「それで、出場するんだよね? コンテスト」
確認するように聞かれて空也は返事に困った。ナズナの中ではクーヤが出場することは既に決定事項のようだが、空也に出るつもりはない。
「自薦、他薦は問わずだからエントリーはされてるみたいだけど……」
「あ。マジで? なんかやらしー」
ナズナは揶揄するように言う。
「ミズハナさんもお気の毒に。自分が争っているのが男だと知ったらどんな顔をすることやら」
「だーかーらー。出ないって。最終的に出るかどうかは自分で決められるから」
「出たほうが良いと思うな、私は。というよりは出て欲しい」
ナズナは苺のショートケーキにフォークを入れつつ、空也のほうを見ないでそんなことを言う。
「どうして?」
「面白そうだから、じゃダメかな? ホントは別の理由があったりして」
にひひっと笑いながら、切り分けたケーキを口に運ぶ。バランスを失ってケーキがぱたりと倒れた。
「教えてくれないんでしょ。どうせ」
「そんなこともないけど……ねぇ、なんか機嫌悪くない? なんか気に障るようなこと言った?」
「……いつも通りだと思うけど」
空也はショートケーキの上の苺をフォークで突き刺した。
二人で黙々とケーキを食べ続ける。
『なんかキナ臭いよ、あの二人』
もっと話したいことはたくさんあったはずなのに、唯の忠告が頭の片隅にこびりついて離れない。そのせいでどこかぎこちなくなってしまう。
「空也が考えていること当ててあげよっか?」
ナズナは最後まで残しておいた苺をフォークの先で弄ぶ。
「たぶん、だけど……私たちのこと、だよね。話してないことはあるよ。隠し事してるの。口止めされてるから教えられないけど」
ナズナは決して空也のほうを見ようとしない。
「コンテストに出て欲しい理由はさ。クーヤの晴れ姿なら見てみたいじゃない。私も出ようかどうか迷ってるんだけど、空也が出るなら出てもいいかなって」
「ナズナの学校でもあるんだ」
「あー……うん。そう。どこでもあるんじゃない? そういうイベントって」
ナズナの目は泳いでいるが、空也はそれ以上突っ込んだことを聞けなかった。
ナズナの後ろに付きまとうスノッブの影は気になる。けれども、あまりしつこくすると嫌われてしまうかもしれない。空也はナズナが自分とスノッブを天秤にかけるところを想像しかけて、しかし急いでその不吉な想像を打ち消した。
現状維持。
それが一番良いような気がしていた。
「ところで空也。そろそろだと思うから準備してね」
「準備?」
「ケーキ美味しかったでしょ?」
ナズナは悪戯っ子そのものの目をして笑っている。
空也の疑問が解ける前にそれは起こった。全身が燃えるように熱かった。細胞の一つ一つが収縮しているようだった。脂汗が滲み出てくる。
「空也がいけないんだよ。私の頼みを聞いてくれないから」
「……な、何を」
自分の口から聞きなれた、しかし自分のものではない声が聞こえて空也は口を押さえた。声が一オクターブ近くも高かった。さらに股間と胸の辺りがむずむずしてきた。なんとなく自分の体に起きていることがわかり始めて、空也は股間に手を当ててみた。あるべきものが小さくなって体の内側に入り込もうとしていた。服の上からではわかりにくいが胸も大きくなりつつある。
「スノッブにお願いしたの。空也の意志とは関係なしに女の子になっちゃうようにって」
「な、ナズナのバカ。スノッブのアホ」
体の熱は嘘のように引いていた。その代わりに空也は完全にクーヤになってしまっていた。戻ろうと念じてみても、全く戻れそうに無かった。
「だって、こうでもしないとクーヤは会ってくれないでしょ。女の子同士でお茶会したかったんだ」
「女の子同士って。俺は男だ!」
「細かいこと気にしなーい。ねぇねぇクーヤ。これ着てみて。絶対似合うから」
ナズナがテーブルに広げて見せたのは、フリルやレースがふんだんにあしらわれた可愛らしいメイド服だった。男としての大事な一線を越えてしまいそうな危うさに、クーヤは思わず腰が引けた。できることなら穏便に回避したいところだった。
「あ。まさか逃げようとか考えてる? 私がコスプレしてるのを見て、空也は毎回楽しんでたよね。それなのにクーヤはコスプレしてくれないんだ。悲しい。海溝深くに沈んで立ち直れないかもしれない。そんなに薄情だとは思わなかった。悲しみの中で泣き暮らせと言うのですか。む、むごい。むごすぎる」
「……ナズナって人生楽しそうでいいね」
クーヤは渋々メイド服を受け取った。
