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十六夜家の野望(仮)  作者: 十六夜 桜花
序章
2/44

第二話 立ち位置

※2019/12/10 名前の変更

※2019/12/13 主人公の年齢の変更

※2019/12/13 注釈を後書きから前書きに変更

※2019/12/13 後書きの内容を次話に変更

太陽が上り、部屋に陽が入ってきた頃、眼が覚めた十六夜 霧斎は床を出ると外を見回していた。


「小さな庭だなぁ。」


その時、足早に走ってくる音が聞こえた。

顔をそちらに向けると、髭もじゃの老人が立っていた。


「法師様!お早うございます!爺が行って襖を開けるまで、起きてはならないと言ったではないですか!まだ、子供なのですから!」


「す、すまぬ。爺よ、許せ。遠駆けに行ってくる。父上にはそれから挨拶する。」


「では、馬を用意致します。爺もいきますぞ!」


「お、おう。」


爺は、馬を待機させてある馬小屋に行くと鞍を付け、二頭の馬を引っ張ってきた。


「法師様はまだ、六歳でございます。爺が手を貸しましょう。お父上が共に遠駆けするそうなので、今しばらくお待ち下さい。」


軽装の男性が現れ、法師の頭を撫でると鞍に跨がり、爺の手を借りて法師も馬に跨がると、門が開き父上、爺、法師の三名が遠駆けに向かった。


とある山に来て、休憩をしていると父上がおもむろに口を開いた。


「法師よ。お主の世話、教育役の爺も居ることだし、五歳(四歳)になった。まだ、理解は出来ないが話しておこうと思う。爺はこの事は知っているが念のため誰にも言うなよ?」


父が、自分の出をぽつぽつと喋り始めた。

自分が、天皇の落胤ということ自分は父親じゃなく祖父ということ、爺やは曾祖父ということがわかった。

祖父は、六歳(五歳)だからまだわからんかと笑っていたが、転生者で百歳ちょっと生きた老人には、話の内容はわかった。

そして、大殿からの養子で義理の兄ができることも伝えられた。

年は三歳上の九歳(八歳)だ。

大豪族の十六夜家であるからでも有るのだろう、実子の長男を差し置いて養子を跡を継がすとは、戦国の世ではあることだ。

そして、俺は来年の春に大殿がいる畿内の本拠地に人質として出されることもその場で告げられた。

母上の前では言いづらいだそうだ。

本当の父から文が月に何通かくるだけで、母上はそれに目を通し、たまに返事を書くだけを繰り返していた。


「母上に会いに行くか。 」


法師が母上のいる部屋に向かうと、母上は温かく迎えてくれた。


「父様から聞きました。すべて話されたそうですね。五歳児には理解出来ないと思うので、あまり覚えてなくていいですよ。養子が来ることも風の噂で聞きました。貴方とは来年の春にお別れですね。母から一つの提案があります。五歳児なので、無理かも知れませんが、畿内に着いたら直ぐに失踪なさい。そして、自由に生きなさい。武士を続けても良いですし、十六夜の姓を名乗っても構いません。一年でなるべく鍛えるのですよ。」


母からの包容に呆けていた法師は、母が言っていたことを後半だけ聞いており、自由に生きようと決め、翌日の明朝から山で狩りや木登り、木と木の間を飛ぶなど前世ではやってもいないような練習をしたり、昼間は曾祖父の武芸指南で、一番筋が良いのは刀で次に槍など武の才のお陰で刀、槍、弓、鎌、銃、投擲、忍具(自作)の上達が速かった。


それから人質に行く前の月に曾祖父からの武芸指南を卒業、第一成長期に突入したため背丈はぐんぐん成長していき、年齢を知らない人から見れば八歳か十歳に見えるほど背丈が伸びていた。


「一年でこれ程、伸びるとは思いもしませんな。武芸指南も半年で課程を終了されれば、実地試験も今日で全て合格とは、爺は恐れ入りました。翌月の一日から畿内に向けて出発ですか、早いですね。最後に城下に出て買い物はしませんか?」


「はい!曾祖父様!」


「爺で構いませんぞ。」


曾祖父と法師は城下に出掛けていった。

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