三話『巨大アリ』
健二はバイクを飛ばしている。
早くしないと犠牲が出るだろう。
「健二!報道だ!」
闘志の声が聞こえた。
とっさに耳を集中させる。
「現在、東京都内で、大量の巨大な生物が確認されています!
まるで虫のようです!全体的にアリの形をしています!」
とんでもない。
健二は心でそう言った。
「急ごうぜ、健二!」
正樹の声が聞こえた。
分かってるといいたそうだが、頷いた。
「あれは…さっきのおっさん!」
さっきテントウムシに襲われていた人が居た。
まだ逃げずに戦っていた。
包丁一つで。
「おいおっさん!」
玲人が声をかけた。
「むっ!?なんだお前達は!?」
「あんたを助けに来た」
健二が言うと同時にライフルをかました。
テントウムシはあっけなく倒れた。
緑色の血を流して。
「なんだこいつ…マジで気持ち悪い」
闘志が嫌そうに言った。
「おっさん、名前は」
剛士が聞いた。
「俺は…大山敏一だ」
「これ持って、俺らと動向しとけ。身のためだ」
健二がそう言ってライフルを一個渡した。
「…分かった」
そして、隕石落下地点へと向かった。
「あんたは、何してたんだ?」
玲人が敏一に聞く。
「俺は…逃げてたんだ。遠くへ。そしたらあいつが来やがって…」
「そうか」
一向は走り続け、ついにたどり着いた。
「なんだよ…こいつ」
健二が絶望の声を上げた。
まさにそこにあったのは化け物の姿だった。
全長6m前後のアリだった。
「化け物だ!」
「逃げろー!」
などと民間人が叫んでいる。
「健二!」
「分かってるよ!」
正樹の掛け声に健二が応答する。
そして正樹が小型のミサイルを一発かました。
この世の声ではない声を上げてアリは倒れていった。
「この調子だ!」
剛士が調子をこいて言う。
真美もまた、一匹にロケットランチャーを撃っている。
少々きつそうでもあった。
「健二!行くぞ!」
剛士が叫ぶ。
彼はエレクトロニクスを使った。
その場に居た数十匹のアリは一気に浄化された。
「う…うぉぉぉぉ!」
闘志が声を張り上げた。
そして日本刀でアリを切っていった。
まさに緑の血を流してありは倒れていく。
「俺だって!」
敏一が健二からのライフルを撃っている。
「喰らえ!」
玲人のガトリングが炸裂する。
アリは蜂の巣にされた。
「俺もやれるぞ!」
健二が小型のナイフを投げている。
丁度良くアリに刺さっている。
「くそったれが!」
剛士が迫ってくるアリにゼロレンジを食らわす。
レーザー効果でアリは溶けていく。
「よし!殲滅だ!」
健二の掛け声でみんなが気合を入れた声を出した。
「オォーッ!」
真美は運動神経、体力とともに強かった。
ためらいも無くレーザーキャノンを飛ばした。
電磁爆発が起こり、周囲のアリが感電する。
「最後の一匹だ!」
残ったアリは、倒れた。
健二達では無く、後ろからの銃弾で。
「何だ?」
そこから出てきて姿を現したのは、黒いジャケットを来た若い男性だった。
「君達…ついてきてもらおう」
胸のプレートには『遠藤大智』と書かれていた。
とことんSFになってきました。
見ててください。じきに色々と生物が出てきます。