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十六夜家の野望(仮)  作者: 十六夜 桜花
第一章 〜尾張統一戦編〜
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第三十八話 尾張統一戦 〜清洲攻防戦 前編〜

信長軍が清洲城に向かうと清洲城から打って出て来た。


「敵方が城から打って出て来たか。よし、かかれ!」


敵味方双方が陣容を整え対陣していると、法螺貝が吹かれ、槍組やりぐみを突撃させた。


「申し上げます。十六夜様、敵方と交戦を始めました。続いて、柴田様、林様も同様に御座います。」


「うん。」


〜戦場では〜


「殿、槍組も行きました。」


「よし!構え!続け!」


十六夜霧斎の掛け声の元、馬上武者は刀を抜き、馬上兵は槍を構え、霧斎の後ろに続いていた。


「行くぞー!かかれや!」


霧斎の掛け声の元、馬を走らせ勢いに合わせて敵陣に突入した。

霧斎は馬上から太刀を使い雑兵を斬り殺して前進していた。


「そこに見るのは、名のある将とみた。わしと戦え!」


敵方に目立つように戦っていた霧斎は敵方からの一騎討ちの申し出を受けた。


「いいだろ!お相手いたす!」


霧斎は太刀で雑兵を斬り殺して、槍を奪うと一騎討ちに向かった。


「イヤぇぇーー!」


霧斎は槍を突き、敵は矛先で霧斎の矛をいなした。

霧斎と敵将とは何度も打ち合い、霧斎の槍が折れ敵将の矛先が眼下に迫っていた。


「(ヤバいヤバいヤバいヤバい…)」


敵将の姿勢が崩れた隙をついて、槍の襟付近を持ちもっと体勢を崩させた。


「隙やり!」


馬上から落ちた敵将を押えつけ、小太刀で首元をついた。


「敵将討ち取ったり〜!」


霧斎は大声で叫び、敵方に見せた。

敵方は、大将が死んだことで誰かが退却の声を出し、我先と城へ逃げていった。


「大将!このまま門を攻めますか?」


「いや、他の方の攻撃の援護をする。多聞丸!」


「およびで!」


「これより、隊を分ける多聞丸は林殿の援護に!それ以外は我に、続け!」


副官である多聞丸を先頭にした別働隊を林隊と交戦している敵軍の側面を突くように指示を出し、十六夜代は柴田隊の援護に向かった。


〜織田本陣では〜


「報告!十六夜霧斎様敵将討ち取りました。また、柴田様、林様の援護に向かわれました。」


本陣にいた近習の者が、門を攻めるように指示を出そうとすると信長が待ったをかけた。


「良いではないか。あの城は美しい。綺麗なまま欲しいのじゃ。」


「は。」


〜柴田隊と敵部隊では〜


柴田勝家を筆頭に、馬上から足軽や雑兵に槍を突き刺したり、斬り殺したりしていた。

柴田の近くに伝令兵がやってきた。


「柴田様、これより十六夜隊が側面を突きます。」


伝令兵は返事を待たずにそのまま別の所に行った。

伝令兵が帰っていくのを確認したら、直ぐに十六夜隊と分かる派手な幟旗を掲げ突撃してきた。

右派側の林隊でも同様の事になり、近くに逃げ道がなく、無慈悲にも敵将含めた敵勢を討ち取った。

上手く城にも逃げれた者が数名だけに過ぎなかった。

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