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十六夜家の野望(仮)  作者: 十六夜 桜花
第一章 〜尾張統一戦編〜
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第三十六話 尾張統一戦 〜戦後処理 其の三〜

霧斎は信長からの登城命令により、那古野城に登城した。

そして、評定の間に案内され多くの重臣達が座っていた。


少し経ってから、上座の席の近くにある襖が空き小性が一人先に入ってきた所で、家臣一同頭を下げた。

小性が中央の席を通るタイミングで信長と刀持ち小性が入ってきた。

信長が座るとおもてを挙げよとのめいにより皆頭を上げた。


「皆、此度は弟織田勘十郎信行を謀反の罪により討ち取った。今、尾張は東に松平・今川、北に本家筋の清須織田、北東に犬山織田がいる。ゆえに、国内統一を目指したい。でだ、今回弟の領地の分配だが事前に降伏した者達の領地は安堵とする。他の領地は勝家、長秀、秀政、恒興に任せる。末森城は直轄地とする。」


領地配分が終わり、功労者への報奨が始まった。

他の家臣たちが終わり、霧斎の番になった。


「十六夜信露前へ」


霧斎は呼ばれたので大きく返事をして御前に出た。


「霧斎此度の戦、誠に天晴あっぱれ!褒美として金子とこの小太刀をやろう。」


霧斎は金子300貫と小太刀を受け取り自分の席に戻った。


「論功行賞については以上だ。」


太刀持ち小性が襖を開け外に出て、信長が出ていった。


論功行賞が終わったことで領地を貰ったものは領地管理へ、他は部署に戻り仕事に入った。

霧斎は待機番の所に行き、待機作業に入った。

待機番の所に恒興がやってきた。


「霧斎、いや信露殿。申し訳ござらん。」


恒興は急に来て、頭を下げた。

霧斎は慌てて、顔をあげるよう説得していた。


「恒興殿、ささ頭を上げてくだされ。何のことかさっぱりで…。」


何度も頭を上げるように促された恒興は観念して頭を上げ、事情を言い出した。


「ほんとは、信露殿に領地が行くはずだったのだが、勝家が新参者のお前には領地を上げるなと言ってな。何もしていないこっちに領地の話がまわってきて、罪悪感が巡って来たのだ。」


「恒興殿、お気にさらず。元々断る予定で森殿に領地を上げるよう促す予定でしたので。なんせ、領地管理なんさやりたく無いので。でも、流石にこれに関しては別ですけどね。」


霧斎はそう言って何処からか鐚銭びたせんを出して恒興に見せた。


「そ、そうか。(でも、内政管理は上手いんだよ)」


霧斎は那古野織田家の勘定方の仕事に戻っていった。

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