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六話

投稿遅くなってしまってすみません!

最近殆ど読み専になってました(笑)


短いですが、それではどうぞー。




お兄様の特訓も終わり、テストも終了した。長かった……。

午前はダンスだけでなく茶道に華道に書道、食事でのマナーに対人マナー、姿勢に話し言葉、etc……。


更に午後の筆記試験では六歳児が習うものなの!?と思われる問題が半数以上。

精神年齢アラサーに近い私でも死ぬかと思った。何なんだ。この学園は超人でも作る気か。


どうやら周りの皆もここまでとは思ってなかったらしく、げっそりとやつれている子が一人二人、どころではない。

一人は魂が飛んで、一人は睡眠不足からか爆睡し、一人は精神が破壊されたかのようにきゅるってるようにぶつぶつと……。

うん、何も見なかったことにしよう。



花梨ちゃんと椿ちゃんも精神崩壊とまではいかないが、若干やつれていた。テスト前の子供特有の薔薇色の頬がげっそりと。ああ、そんなになって……!


「花梨さん、椿さん。大丈夫ですか?」

「大丈夫…です、わ……」

「何とか……」


二人とも顔をよく見ると目の下に薄らと隈が出来ていた。それに瞼を閉じないようにしぱしぱさせて、と既に眠そうだ。頑張ったんだろうな……。頭をよしよしと撫でたい。

テスト終了後は30分の休憩時間の後にHR、そして下校だ。ここらへんは学園の温情なのか微妙なところだな……。


「お二人とも、HRが始まる前には起こしますから、寝ていてくださいな」

「良いのですか……?」

「ええ、私は大丈夫ですので」

「では…申し訳、ありませんが……寝させて、いただ、き……」


ます、まで言う前に二人とも眠ってしまったようだ。まあ他の皆も既に爆睡しているので頑張った方か。

私も眠たいが、今ここで寝てしまうと爆睡してしまいそうなので、小説でも読んでおくか。


「西園寺さん、お疲れ様」


話し掛けてくんじゃねぇよ鷺原。おっと口調が。あ、今更だった。


「お疲れ様ですわ鷺原様」


私の斜め前に来た今日もイケメンキラキラを撒き散らす奴にいつも通りに返す。

だがやはりテストのせいか、そのキラキラもいつもより輝きがなく、本人も若干疲れているようだ。


「君は寝ないの?」

「ええ、今眠ってしまったら夜は眠れなくなりそうなので」

「僕が起こしてあげようか?」

「結構ですわ」


淡々と返す私に、ニコニコと笑顔で話し掛けてくるこいつは一体何がしたいんだ。迷惑オーラダダ漏れにしてるのに気付いてないのか。と心の中だけ思っておく。


「おい晴兎」

「一輝、どうかした?」


身体を捩じらせてこちらを向く俺様何様久我様のこいつも、流石に疲れているようで声に張りがない。

でもまあ、鷺原の相手が久我に移ったので再び本を読もう――。


「おい西園寺」

「…………何でしょうか?」


――としたが久我が話しかけてきた。邪魔しないで欲しいんだが?というかあんたとそんなに仲良いってわけでもないと思うんだけど。と心の中で(ry


「お前はどうだ?」

「……何がですか?」

「だから、テストだ」

「あぁ……、でしたら可もなく不可もなく、といったところでしょうか」

「自信がないってことか?」

「ですから、半々といったところです」

「ふぅん」


じーっとこっちを見てきた。何なんだ。特段そのキラ可愛い顔でこっち見ないで欲しい。某アニメの「目がぁあああ!!目がぁあああああ!!!」ってなりそうだから。やめて。あとアラサーの(さが)で頭撫でたくなる。


まあテストは自信がないわけでもない。お兄様から特訓を受けたからな。

だが女子と男子の体力?(この場合教養か)テストは内容が違うはずなのに、お兄様は女子のテスト内容を知っていたのが理解出来ない。何者なんだあの人。謎すぎるわ。

ただ、あの特訓で分かったことは教養関係でのお兄様からの特訓は今後受けない方が良いということだ。詳しいことは聞かないでくれると嬉しい。


意外にも熱血だったことに吃驚して、両親にそのことを言ったら、



「そうなの?あの子家庭教師を受けてた時でさえ冷めてたようだったけど……やっぱり美夜子が関わると変わるのね」

「やっぱり美夜子がいると嬉しいんだろうなあ、悠人は」


というコメント戴きました。どういうことだ。

まあ体力テストは良いとして筆記テストは満点を取らないように応用問題を一、二問間違えましたよ。完璧だ。頑張ったよ私。

頑張るところ違くね?と思った人、これで良いんです。


とか何とか思ってるともうそろそろHRが始まりそうだったので隣の二人を起こしておく。

他の皆は先生が来た時まで寝てたからちょっと怒られてた。どんまい。




そして一週間後のテスト結果発表。


総合点数

一位 久我 一輝

二位 鷺原 晴兎

   ・

   ・

   ・

九位 西園寺 美夜子

   ・

   ・


予想よりも上の順位になってしまった……。


あれぇ、予想だったら三十位以内だと思ったんだけどな……。教科毎に一問か二問ミスしたように工作したんだけど?解せぬ……。あ、もしかして教養の点数も入ってたりして……。


注意深く見てみると、私の名前の横にある教養総合点数は、満点だった。



だからか……。私の他に教養で満点取ってる人居ないみたいだし……手抜きしとけば良かった……。

それもこれも全部お兄様のせいだ……。


八つ当たりしてるって?知ってる。



だがしかし。この教養テストはこの初等部の最初と最後のテストのみ。つまり一年生最初と六年生最後のテストだけに盛り込まれるんだよね。

だから次のテストからは筆記テストしかないので、次は予想通りの順位になりたい。



頑張(手抜きす)れば良いかー。




なーんて思ってた時期が私にもありました。





誤字・脱字がありましたら教えてくださると嬉しいです。


ありがとうございました!

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