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第十話 -俺と超人-

長らく更新していませんでした。

理由は活動報告にて書いていますが、これからも見ていて頂けると嬉しいです。

 敵が居るのはやはり上空。明かりがあれば、こちらが優勢だが……。

 ところで後ろから殺気を感じるんだが、大丈夫だろうか。


 って……

「何とかドラゴン発……ぐわッ…………!」


 後ろから大きな物にやられた。重い。身体が重い。

 体力は……上の体力ゲージは半分を切り、緑に染まっていた物が黄色に変化する。


 足を引き摺りながらも何とか近くの柱に身を寄せる。


 一瞬ながら骨が見えた。全長は正確には分からないが、かなりデカい。相手は暗視スキルでも持っているのか分からないが、俺に攻撃を始めてから活発に低空飛行を始めた。今現在は松明の明かりで相手の状況は分かるが、上からの攻撃に対してはどうしようも無い。


 この分だと反撃も無理だし、静かに死を待つか、勇敢に攻撃をするか、助けを待ってみるか。


「キノコ食う?」


「おい、誰だよ!」

「神だけど? 変な声が聞こえるからここに避難して来た」

 何だコイツ! キノコ片手に短パンにローブを羽織っている。とてもじゃ無いが、変人にしか見えない。

 このキノコが回復アイテムである事を祈りながら、俺はキノコを受け取った。


「ありがとう。うん不味いね」

 身体が楽になる訳でも無く、力が強くなった様にも思えない。騙された。人生の最後にキノコを食べると言う華麗で狂った死を迎えるんだな俺は。最後の希望を託し、自称神様に聞いてみる。


「君さ、本当に神様なの?」

「勿論」

「じゃあさ、今空を飛んでるドラゴンを倒してくれたり……」


「良いよ。(面倒くせぇなぁ。キノコで満足しとけよ)」

「今何か言った?」


「全然。(後で金を請求せねば)」

「頑張って下さいな」


 この男確実にドラゴンを倒したら金を請求すると言ってたな。しかし背に腹は代えられない。ひたすら応援だ。柱から顔を出して見ていた。


「おーい、出ておい……チッ、腕を斬られた。さっさと殺すか」

 自称神様の腕からは赤い液体が滴っていた。今の所押され気味だが、さっさと殺すとはどう言う事だろうか。


「破 壊 だ!」


 おわっ! 自称神様の腕が大きく巨大化した。それを振り回し……天井が落ちて来る。瓦礫が地面に突き刺さる。それと同時に洞窟内に巨大な音が轟く。逃げた方が良いんだろうが、もう遅い。これは神様に任せるしかないとも思ったが、もうそこには姿が無い。


 上に大きな瓦礫が落ちて来る。

「ああ……」


 しかしそれは頭上の柱に激突し、柱もろとも自分の逆方向に倒れて行く。


 その後も三途の川が見えるかとヒヤヒヤし続けていた。しかし天井の瓦礫が全て落下した時気付いた。

 俺の居る場所だけ無害だ。

「まさか!」


 これは俺のLUKだとその時確信した。自分の上にはもう物体は無く、月明かりが差し込んでいる。

 瓦礫を乗り越え、地上に到達。後ろを振り向くと、さっきのドラゴンは骨となって転がっていた。これもアイテムらしいから、頂いておく。


 骨龍の頭蓋骨、骨龍の仙骨。


 ま、何でも良いや。

「お、無事だったか」


「お前無事だったかじゃねぇよ! 勝手に逃げて」

「まあまあ。俺のお陰で助かったのは本当だしね。じゃあ約束の金銭の方をお願いしますっ!」


 無論、渡すつもりは無い。

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