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穏やかな語り口は、微睡みを誘って…04

/3→Side hinoki


 ーーーこわい。

 友達だと思っていたみんなは、まるでお化けを見るみたいな目で私を見た。


 明確な拒絶は初めてで、その言葉を理解できず、私の中にそれが確固たる像を作るには至らなかった。



 ーーーきもちわるいよ。

 お前はおかしい、と言われた。僕たちとは違う、と。


 拒絶というものが、真綿に水が染み込んで行くみたいにゆっくりと、どういったものなのかという理解が広がる。皆の拒絶が、像を形作り始めた。



 ーーー近づかないで。

 私は、みんなと同じだよ。でも、誰もそれを認めてくれない。


 拒絶がどれだけ心に痛烈な痛みを与えるのかを身をもって知った私の中に、その像が確立された。



 みんなは口々に、心を抉る言葉をぶつけるのに躍起になった。それを見て私は、豆まきみたいだと思った。


 追い払われた鬼は、いったい何処に行けば良いと言うの?

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