「なんだかんだ言いながら着てくれるから空也って大好き」
社交辞令だとわかっていても、笑顔で言われると悪い気はしないクーヤだった。
手早く着替えて戻ったクーヤが目にしたのは、同じくメイド服に着替え終わったナズナ。
そしてその横で嬉しそうにしているスノッブ。
見なかったことにして帰りたかった。
「なんかごめん。今回は本気で謝る」
ナズナに深々と頭を下げられては、クーヤは怒るに怒れない。
「えー。いいじゃんか。俺だけのけ者にしなくても。ナズナの言うとおり協力してやっただろ。こんな面白そうなイベントに現れないと思うほうがどうかしてると思うぜ。俺を誰だと思ってる。期待を裏切らない男、スノッブ。だろ?」
「……調子乗りすぎ。これ以上、トサカにくること言わないでね。いくら私でも我慢できなくなるかもしれないから」
ナズナに叱られても、スノッブはまるで聞こえていないかのように振舞っている。三人分のカップを並べて、かいがいしくポッドから紅茶を注いだ。
「美少女に囲まれてお茶会。男の夢だね。空也ならわかるよな」
「……どこから突っ込めば。俺は男だし、美少女として答えるなら『わからない』と言うべきなのか」
「こまけーこたぁいいんだよ。ナズナだって言ってただろ。メイド服、二人とも似合ってる。最高だ!」
クーヤはため息しか出てこない。見るとナズナも同じようにため息をついていた。二人で顔を見合わせて苦笑した。
「その二人だけでわかりあってます、みたいな態度。普段なら許せんところだが、何故か許せてしまうな。ぶっちゃけるとかなりタイプだ」
「……お前、アホだろ。いや、アホなのは前から知ってたけど」
「ふふふ。いまなら何を言われてもご褒美に聞こえるぞ。罵りたければ罵るがいいさ。そんなことでこの俺を止められると思ったのなら大間違いだ!」
スノッブは眼鏡のフレームに指を当てて格好をつけている。空也は諦めて大人しく席に着いた。
「しかし、それにしても化けたなぁ。クラスの男子どもが羨ましいね」
しみじみと呟きながら、ジロジロと品定めをするように眺められて、クーヤは自分の体を守るように抱いた。なんとなく隠したかった。
「スノッブ。いい加減にしたら? セクハラだよ」
「セクハラって。コイツ男だぞ?」
「でもスノッブがクーヤを見る目は男を見る目じゃないように思うんだけど? 私の気のせい?」
ナズナに図星を指されて言葉に詰まるスノッブを見て、クーヤは助かったと思った。
「まぁ空也もたまに私のこと、そういう風に見てる気がするけど」
全然助かっていなかった。見事に飛び火していた。
「って、冗談だよ。二人とも何黙っちゃってるの?」
ナズナは一人で楽しそうに笑っているが、男二人はぎこちない笑みを浮かべることしかできない。
「生理的なもんなんでしょ。私にはわからないけど」
軽快な語り口で傷口に塩を塗りこめてくる。
クーヤはスノッブに目だけでサインを送った。スノッブも即座にサインを返してきた。芸術的なアイコンタクトが繋がった。一瞬の間に力強い結束が生まれた。
「スノッブは俺の美少女っぷりを確かめていただけだと思うな。ほら、薬を提供したのもスノッブだろ。だから色々気になるところがあったんだよ。きっと」
「そう。よくわかってるじゃないか。空也が女のふりをして学校生活をしているのが、信じられなかったからな。おかしなところを探してたんだが、ちょっとやそっとじゃ見当たらないなって感心してたんだ」
「えー。なんか怪しいんだけど。二人が仲良くしてるところ初めて見たよ、私」
ナズナはいかがわしいものを見る目をして二人を見ている。
クーヤは諦めない。そしてスノッブも諦めない。男の沽券に関わる事態だからだ。共同戦線はどちらかが脱落した時点で突破されてしまう。それだけは避けなければならない。
「スノッブ。立ちな!」
「お、おう。なんだかわからんが付き合うぜ!」
クーヤとスノッブ、二人で並び立つ。
スノッブの頭が随分高い位置にあって変な感じだが、自分が小さくなっているせいだと空也はすぐに気がついた。見下ろしているスノッブと目が合った。スノッブも決意に燃えている。問題なさそうだった。
「スノッブ。おっぱいでもどこでも好きなところ触れ! エロいことなんか何も無いんだって見せつけてやろうぜ!」
「おう! 任せ……って、おい! そりゃ無いぜ! それはいくらなんでも……」
言いよどむスノッブ。
興味津々で事態の推移を見つめているナズナ。
クーヤは名案だと思うのだが、スノッブは躊躇している。
