表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
十六夜家の野望(仮)  作者: 十六夜 桜花
序章
3/44

第三話 城下での出来事~謁見まで

※2019/12/14 前書きを後書きに変更

※2020/01/08 文章構成の変更

城下に出掛けた曾祖父と法師は、まず武器などを売っている所へとやって来た。


「おやじ、いるか!」


「誰だってあんたか!久しぶりだな!」


爺は、この人と知り合いのようだ。

そもそも、元領主並みの権力を持っていた爺をあんたとかって呼ぶけど、どういったご関係でって思うのは、私だけでしょうか!


「お?坊主、どうした?」


「これ、孫に近づくな。臭い匂いが写るじゃろ!」


「んだとぉ!」


今にも喧嘩しそうな爺と武器などを売っている店のおやじを止めに入って、気になっていたことを聞いた。


「爺止めて!ところ、おやじさん。ここは、どんな武器を売っているんですか?出来れば刀が欲しいなってとおもっています。」


「年は…六、六歳だと!その背丈でか!九歳ぐらいだと思ったぞ。しかも妙に大人びた話し方だし。まぁ、こいつを持ってけ。代金は爺が払ってくれるそうだぞ!」


おやじは、裏に入ると厳重に保管されていた刀を持ってきて、持っていけと行って放り投げてきた。


「こんな、誰にも抜けない刀を孫に贈っといて、金までとるのか!ええい!手打ちにしてくれる!」


刀を抜こうとしていた爺を、止めることに苦労したが、なんとか落ち着いてくれたのでホッとしたのであった。


「爺、こっちみてみて!抜けたよ!」


爺を止めた後に、抜けない刀だと爺が言っていたが、本当かどうか確かめるために刀を抜く動作をすると、綺麗な刀身と刀先が天井を向けた状態で爺とおやじに見せた。


「はえ…」


爺は刀が抜けたことに驚愕して、目を丸くしため息をした。

おやじも同様の反応をしたのだった。


「やっぱ代金はいらねぇ!持ってけ!」


爺は感動して、手を握り涙を流していた。

法師は、それを見ていてさっきまでの怒りはどこにいったのやらと呆れ返っていた。

鍛冶屋兼武器屋を出て、城下を周り城へ帰っていった。

来年の春まで、勉学に励み時に山へ母から逃亡したりしていた。


そして月日は流れ、畿内の本拠地に人質として、本拠地からは新しい当主候補が養子という名で来る日になった。


「父上、母上行って参ります。本拠地で手柄をあげて、家督を取り戻します。」


法師は、本拠地から来た使いの者と畿内に向かった。

法師が畿内に向かってから二日後に、養子が十六夜家に、時期当主候補として入ってきたのであった。


そして、法師は畿内の大殿のいる本城の一歩手前である大手門が有るところへやって来た。


「法師様。便宜上、元服するまで十六夜法師様とお呼びしますが構いませんか?」



法師は、了承の旨を伝えると馬から降り三好家居城の飯盛城城門にて、馬上から三好家摂津衆三好長逸家臣 夏田政虎(なつだまさとら)が言上を伝えた。


「拙者、三好家摂津衆三好長逸様家臣 夏田政虎(なつだまさとら)だ。讃岐衆十河一存様家臣の十六夜家の嫡子をお連れした。開門!」


「夏田様とは思わず。失礼しました。急ぎ開門させます。開門せよ!」


大手門が開くと橋の上から言上を伝えていた夏田政虎が橋の手前で下馬して待っていた十六夜法師を迎えに来た。


「ささ、法師様。騎乗してくだされ。」


十六夜家の領地の裏山や勝手に馬に乗っていたり、前世の騎乗経験も相成って綺麗なフォームで馬に騎乗した。


「いつみても、綺麗な乗り方ですな。」


「我流ですので、流派などの方よりかは荒い乗り方ですよ。」


法師は謙遜しているが、戦乱の時代に馬に綺麗なフォームで乗る武将等いない。

一つ守ることが有るのは、後ろから馬に近づかないことだ。

そして、大手門をくぐると夏田政虎が今後の予定を教えてくれた。


「法師様、この後の予定でございますがまず、大殿である三好 従四位下(じゅしいのげ) 修理大夫(しゅりのだいぶ)長慶様、三好従四位下(じゅしいのげ)日向守(ひゅうがのかみ)長逸様との謁見です。そのあとは、城内の案内と他の子達の紹介です。」


「わかりました。」


馬から降りると次は、部屋に通されて正装に着替え、城主の間に先に入って下座にて待っていた。

当主が座る席辺りにある(ふすま)付近から、小姓が声を張って声を出していた。


「殿のおな~りぃ」


小姓の言葉を受け、夏田政虎と法師こと十六夜法師は頭を下げた。

(ふすま)が開くと、摺り足をたてて現三好家当主三好長慶が座った。

当主である三好長慶が座るちょっと前に、中間辺りにて、三好長逸が座った。


(おもて)を上げよ。」


三好長慶がそう言った後、三好長逸がオウム返しの様に同じ言葉を言うと、夏田政虎、法師こと十六夜法師は返事をすると、面を上げた。

十六夜法師(霧斎)は刀を手に入れた。


名前を呼ぶときは官位は入れません。


織田信長→織田→三郎or弾正(元服か官位を貰っていたら官位名)→信長と付きます。


羽柴藤吉郎秀吉(豊臣改名前)→羽柴(筑前守)秀吉 信長同様に秀吉の場合では、筑前守を自称する前は元服後の藤吉郎と木下姓で構成されてます。


書類上である朱印状では官位名が丸々入ります。


姓、官位名(例:正一位関白など)、名と入ります。


官位名を持っていて親しい人じゃない限り、羽柴筑前守など姓、官位名を付けて呼びます。

親しい人(親、妻)は幼名、名、旦那様などと呼びます。


豊臣秀吉と前田利家がその例です。


藤吉郎とまたざ(漢字変換できない…)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