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詩集③

ありがとう。さよなら。

作者: 桜ノ夜月


―さよなら。


貴女が、笑顔でそう言った。


「さよなら、なんて嫌です」って


「何処にも往かないで」なんて



―…僕は、貴女に伝えられなかった。



綺麗な薄桃色が辺りを染めた一年目の春、貴女と出逢い。


うだるような暑さが思考を霞ませた夏、貴女と共に活動して。


寒くなり出した秋、少しずつ貴女との距離が縮まり


悴み、凍えるような冬、いつの間にか貴女の事ばかり考えた。


繰り返した二年目春、僕は二年生に、貴女は最上級生に。



―…貴女の事ばかり考えていたのはいつからだろうか。



相変わらずな夏が過ぎ去った後。



僕は、貴女にこんな気持ちを伝えた。



大切な女性ひとだと思ったから。


護りたいと思ったから。



―…傍に居たいと思ったから。



「気持ちは嬉しかったよ」って。



…「ごめんね。」って。



貴女を護りたかったのに


護られていたのは、僕の方だったみたいだ。



―…かっこ悪い。



うだるような暑さが肌を突き刺す夏。



―…今日もまた、貴女を忘れたくないと叫んでた。



―…ありがとう。



―…そして、



「…さよなら。」



この気持ちは、貴女を想い続ける限り


僕の事を、苦しめ続けるだろう。


日毎に貴女の『キオク』を忘れていく。


匂いも、音も、景色も、貴女の笑顔も。


次第に、僕の『キオク』から消えていく。



―…それでも。



『貴女を愛してる』



この想いだけは、きっと。


―…永遠に、忘れないだろう。


感想、アドバイスなど頂けると幸いです。

ここまでお付き合いくださり、誠に有難うございました。

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