「何を恥ずかしがっているんだ! 男同士だろ。浅はかな考えを改めさせてやるんだろ! 戸惑う理由なんてないはずだ。スノッブ、聞いているのか。スノッブ!」
「そういう問題じゃないような……だって、お前、心はともかく体は完全に女になってるんだよな?」
「あん? わかんないやつだな。何が問題なんだよ?」
スノッブは頭をぽりぽりとかいて、クーヤの後ろに回った。腋の下から手を回して、クーヤの両胸を優しくつかむと遠慮がちに揉み始めた。
「どうだ。見たか! これでも言いたいことがあるか?」
「いや、その。スノッブが恥ずかしそうなんだけど。すごく」
ナズナに言われて、クーヤはスノッブの顔を仰ぎ見た。両目を瞑っている。まるで苦行に耐える修行僧のようだった。
「な、なんつー顔してんだ……」
「頭ではわかっていてもどうにもならんことはある。裏切るようですまん。正直言うと、前屈みになりそうだ。不本意だ。すまない」
「なら、早く離せよ! いつまでも揉んでんじゃねーーー!」
クーヤはスノッブの手を振り払って、思いっきり突き飛ばした。怒りに任せて股間を蹴り上げる。両手で急所を押さえて内股に崩れ落ちるスノッブ。ぴくぴくと痙攣している。
「あ、悪い。思わずやっちまった。スノッブ、大丈夫? じゃないよな。マジごめん」
「お、お前というやつは……」
うめき声を上げるスノッブの腰をトントンと叩いてやる。
「そんなに痛いものなの?」
「空也、説明して差し上げろ。俺は限界だ」
スノッブは顔を伏せたままで荒い息を吐いている。
「説明しろと言われても……神々の黄昏を感じずにはいられない瞬間、かな?」
「要するに世界の終わりってことね」
「そう。それはラグナロク。って、詩的に言えば良いってもんでもないだろ」
突っ込みながら立ち上がったスノッブは青い顔をしているが、それなりに元気だった。
気持ちを新たにして、三人でテーブルを囲む。
「なんか色々あったような気がするが、俺が言いたいのはコンテストには出ろってことだ。その話をするために来たんだ」
紅茶をちびちびと啜りながらスノッブが切り出した。足を組んで格好をつけているが、いつもの余裕はどこにも感じられなかった。だからクーヤの気持ちも自然と大きくなる。
「イヤだ。見世物になるつもりはない」
「美少女は学園生活の華だぞ。自信がないのか? 無様に敗れ去る。それを恐れているようにしか見えないね」
「仮にそうだったとしてどうだって言うんだよ。メリットがない。男に好かれても嬉しくないぞ」
クーヤとスノッブの間で火花が散った。空也は絶対に譲らないつもりだが、スノッブにも折れる様子は見られない。
「メリット、あるよ。自信ないけど」
ナズナが控えめに片手を上げて発言した。
「お似合いのカップルってあるじゃない。あれよあれ。コンテストで優勝すれば、アリサとも釣り合いが取れるんじゃない? クーヤが男だとは夢にも思われなくなるだろうし、いいことずくめだと思う」
あまりに建設的な意見にクーヤはぐうの音も出ない。スノッブはスノッブで微妙そうな顔をしている。
「ナズナちんは空気が読めない子だね……」
「空也はどうしても出たくない?」
スノッブのぼやきを完全スルーして、ナズナは意志の確認を迫ってくる。正攻法でこられると、クーヤとしても断りにくい。まっすぐ期待に満ちた目を向けられるとなおさらだ。
「どうしてもってわけじゃないけど、男に好かれてどうこうっていうのはちょっと……ナズナだって同性に言い寄られたら困るだろ?」
「私? 別にクーヤに……あー、ややこしいな。女の子のクーヤに言い寄られても困らないよ。抱きつかれてもイヤじゃないし」
ナズナは本気で意味がわからないといった様子で小首を傾げた。
「空也。諦めろ。相手が悪い。根本的なところで話が通じてない」
「自分だけ何でもわかってるみたいなふりして。スノッブだって全然わかってないでしょ。ホントのところは」
「空也の名誉にかけてわかってると思うぞ。不名誉なことだから言えないが」
ナズナは何か言いたげな顔をしてスノッブをにらんだ。スノッブは取り合わない。クーヤが収拾をつけるしかなさそうだった。
「出ることにするよ。なんか出たほうが良いような気がしてきた。確かにそうだ。男同士だと思っているのは俺だけだもんな。男と女の友情は成立する。何かの本で読んだ」
「友情だって。良かったね。ナズナ」
どこからどう見ても裏がありそうな黒い笑顔をするスノッブ。
「かんじわっる。友情から発展することだってあるんだから」
