第二十七話 論功行賞と処遇
めっさ短いです。
な、内容が思い付かなかったんで…許してください。
(存在を忘れてはいませんよ?………)
信行らを護送してから次の日に朝から小姓が門前にて待っていた。
「霧斎様、論功行賞があるので評定の間まで。」
小姓が言伝てを言うと、評定の間に案内された。
「その方も、朝からご苦労だな。わしが来るまで門前で待っておったのだあろう?」
「いえ、殿の命で御座いますれば待つことは苦ではございません。そろそろ、評定の間につきますれば」
「で、あるか。」
小姓が評定の間に入る為の障子を開け、入室を促し十六夜霧斎は最後尾にて、着席した。
全員が揃ったことにより殿が入室することが告げられた。
「みな、今回は大儀である。早速ではあるが賞罰の沙汰を下す。」
最初の人が呼ばれ、信長の下座の所まで行き恩賞を貰った。
そこから順に呼ばれ、十六夜霧斎の番となった。
「霧斎、此度は大義であった。」
「ははぁぁ。」
「そちの褒美は黄金2枚とわしの名から信を与える。これからは、十六夜信霧と名乗るが良い。」
「殿の名前から一文字いただけるとは恐悦至極に御座いまする。早速でございますが名を霧斎から十六夜信霧と改名させて頂きます。」
こうして論功行賞は終わり、今度は謀反を起こした織田信行、柴田勝家などの罰の発表があった。
だが、史実同様に信行には罰なしで謹慎処分、婦人と息子は母親預かり、勝家も同様の謹慎処分となった。
身内に甘い処分は大きな不安を家中に濃く残した。
殿が評定の間から退出すると各々の家臣らも部屋を出ていった。
十六夜が部屋を最後に出ると、先程出ていった木下が声を掛けてきた。
「十六夜殿、お待ちを。」
「これは、木下殿。此度の昇進おめでとうございます。木下殿が最速に足軽大将に昇進されるとは思ってみませでした。」
「いえいえ、十六夜殿こそ、信行様のご婦人方を捕縛といった大手柄ですぞぉ。では、十六夜殿。拙者はこれにて失礼を」
「では。」
廊下で分かれた二人は、各自の仕事場へと向かった。




