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勇者

(彼にこのまま冒険者でのんびり暮らされたら面白くないので少しフレーバーを加えよう)

(また珍展開なのね?)

(新だから!)


 ナーシュは最近、貴族らしい少女をちょくちょく見掛けるのだが、今日はその少女がハンカチを落とした。上等そうなハンカチで、大事なものかも知れない。すかさず拾って声を掛ける。

「ハンカチを落としたよ」

 振り返った少女は目を輝かす。

「まあ! ありがとうございます」

 その様子を見ていた野次馬がどよめく。「あんな高貴そうな少女のハンカチを拾うなんて」「声まで掛けたぞ」「俺なら畏れ多くてハンカチも拾えねぇ」「それをあいつはやっちまった」「勇者だ」「ああ、間違いなく勇者だ」。

 少女にも噂話は聞こえた。

「まあ! 貴方は勇者様だったのですね! ぜひお城へいらしてください!」

 少女はナーシュの腕を掴んでぐいぐいと引っ張る。

「さあさあ!」

 ナーシュは仕方なく付いて行った。

 そして王城。

「勇者よ、良く参った。娘のヨロインが世話になったと聞く。良くやった」

 王様は慇懃に頷いた。

「そこでだ。勇者の貴殿には勇者の義務を果たして貰わなければならない」

「義務!?」

「その通り。実は先日、東の果てに魔王が現れた。勇者は魔王討伐に旅立たねばならない」

「ええっ!?」

「まあ! 素敵ですわ! 私もお伴いたします!」

「ヨロイン、務めを果たすのだぞ」

「お任せください!」

 こうしてナーシュは済し崩しに魔王討伐の旅に出ることになった。


(びっくりしたわ)

(そうでしょ。この意表を突く展開)

(ドヤ顔!? 強引すぎて開いた口が塞がらないだけよ)


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