「ナズナって女の子が好きなの?」
「そんなことないけど?」
ナズナの顔に疑問符が浮かぶ。自分もきっと同じような顔をしているはずだ。
「ハイハイハイ。そこまで。空也はコンテストに出る。大切なことなので復唱します。空也はコンテストに出る。ハイ、みなさんご一緒に」
「「空也はコンテストに出る」」
スノッブは満足げにうなずくと、懐から小さな機械を取り出した。アンテナがピンと立っている。
「携帯電話を改造したんだ。おもしれーんだぜ。クーヤ、立ってみな」
言われるままに立ち上がると、スノッブは機械をクーヤに向けてボタンを操作した。
「ふむふむ。二千か。まぁまぁだな」
「へー。凄いね。千五百が境目だから充分なんじゃない? 可愛いな、とは思ってたけど」
ナズナも一緒になってスノッブの手元を覗き込んでいる。
一人だけ事情が飲み込めず、気になってしかたがない。クーヤは二人に駆け寄った。
しかしクーヤの期待を裏切るように、スノッブの持つ機械には「2000」と数字が表示されているだけだ。まるで意味がわからない。
「これな。美少女力を測定する機械なんだ。クーヤの美少女力は客観的に見ると二千。試してみるか? サンプルはそこにいる娘でいいだろ」
「サンプルって……まぁいいけど」
スノッブに教えられたとおりにナズナに向けて機械を操作すると、数字の表示がぐんぐん上昇した。三千を超えて、ファンファーレとともに数字がストップ。
「読み上げてみ?」
「三千七百、だな」
「あははー。また上がってるのか。参ったな」
口ではそう言いながらも、ナズナは頬を赤らめてまんざらでもなさそうだった。
クーヤは割とショックだった。
ナズナと自分を見比べてみる。
確かにナズナは可愛い。しかし、数字にして二倍近くも差があるようには思えない。自分に向けて機械を操作する。数字は急降下。二千で止まった。何度やっても変化しない。
「あれ? もしかして自分が可愛いとか思っちゃってた? ナズナと並んでも遜色ないとか? まさかそんなこといくらなんでも思ってないよね? クーヤちゃん」
「スノッブやめなよ。空也もそんなに気にすることないよ。千五百超えてたら美少女の範囲に入るんだから。こんなのただの数字じゃん。人は見た目じゃないよ」
クーヤはナズナに再度機械を向けた。
ファンファーレ。表示は三千七百。
自分に向ける……二千。
「私だって、昔は低かったんだから。大丈夫。これからだよ」
「ナズナは一桁の年齢の時には二千超えてたけどな」
慌てて口を押さえるスノッブの仕草はいかにもわざとらしかった。
「だからスノッブやめなよ。クーヤ傷ついてるじゃない」
これまでスノッブに腹が立つことは何度もあったが、ここまで凹まされたのは初めてだった。ナズナの優しさが逆に痛かった。
「舞い上がってるバカにはこれくらいでちょうどいいんだって。ミズハナさんとやらもどうせ三千くらいはあるだろ。唯ちゃんだっけ? あの娘も二千は超えてるはずだ。測ってないが、それくらいはわかる。長年美少女を見続けてきたからな。ナズナだってそう思うだろ? クーヤと唯のどちらが可愛いか。正直にどうぞ」
「それは……」
ナズナの困ったような目が全てを物語っていた。それでもクーヤは認めたくなかった。
「スノッブ! この機械貸してくれ。ナズナが可愛いのは百歩譲って良しとしよう。でもサンプルは二つじゃないか。俺がそれなりに可愛いと思う娘を測らしてくれ。頼む」
「もとからそのつもりだ。コンテストに出るからには勝たないとな。敵を知り己を知れば百戦危うからず、と大昔の兵法書にも載ってある。存分に測りたまえよ」
スノッブは腕を組んで大仰にうなずいた。
「やった。空也から見ても私って可愛いんだ。やった」
呟きながら小さくガッツポーズを取ったナズナの姿はクーヤの目には入らなかった。
翌日からクーヤは唯、ミズハナ、ダメイドの美少女力をかき集めた。
唯……二千五百。
ミズハナ……三千二百。
ダメイド……二千三百。
結果は惨憺たる有様だった。
惨敗、というほかなかった。ミズハナはおろか他の二人にも水を空けられていた。スノッブの見立ては正しかったのだ。
そしてクーヤは悟った。
自分がいわゆる「いらない娘」だということを。
もしも商品化されてグッズが出ようものなら、一人だけバーゲンセールのカゴに突っ込まれ、それでも売れ残って、連日のように値下げの札が重ね貼りされる運命なのだ。
暴落、ストップ安、商品価値なし。おそろしいレッテルだった。
その日、クーヤは少しだけ泣いた。