表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/47

他国

(いよいよ新展開だ)

(珍展開よね。きっと……)

(いやぁ、そんなに褒められると照れちゃうなぁ)

(……)

(スルー!?)


 ナーシュは目覚めた場所の周囲を調べてみたが、終ぞダンジョンの入り口は見つからない。

「ダンジョンはどこに行った……」

「面妖じゃな」

 フロインも首を傾げるばかり。

 ともあれ起きたのは橋の下だ。橋の上に行けば道がある。道なりに進んだら、そこそこ大きな町に着いた。その町に着いて初めて知ったのは、ここがナーシュの産まれた国とは別の国と言うことであった。

「そう言うことなら丁度いい」

 学園に戻らない決心をしていたナーシュだが、ちょっとだけ捨て台詞を吐いた。

「とにかく宿を探そう」

「そうじゃな」

 気持ちを切り替えて宿を探した。ところが。

「所持金が一晩泊まる分しか無いぞ……」

「困ったのう」

「手っ取り早く稼ぐなら冒険者だろうな」

「伝手も無いのでは仕方ないのじゃ」

 二人は道を尋ねながら冒険者ギルドへ行った。

 冒険者ギルドにて、ナーシュは知った顔を見た。

「受付嬢! 受付嬢じゃないか!」

 受付に座っていたのがナーシュの故郷の冒険者ギルドに居た受付嬢だったのだ。

「ひ、人違いです!」

 受付嬢はさっと顔を背けながら言った。

「いや、確かに受付嬢だ」

「は、初めてお会いしますよ?」

「そうかなぁ……」

「誰なのじゃ?」

「と、とにかく! ご用件を伺います!」

 フロインが口を挟みかけたのを受付嬢は強引に遮った。

「依頼を請けたい」

「ギルドカードをお願いします」

「これでいい?」

 ナーシュは故郷で作ったギルドカードを出した。ギルドカードは世界共通で、預け入れた金銭や物品はどこの窓口でも引き出せる優れものだ。

「はい。Bランクでらっしゃいますね。こんなのはいかがでしょう?」

「これにしよう」

 適当に見繕われた依頼を請け、さくっと達成して目先の資金を確保したナーシュであった。


 業務を終え、居酒屋で受付嬢役が管を巻く。

(何であたしなのよ! 別の町なんだから他の人にしなさいよ!)

(……これにはちょっと同情するわ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