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パズル




 小早川(こばやかわ)(せい)は塾でパズルをしていた。

 ミルクパズルといって、ジグソーパズルの柄のないものだ。知能指数がどうのこうのとかで、塾ではこれを毎週木曜日にやることになっている。個室があって、そこでやるのだが、荷物検査があるしかばんは持ち込めない。それに、五分の時間制限があった。

 結果次第でランクがかわるので、星は真剣にそれにとりくんでいる。

 そろそろ秋も終わりで、パズル試験用の個室は寒かった。星はパーカの前を閉じて、続きにかかる。「できた」

 完璧だ。今までで一番はやくできた。

 低声(こごえ)で云ったのだが、塾講師には聴こえていた。扉が開き、笑顔の塾講師が這入ってきて、完成したパズルを点検する。

「あら?」

 塾講師が屈みこんだ。星は体を曲げてそれを見る。

 パズルのピースが一枚、ぽつんと落ちていた。




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