第十三話 後処理(仮)
月、水曜日のA.M.8時に更新予定
金曜日は間に合い次第更新します。
※詳細は活動報告
そして、題名は思い付かなかったので仮の題名にしております。 (募集しています)
陽が十六夜屋を指して朝が来たことを感じると侵入者の人数の確認、三発の弾の行方の捜索を始めた。
お菊と母上の周りに倒れている人数は六人、母上の部屋には三人、お菊の部屋にも三人、渡り廊下には二人と煙玉のカスがあり、暖簾を置く店先には法師が蹴り飛ばした者が一人、法師の部屋に四人の計十九人、母上、お菊の証言で逃亡者四人(負傷者?も含む)、十六夜屋にいる負傷者二名の合計二十五人であった。
そして、死体から流れ出ている血を除けるために死体を片付けて廊下にある木の板を下から少し叩いて浮かして隙間から指を入れて除けた。
そして、渡り廊下や廊下の板をほとんど外して倉庫にある予備を凸凹の所に張り付け、店の扉も除けてその上に死体を乗せて近所の人達にも手伝ってもらって河川敷に運んで居ると吉法師とその取り巻き共がやって来た。
「法師よ!どういうことだ?」
法師を捕まえた吉法師はどうしたことかと状況を聞いてきた。
法師は襲撃者の正体を隠して、押し入りの盗賊です。
答えた所、吉法師と取り巻き共はお菊と母上の事を心配して大丈夫かと聞かれたので指を母上が居るところとお菊の居るところへと向けると母上は薙刀を持ち、血の着いた白装束を着たままテキパキと指示を出していた。
法師が近所へと手伝いのお願いをしているとほとんどが断られた事が母上がそのままの格好で行き、一言手伝えと言ったら断りを入れた近所の大部分が参加した。
法師はその事をありのまま伝えると吉法師は顔色が少し悪かったが、周りの取り巻きは青ざめていた。
続いて、お菊の方と言うと近所のお母さん連中をまとめて後で配る食事を作っていた。
「ね?大丈夫ですよ。ハハハ…」
吉法師は咳払いを少しすると取り巻きにも手伝うよう指示を出すと法師に向かって話があると言って店兼家の個室に案内した。
「今回の件どちらにせよ父上の耳には入るな。仕官に関しては大丈夫な筈だ。これは父上からだ。」
吉法師はそう言って手紙を出してきた。
法師は拝見致しますと断りを入れて開封後、中身を読んだ。
内容は弾正忠家に仕官後、吉法師の近習として吉法師を支えることと行儀を教えることが書かれていた。
「吉法師様はご覧になられましたか?」
法師は吉法師に聞くと内容までは知らないと言われ、手紙の内容を話した。
「そうか…あぁー辞めた辞めた!堅苦しい口調はやめだ!親父のやりそうなことだ。俺は母に疎まれておるからな。言いたいことが有れば言っていいぞ?」
「吉法師様は長男らしからぬ振舞いを為さりますので止む終えないかと?」
「長男らしからぬ振舞いか。」
それから少し談笑して部屋を出て作業に戻った法師は吉法師が手伝おうとしたところを目撃して先ほど長男らしからぬ振舞いと言ったじゃないですかと言ったとか言ってないとか。
襲撃されたその晩、今晩は何処の寝室も使えないので法師の部屋に集まってきたお菊と母上が布団に潜り込んできた。
法師はお菊と母に拳骨をすると理由を聞いた。
「なぁんで入ってきたんですか?母上とお菊?」
お菊は既成事実を作るためのとそれを阻止する為と言ったのでもう一回拳骨した。
「はぁ、目が覚めた。今回の襲撃者が分かったことを伝えてなかったから。伝える。襲撃者の正体は甲賀忍者だと思う。死体のマスクを外してみると、本人は上手く隠したと思うが甲賀らしい痕跡があった。恐らく差し金は三好家か傀儡の細川か流石に六角はないと思う。以上!よし寝よう。」
法師はそう言って直ぐに寝た。
お菊と母上は敷いてた布団に戻り寝た。




