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十六夜家の野望(仮)  作者: 十六夜 桜花
第一章 〜尾張統一戦編〜
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第三十四話 尾張統一戦 〜戦後処理 其の壱〜

末森城落城後、首実検を行い死者を丁重に葬り降伏した者達の領地の保全を約束を行い、那古野に信長軍は先に戻り、十六夜隊などの第二軍は一日遅れで城に戻った。


十六夜隊を先頭に那古野に戻っている途中の街道で敗残兵と味方の雑兵らしき者達が民家の略奪や婦女暴行を行っているところを目撃した。

霧斎は現代の価値観により追討を命じようとした。


「騎馬隊!続け!」


命令しようとした際、斜め後ろにいた副官が騎馬隊を率いて村に突撃した。


「槍兵前へ!こちらに来た奴らは殺せ!」


負傷の少ない槍兵達は、前に出て槍を構えた。


その頃、十六夜隊の騎馬隊が村に接近していることを知らない、敗残兵と略奪をしている者達は村で略奪をしていた。


「ハハ!女だ!女を連れて行け!男は殺せ!」


「女だ!犯かせ!」


騎馬隊が村に近づいて、左右の民家の外に居る敗残兵、略奪兵を背中から刺した。

騎馬隊は村の外に繋がる所から二手に分かれ民家の外に居る敗残兵らを刺し殺していた。

入ってきた所にて合流すると、近くに来ていた槍兵達と交代して、隊に戻った。


「槍兵!突撃!」


槍兵を指揮する者により、村に残っている敗残兵らを殺し回った。

たた、槍兵の中にも良からぬことをする者たちが居り、そういった者たちも問答無用で殺していた。

霧斎はゆっくりと村に向かい、戦闘が終わったことを確認した。


「誰か、村長はいるか?」


そう尋ねる霧斎に対して村人は恨みのこもった目を向けてきた。

確かに、戦闘が無ければ主人、息子、娘ら子らは死なずの様な惨事にはならなかったはずだ。

恨みのこもった目を向ける者達を押しのけて

一人の若者が出てきた。


「村長は死んだ。」


「そうか、ならお前が仮の村長だ。後に領地配分で誰かが領主になるそれまで復興に努めよ。遺体は回収する武具に関しては敗残兵らの者は好きにせよ。それを売るのもよし。」


霧斎はそう言って一部の者たちに遺体の回収命令と武具の解除を命令た。

そのまましゅを返し隊に戻り前進を命じた。

後に、遺体回収にて良からぬことをした者たちの所属確認の際、十六夜隊の所属である布が無く森隊の者達と判明した。


村での騒動が終わり、行軍開始して半刻頃やっと那古野が見えてきた。


「やっと見えきたか。」


その後、那古野に戻ったので兵士達に一時金を支給したり米を支給したりなどを行っていた頃、霧斎は信長と謁見をしていた。


「信長様、ただいま戻りましてそうろう。」


「帰還の途中のことは聞いておる。ご苦労。具足を脱ぎ次の評定までゆっくりせい。」


「ははぁ。」


霧斎は返事をすると同時に頭を下げた。

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