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まっかだな
佐伯淡は下校時に、大きな楠の上に子どもが居るのに気付いた。
変なところに夕日がある、と思ってよく見たら、子どもだったのだ。
その子は全身、まっかだった。赤い服を着ている、ということではなく、髪の毛も肌も全部赤い。だが、ペンキや絵の具を塗ったという感じでもない。
淡はその楠の下で自転車を停めた。
「なにしてるの?」
問いかけてみると、子どもはざっと音をたてて居なくなってしまった。
再び自転車をこぎだして、服を着ていなかったからはずかしかったのかな、と淡は思った。
佐伯淡は下校時に、大きな楠の上に子どもが居るのに気付いた。
変なところに夕日がある、と思ってよく見たら、子どもだったのだ。
その子は全身、まっかだった。赤い服を着ている、ということではなく、髪の毛も肌も全部赤い。だが、ペンキや絵の具を塗ったという感じでもない。
淡はその楠の下で自転車を停めた。
「なにしてるの?」
問いかけてみると、子どもはざっと音をたてて居なくなってしまった。
再び自転車をこぎだして、服を着ていなかったからはずかしかったのかな、と淡は思った。
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