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十六夜家の野望(仮)  作者: 十六夜 桜花
第一章 〜尾張國編〜
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第二十八話 信行死す!

約半年?ぶりの更新です。

ホントすみません。

当主である信長から謹慎を言い渡され、三ヶ月が経ち元の領地と城を任された信行は、一人思考していた。


「(今川からの当主の後ろ盾になる確約の書状…良いのか、このまま今川からの後ろ盾なら従属しているのと、さして変わらんではないか…)」


外から声が聞こえてきたので、顔を向けると小姓が声をかけていた。


「そちか。」


「殿、柴田様が目通りを願っております。」


「会わん。林を呼んでまいれ。」


「は!」


林兄弟の内、弟が信行側に付いていた。


「殿お呼びで。」


「これは、どういうことじゃ?そちの仕業であろう?」


「はぁ、仕方ありませんな。殿!今川様から後押しでございますぞ!殿さぁ!ご決断を!」


林は剣幕を立てて決断を迫っていた。


「ま、まだ返事はせぬ!下がれ!考えさせてくれ!」


林と信行の話をこのとき襖の外で聞いていた者が居た。


「殿に早く知らせねば!」


名古屋城とある一室にて、織田信長と十六夜信霧が密談していた。


「信霧、勘十郎は謀叛を起こす。日常じゃ、次は殺す。そこでだ、信霧そちに頼みがある。もし謀叛を起こし、戦いになれば勘十郎の婦人と子供をまた捕縛しろ。あと、侍大将に任命する。」


「は!ありがたき幸せ。」


数刻後、信長は信行付きの家老柴田勝家と会っていた。


「信行様が、今川の援軍を頼りに謀叛を起こそうとしております。」


「分かった、下がれ。誰か十六夜を呼んでまえれ」


柴田勝家が出たあと、小姓が呼びに行った。

少しあと小姓と共に十六夜が参内した。


「殿お呼びで?」


「十六夜以外の他の者は席を外せ。」


近くに居た小姓らは部屋から出て信長と信霧の二人となった。


「信行様の件で?」


信霧が小声で言うと、信長は深く頷き信霧は頭を下げたあと、部屋を出て正式に取り立てた五十名の部下を使って早速城を出た。


それから信長は体調不良を原因に寝込みがちになった。

数刻後、信長本城にて信行が見舞い目的で登城した。


「殿、信行様にございまする。いかがなさいましょうや?」


「通せ。」


小姓は襖を開け、信行と同時に部屋に入り信長を起こした。


「兄上、無理はなさいませぬよう。」


「よい、信行。最後に聞いてもよいか?」


「は、何でしょうか?」


「今川からの密書を手に入れた…これが本当なら、ワシは、死んでも死にきれない。」


信長はそう言って近習から信行に、密書を見せた。

そして、信行は密書を読むが、何も言わなかった。

信長は、そのまま語り始めた。


「お主が、謀反を起こし一度、二度許したが、もし今川を使って尾張を取るつもりなら、きっと失敗するぞ!本心を聞きたい。するのか、しないのかだ。」


信行は腰にある短刀に手を掛けると、すぐさま近習に扮していた信露が一刀の元、斬り伏せた。


「殿、これで良かったのですよね。あまり肉親同士で、御家の為とは云え、争うのはやはり。」


このとき、信露は時代とは云え使える主の肉親を斬り涙を流していた。


「信露よ。済まない。」


信長は謝罪の言葉をいった。

信露は、自分では無く御方様、信行殿に謝罪と供養をお願いします。と頭を下げ刀の血を拭き取り、部屋から出ていった。


廊下を走ってきた一部の家臣たちに信長は、信行を謀反及び今川と通じていた為、手打ちにした事、今川家紋が入った密書を見せ、葬儀の準備に係る様にと命令し、先触れで弟を殺した事を、母である土田御前に報告した。

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