第二十二話 清洲織田家との戦争と斎藤家との婚姻
明日も二話更新です。
清洲織田家の陣、目前までやってきた信長率いる軍は、目の前の光景に目を開いた。
なんと目の前のでは刀を振り回し、足軽らを次々と薙ぎ倒していく女性がいた。
報告に来ていた斎藤家の者が斎藤家の姫で有ることを伝えると直ぐに突撃命令が下った。
「敵は目の前ぞ!おなご以外の者を殺せ!突撃!」
十六夜隊と池田隊が同時に突出して他の隊も動き出した。
まず、攻撃体制に入ったのは十六夜隊で馬上からの一方的な槍攻撃にて周りをいっそうすると、目の前にいる姫に自分の馬を差し出し指を指しながら逃げろと言った。
けれども姫は馬に乗らず戦うと言ったので無理矢理に乗せ信長のいる方角へと馬を走り出させた。
そして、十六夜は槍を構えて戦闘に参加した。
池田隊も敵の包囲を突くかのように突撃して清洲織田家の陣前までやって来ていた。
清洲織田家の陣からの矢による攻撃にて防戦を強いられていた。
「法師!」
「恒興殿!」
二人は合流して、他の隊の者達と大将である信長自身が前進してきて、簡易的設営された陣に対して攻撃を始めた。
まず、陣の門突破するために簡易的に作った攻城兵器にて門に攻撃を行っていた。
それでも、陣から矢や石が飛んできて負傷者が増えていった。
「援護を行え!弓隊もたもたするな!」
どの兵科になれるように十六夜隊では馬の後ろ足付近に弓と矢を装備させていたため転換と展開が早く陣に対しても有効的に攻撃を仕掛けていた。
池田隊でも馬から降り、陣門の横にある柵から攻撃を行っていた。
「池田隊の者が柵を突破しました!」
池田隊の者が柵を突破すると門を突破、そこから流れ込むように乱戦状態に入った。
「続け!」
十六夜隊が斬り込みを駆け敵足軽達を蹴散らして行く。
すると、清洲織田側から退却を知らせる鐘がなり、足軽達は退却という事態に恐慌し付近で民家を荒らしたりして逃走、侍は迅速に逃げていった。
「勝鬨をあげよ!」
大将である織田三郎信長の一言により、武将達が続き、配下の足軽達が続いた。
一行は城へ戻り、それから三郎と美濃の姫君は式をあげ、宴は三日三晩続いたのであった。
「殿、この度はおめでとうございまする。こちら、お祝いの品にてございまする。」
十六夜霧斎はそう言って、甘い菓子をだした。
「法師、甘いのう。なんじゃこれは?」
三郎信長と美濃の姫は十六夜霧斎に、この甘い菓子の事を聞くと、コンペトウと言う南蛮の菓子と言う事を伝えると、南蛮は進んでおるのだのう。
などの反応があったのであった。
それから三日間の宴が終わり、各々屋敷に帰っていくと、美濃の姫の武勇について話に上がった。
「権六、美濃の姫様の武勇は凄まじかったな!あんなにもバッサバッサ斬り殺していくなんてよ。」
「五郎左、所詮はおなごよ!男には構わないて。」
武将達は、しばらく美濃の姫の武勇について語り合うのであった。




