二話『武器調達』
健二達は戻った。
そして、無駄に過ごした4時間。
その間は、とてつもない事が起こっていた。
ニュースでは、「突然の隕石落下から数分後、謎の生物と未確認飛行物体を確認!」
と報道している。
取っている暇など無いと思ったが、一応新聞もチェックしてみた。
やはり同一した事が書かれていた。
「健二…どうする」
「…護身用の武器を手に入れる。そして…絶対に死なない」
健二の意見に賛成し、まず護身用の武器を取りに行った。
その行途中。
「キャアアア!」
「うわぁぁぁ!」
女性と男性の声が混じって聞こえた。
しかも紛れもなく悲鳴だ。
見ると、そこには、動物でもない、ましてや人間でもない嫌な生物が居た。
「何だよ…アレ」
玲人が恐々言った。
返答は同じだ。
「知るか!」
その生物は虫に似ている。
何かの甲虫、昆虫に。
「あれ…もしかしてテントウムシじゃない?」
真美がやけに落ち着いて言った。
「確かに…あれはテントウムシだ」
正樹も見た。
襲われた人間には悪いが、健二達は襲われたくなかったので、助けなかった。
その後で助けに行くという条件で。
ようやく走って見えてきたのは看板だ。
「武器・防具屋」
「よしここだ!」
健二が飛び込む。
瞬時に中を見回し、ライフルを人数分取った。
そして次にでかいレールガンを取り出し、バイクにつけた。
準備の良い事と言うか、異常な店と言うか。
ヘリに取り付けるバズーカまであった。
しかし、健二は相手にしなかった。
闘志は日本刀を持っている。
なんというセンスのよさだろうか。
模様が格好よかった。
玲人はやはり冷静に、遠距離武器を選んでいる。
体の弱い真美も、やはり体力を考えて飛び道具のコーナーにいる。
正樹も、自分の体つきを考えている。
剛士は適当にバラバラと持っている。
「俺は決まった」
玲人が言った。
彼は健二が渡したライフル一個、少し小さめのガトリングガン。そしてホルスターに普通のガンを入れている。
「いいじゃないか」
健二も決まっていた。
ライフル一個に、小型ナイフを何本も、そして背中にさっきのヘリに取り付けるバズーカより少し小さい持てる程度のバズーカ砲。
そしてホルスターに普通のガン。
どんどんと決まっている武器が出てきた。
奥に行けば行くほどいい武器があった。
レーザーガン、連射系小型ミサイル、スナイパーガン、ショットガン、小型ロケットランチャー。
「うひょー、いいねぇ!」
剛士が狂ったような声を出す。
アサルトライフル、グレネードランチャー。
「俺も決まった」
闘志が言った。
日本刀二つ、ライフル一つ、グレネードランチャー五つ、ゼロレンジ・プラズマアーク銃、スナイパーガン、小型粒子連射砲。
「うわっ…闘志すげぇ」
正樹が言った。
「よし、私も」
真美の武器も、遠距離系だった。
小型ロケットランチャー、レーザーキャノン、アサルトライフル、小型ミサイル。
「真美…大丈夫か」
「大丈夫よ」
「俺もだ」
正樹も決めた。
連射系小型ミサイル、粒子砲、プラズマガン、レーザーガン、グレネードランチャー。
後は剛士だけだった。
「決めたぜ」
剛士の武器はヤバかった。
レーザーキャノン、プラズマアーク銃、小型レールガン、ショットガン。そして、見た事も無い武器。
「それなんだ?」
健二が聞くと、剛士は説明した。
「これは、エレクトロニクス・サイバネティークプラズマという物らしい。説明すると、撃つと空中で拡散して、雨のように降り注ぐらしい」
「すげぇっ!」
闘志が歓声を上げた。
「よし、そろったな。じゃあ行くぜ!」
健二がレールガンを取り付けたバイクを走らせ、その後を全員が続いて行った。
次目指す場所は、隕石落下地点だった。
かなりすごい武器が出てきました。
近未来の銃、エレクトロニクス・サイバネティークです。
ご期待を。