ハジマリ
俺の名前は御影 秀
どこにでもいるこの春からの普通の高校生だ。
どこぞのラブコメ主人公みたいにお隣に天使様はいないしロシア語でデレる隣の美少女はいないし五つ子ちゃんちの家庭教師もやらない。
極めて健全且つ平和な男子と言えるだろう。
そんな俺も今日から高校生らしい。実感なんて無い。
今まで小中と素敵な出会いなんてものには恵まれなかった俺にきっと運命の出会いが待っているだろう。
なんてったって今朝もおばあちゃん2000人くらい助けたからな、うん。
美少女との出会い(希望的観測)に胸を膨らませ俺はスキップをしながら家の敷地を跨いだ。
まず家を出て1番最初の曲がり角に差し掛かった。
ちなみにこのテンプレを回収するためだけに1番曲がり角を通ることができるルートを練ってきた。
手前で一度立ち止まった俺は、瞬時に思考を巡らせる。
まずラブコメの古き良きシチュエーションとして曲がり角で食パンを咥えた美少女とぶつかるというテンプレがある。
これまでの俺の日頃の行いを鑑みてここで美少女に巡り会う可能性は87.6%を超えると判断した。
機は熟した、行くぞ!(なんとその間0.2秒)
「キャッ!」「うわっ!」
わかっていたとはいえぶつかるとやはり痛いな。
ゆっくりと顔をあげるとそこには、金髪碧眼美少女が立っていた、しかも同じ制服ぅ!
このためにわざわざ迂回した甲斐があったぜ、、、!
「あっ、ごめん、急いでるから!」
そういうと金髪碧眼美少女は足早に去っていった
くそう、フラグ立てには失敗した。
これは同クラに持ってくのも至難の技だぞ、、、
桜の栞を使って作ったキーホルダーが、互いのカバンについて揺れていた。
とまあこんなアホなことを考えながらぶつかった金髪碧眼美少女、碧海瑠璃との2度目の出会いだった




