奴隷解放
(ミロインの過去をうやむやにするためにも奴隷の身分から開放しよう)
(簡単なの?)
(うん。入れ墨や焼き印のようなものは付いてないからね。主人に逆らえなくなる設定のアクセサリも用意していたけど、彼が拘らなかったからそれも無い)
(その用意していたってのはアクセサリと言うより呪具よね? 可能なの?)
(魔法の有る世界なら設定次第さ。でも、実在したら大混乱だよね)
(どうして?)
(使う相手が奴隷とは限らない……と言うより、そんな大層な品物なら王様に付けさせて陰で王様を操る方が有意義だよ)
(でもほら、同意が無ければ機能しないようにするとか……)
(その手の後付けのセキュリティ対策を付けてないものを用意するのは容易いんじゃないかなぁ)
(……)
フロインはミロインをライバルと認めた。
「ナーシュ、私はミロインと対等でありたいのじゃ。だからミロインを奴隷から開放してくれぬか?」
「……まあ、いいか。じゃあ、ミロイン。この場で奴隷から開放する」
「それだけでしゅか? 儀式のようなものはないのでしゅか?」
「無いよ」
「「ええ……」」
こうしてミロインは奴隷から解放された。
(ちょ……)
(こうしてみると、あっさりしたものだよね)




