プロローグ ~転生するにはトラックにひかれること~
未熟者ですので文が拙いかもしれません。
作者が自己満足で書いたものですが、アドバイス等をもらえたら幸いです。
ある日、転生系の小説をこよなく愛した作家がトラックに突っ込んだ。
この話はそのようなもののために転生の危険性を示唆する物語である。
~ある日~
俺は不思議な空間にいた。
周囲が真っ白で何もないように見える。
だが、歩いて見ると壁のようなものにぶつかった。
そうしてソワソワ時間を潰していると人のようなものが出てきた。
「どうも、わたしは一応あなた方の世界で女神をやっているものです。
あなたは前世で不幸な死によりなくなったため女神間協定のとりきめによって転生させます。」
きたーーーーー!!!!!
俺は心の中でこう叫んだ。
これぞまさしく俺が求めていた転生だ。
前世?で小説を読みあさり、ずっとしていたいと思っていた転生だ。
これでこそトラックにつっこんだ甲斐もあった。
これから女神様からチート能力をもらって異世界で無双するぞ。
そう思いながら女神様の次なる言葉を待った。
女神様は俺が少し落ち着くのを待ってからこう言った。
「それでは手続きをするのでこちらに名前を書いてください。」
「へっ!?」
おれはおもわず素っ頓狂な声を出してしまった。
なんかおもってたのとちがう。
名前を書かなければ始まらないのでとりあえず書いてみた。
「...伊藤 海人様。
異世界ではカイトと名乗ってください。
それでは手続きに必要な質問をしていきますので答えてください。
すべて答えてくださらないと転生できないのであしからず。」
うわ~~。
マジモンの手続きじゃん。
転生ってこんなに面倒くさいのか。
それからきっちり30分かけて質問に全部答えた。
つらかった。
「それでは、楽しい異世界ライフを」
「ちょちょちょっと転生の時のチート能力は?」
「転生時の初期能力でしたらランダムになっております。」
「ステータスは?」
「そちらもランダムになっております。」
「じゃあ、転成系の小説は嘘だったのか。」
「いえ、あれらは事実です。
転生した人たちが元の世界への帰り方を見つけそして本を書いたものですので。」
「あんなに勇者いっぱいいるのに?」
「世界は無数にありますから。
それでもあの人たちは転生したものたちのごく一部です。
異世界で魔王になった者も奴隷になった者もいます。
もう質問はありませんか?
それでは楽しい異世界ライフを。」
女神がそう言った途端に目の前が真っ白になった。
前世で結構やりこんでいたポ○モンのトレーナーはポ○モンが瀕死になるとこうなるのか。
そう思っているといつの間にか眠りに落ちていた。
読んでくださりありがとうございました。