第三十七話 尾張統一戦 〜下剋上謀反〜
那古野織田家が尾張半国を事実上の支配下に置いて、内政に躍起になっている頃、織田家本家筋の清須織田家では、下剋上が起こっていた。
「義統様、切腹なされよ。」
「信友、大膳…くっ…」
尾張守護職である斯波義統が死亡した。
この時、嫡男はお供のものを連れて川狩りへ行っていた。
「ほれ、どうじゃ。」
斯波義銀は家臣たちに魚を追わせ、狩りを楽しんでいた。
城側から馬が近付いてくる事に気づいたお供の者が、義銀に伝えた。
「若様、城側から馬が来ております。」
馬が近づいて来るに連れて、馬に乗っている者はボロボロの状態で来ていた。
「騎乗の上から失礼します!若様!若様は居ますでしょうか!」
義銀が声を上げて振り向いたら、騎乗の者は落ちそうになっていた。
義銀と目線があった、馬に乗っていた者はその直後、落馬した。
付近の者達が慌てて、駆け寄り介抱していた。
「どうした!何があった!」
「織田信友様、坂井大膳様、ご謀反!必死の抵抗をしましたが守護様、討ち死に!」
そう言うと事切れた。
「皆、これより信長の元に行く。」
斯波義銀一行は川狩りを中止し、遺体を埋葬した後那古野を目指した。
清須城にて守護が小守護代である織田信友、坂井大膳に殺された事が、信長にも伝わった。
「誰か!」
信長が呼んだあと、小性が一人出てきた。
「皆を集めよ。」
小性が返事をすると、颯爽と仕事を行う為に向かっていた。
「はぁ。義銀殿を丁重に扱わないとな。しかし、討つ名目が出来て良かったわ。尾張統一も僅かだ。」
信長は高笑いをした。
この時、義銀はまだ那古野についていなかった。
その頃、斯波義銀一行は那古野の城下に入るところであった。
斯波義銀一行は、那古野城に行き信長との面談をこうた。
「そこのお方、止まられよ。」
門の警備に立っている門番が、斯波義銀一行を止めた。
斯波義銀の護衛の一人が前に出てきた。
「この下郎が!このお方を誰だと思った!尾張守護職斯波義統様のご嫡男斯波義銀様なるぞ!」
門番が慌てて平伏すると、口上をつづけた。
「火急の件で、尾張守護職斯波義統様のご嫡男斯波義銀様が直々にお越しなされた。早う、信長に伝え!」
門番の一人が、返事をすると慌てて城へ報告に上がった。
すると、城内は慌てて迎えの準備に入り信長にも報告がいった。
「殿、申し上げます。なにやら火急の件にて守護職様のご嫡男様が参られました。」
「なに!今すぐお通ししろ。(やっと来たか!)」
直ぐ、斯波義銀一行は那古野城の広間に案内され、信長との面談になった。
広間に続々と那古野織田家重臣達が集まり半刻ぐらいで、義銀の登場となった。
信長を始め重臣達が頭を下げ、斯波義銀は上座の席に座った。
「面を上げよ」
信長が返事をして、頭を上げると重臣達も頭を上げた。
「此度は、このようなむさ苦しい所にお越しいただき恐悦至極にございます。」
信長は再度頭を下げ、義銀は返事をした。
すると義銀の後に入ってきた者が、城門での一悶着を聞いた。
「信長殿、門番の対応はいかがなものか?自国の守護代も知らないとは。」
信長は頭を下げたまま、解答した。
「その件に関しては申し訳ござらん。さっそく処罰しますゆえ何卒。」
信長が謝罪の言葉をすると、義銀が言葉を発した。
「良いではないか。火急に来たのだ。門番の件は不問と致す。」
「ははぁ。有り難き幸せ。して、火急の用とは?」
「信人と大膳が父上を殺した。我は、城方から運良く逃げてこれた者によって知らされ旧知の中であるそちを頼ってきた。どうか父の無念を晴らさせて欲しい。」
「ははぁ。」
信長は守護代を殺した者を打つ名分と次の守護代を手に入れ、大義名分を掲げ六日後、那古野を二千の兵で立った。
39話の話が全く進まない…




