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「2016.12月の感傷人格が書いたもの」

「嘘」

作者: ちなつ。

 生まれて初めてついた嘘を覚えているかな?

 わたしは1文字だって覚えてないけど、

 ママの眼鏡を壊したときだっけ。

 ママのお財布から千円取ったときだっけ。

 なんだったっけ。


 まあ、そんなのはいいんだよ。

 どうせ君だって覚えてないでしょ。


 でもね。


 わたしが君に吐いた初めての嘘はちゃんと覚えている。

 君があたしに吐いた嘘はわからないけど。


 あの日。

 わたしの誕生日に君が遊園地に連れて行ってくれた夜のキスした後に。

 わたし幸せすぎて怖かったから、つい君のケータイ見ちゃってさ。

 君がちょっと嫌そうな顔したから、わたし何も見てないって嘘吐いた。

 置きっぱなしだったからって、君に返した。

 あれ嘘。

 最初の嘘。

 

 見た。


 でも、君だって嘘ついてたこと知ってるよ。

 わたしを好きだって言っていたのに。

 わたしだけを好きだって言っていたのに。


 らいん見ちゃったから。

 あの言葉嘘だってわかっちゃった。


 他に好きな子何人いるの?


 わたしが最初に嘘吐くまで、

 何個嘘ついてきたの?


 ・・・。。。


 黙らないでよっ。


 ・・・・・。


 ああ、そう。

 居直るんだ。

 帰るんだ。


 ああ、そう。

 もう来ないんだ。

 

 あ、そう。


 うん。。


 さよなら。


 嘘吐き。


 最低。


 殺してやる。


 これ嘘じゃないから。


 わたしが君に吐いたのはたった1個だけの嘘。


 それ以上嘘は吐かない。


 約束。


 ちゃんと泣かせてあげる。


 待っててね。

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