秘密の話
「そっ!そうよ
アキヨリちゃんお腹すいてるでしょ?
ご飯行きましょね!ね!」
「ああ 腹減ったの忘れてたよ
でもさ さっきの話なんだけどさ」
「アキヨリ!また変な物を増やしておるな!
愉快!愉快!あひゃはははは!」
回転扉をくぐってゴクラクサイが入って来ると二人の肩を掴んで
半ば強引に外に連れ出した
すると外にはリッカと同じ年頃の娘達二人が待ち構えていて
リッカを取り囲むと
「きゃーかわいい!
リッカ様始めましてキクノと申します
このお屋敷で食事や掃除を務めさせて頂いております」
「同じくミソノです
よろしくお願いします
リッカ様お食事の準備できてますよ
行きましょ行きましょ!」
「キクノ ミソノ今朝の飯はなんだ?」
「えー⁈アキヨリ様の朝ご飯はありませんよ
アキマサ様が朝ご飯抜きだと仰ってましたもの」
「なんだよそれ?聞いてないよ
兄上はそんな事言ってなかったぞ」
「グダグダうるさいわよ
女々しいとリッカ様に嫌われますよ
さっ行きましょリッカ様」
「ちょ!ちょっと待って!
私アキヨリちゃんが食べないなら
…ああっ!」
「ねえリッカ様お魚の煮付けがとっても美味しくできたのよ」
「焼いた方がお口にあったかしら」
「ムカゴってご存知かしら?
油で揚げてみたの美味しいのよ」
「素敵な染め物おめしね私も欲しいなぁ」
「まぁ髪が大変 私の櫛貸してあげるわ」
リッカはキクノとミソノという二つの渦潮に飲み込まれ炊事場へと消えて行った
「ひゃはははは!
かしましいのう のうアキヨリ」
「だめだよじっちゃん
あの二人を連れて来ちゃ…どんな強者だって敵わないんだから」
「なあアキヨリ折り入って話があるのだか
と言うより頼みと言った方がいいかなぁ」
「んっ?何でも言ってよ」
「秘密の話なんだよ部屋の中で話そうやぁ」
「なんだろ面白そう!」
二人が再び小屋に入るとゴクラクサイは天井からぶら下がっている
燃える水を使って灯りを灯す燭台に火をつけた
「まだ明るいのになんだよ じっちゃん無駄使いすると怒られんだから」
「アキヨリや 今からじじいが言う事心して聞くのだど」
ゴクラクサイがそう告げると燭台の炎がギヤマンの燭台を飛び出し二人を取り囲むように渦を巻いた




